かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

「キャリアポートフォリオ」

去年から筑波大学では「現代GP」*1採択プロジェクトとして、「専門教育と融合した全学生へのキャリア支援−キャリアポートフォリオと人的ネットワークの活用」というものをやっている。

具体的にはなにをやるかというと、「キャリアポートフォリオ」と呼ばれる黒いフォルダを新入生全員及び在学生の希望者に配布する、というもの。


で、これがその「キャリアポートフォリオ」。


開くとこんな感じの4つ穴バインダになっている。


中身はこんな感じ。


時間割表やらカレンダー(学年歴に合わせてカスタマイズ済み)もついていて、割と便利。


いったいこれを何に使うかというと、大学生活の中で気づいたことだとかをメモったり、授業の資料を挟んだり、大学が用意した色々なシートに書きこんだりして、とにかく在学中に経験したことをこのフォルダにまとめて整理しておけ、ということらしい。*2


「感じたことや思ったことを記録に残して読み返せるようにしましょう」・・・なんて言うと「どこの日記だよ」みたいな感じがして個人的にはあまり好きではないんだが。


経験を通じて得た新たな発見や自分の折々の思考を記録として残し、いつでも読み返せるよう整理することで、知的な生産活動をより効率的で創造性の高いものにしましょう、とか言ってみるとしっくり来たりする。


まあ、これは完全に趣味の問題だけどね。
自己発見とか自己分析とかが好きな人は前者の使い方をすればいいんだろうし、学校教育で自分の感情面について踏み込まれるのが嫌な人間(道徳とかが大嫌いな人間)は、後者みたいに実利・実益のためのツールとして使えばいいんだろう。


いずれにせよ、自分の行動やら思考やらを記録として残しておくこと、そしてそれを整理しておくことは割と大事なことだろう。
俺自身はもっぱら「はてな」とMicrosoftOneNote、Googleカレンダーに金銭出納はExcel管理とそこら辺は完全にThinkPad任せになっているが、伝統的な紙媒体の柔軟さもそれはそれで捨てがたいものがあるし。


ただ、気になるのは・・・新入生でこの「キャリアポートフォリオ」、持ち歩いている奴見たことないんだが・・・(汗)
1年生のうちって、返却されたレポートもあんまりとっておかなかったり、ノートもどこいったかわかんなくなったりと、割と自分の生産成果にルーズだったりするからなあ・・・
記録とかとる習慣もあまりないんだろうし。
むしろ進路が見えてきた時期にこそ、この手の「記録」の重要性が見えてくるんじゃないかという気もするが、それだとたいてい「時すでに遅し」だったりするわけで・・・


はてさて、この先どうなることやら。
うまい具合に一年生に利用を浸透させていけるのかねー?


・・・あ、俺?
普通にフォルダとして使うつもりでしたが何か?(爆)
まあとりあえず個別フォルダを立てる程には量の多くない学会やらプロジェクトやらの資料を放り込む先として有効に活用させてもらいますm(_ _)m
ワークシートとかも暇があったらやってもいいけど・・・暇って・・・いや、暇はつくるものだけどさ・・・

*1:現代GPについては現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP):文部科学省参照

*2:キャリアポートフォリオの詳細についてはhttp://www.tsukuba.ac.jp/education/pdf/061004gaiyo.pdfなども参照。また、http://job.yomiuri.co.jp/interview/jo_in_07031401.cfmでもポートフォリオについて言及されていて、割とメディアに露出したなあ、とびっくりさせられた。