図書館実習の話
リンク先のtohruさんの主張内容(大学生の図書館実習とかそれ以外の児童・生徒の職場体験と利用者の個人情報の取り扱いってどうなってるの、と言う点)についてはかなり同意。
少なくとも自分の周りを見回した時にぺらぺら利用者の個人情報をしゃべるような「バカ野郎」(みなみけの三女的なイントネーションで)はいなかったけど、そうは言っても利用者の立場からすればあんまり気持いいもんじゃないだろうし。
もちろん大学サイドでもそこら辺の対応はちゃんとしている*1とは思うけど、現場サイドでも実習生使うときには(例え過去の信用と言う担保がある場合でも)そこら辺は意識的になっておくにこしたことはないのかも知れない。
あんまり意識され過ぎて実習生使ってもらえなくなるのも困るので、バランスは大事だけれど。
で、今回の本題はそちらではなく。
tohruさんのところの、この記述。
私ごときが図書館実習の大学生を数日指導(という名のタダ働かせというのは公然の秘密)なんてことが過去あったのですが、敢えて最初に閉架書庫に閉じこめて資料移動作業をどーんとやらせてました。今思い出しても鬼ですね。でもね、筑波大の生徒さんでも概ね「図書館で力仕事するとは思わなかった」とその日のノートに書いてきます。
ちょ、おま、筑波大生Σ(゚Д゚)
それは「まさか実習先まで来て力仕事させられるとは思わなかった・・・」的な(それはそれで非常にけしからん)意味ではなく、本気で「図書館で力仕事をすることになるとは・・・」的な意味か?
だとしたらいくらなんでも・・・この大学に通ってたら図書館業務はかなりの部分、肉体労働である、ってことは嫌でも耳に入ってくると思うんだが・・・
専門職サイドの話ばかりだからそっちには意識がいってなかったとかか?
それにしてもいかほどだよ、と思うが・・・
授業で言われてなくても司書資格を取りたい、って思う程度にアンテナ貼ってるなら入ってくる情報だろうよ。
うちで言われているような専門職としての図書館員が行うべき業務であるか否かは別として*2、実習は館内の業務を体験しに行ってるんだから肉体労働系をすることだってそりゃああるだろうさ。
・・・まあ、ぶっちゃけ実習日誌ってあんまり書くことないし、空気読める人ならある程度実習先に気を使った書き方をするので、わざと「思いもよらない体験で図書館のイメージが変わった」って書いた可能性もないとは言い切れないが・・・
あと、実習先によってはデータ処理とかがメインで肉体労働しないところもあるだろうし、「実習」と言うよりは「講習」みたいな感じで講義と実体験を交互にさせる、なんて本腰入れているところもあったりするので、一概に必ず肉体労働させられるかと言えばそういうわけでもないかも。
tohruさんのところで言われているように基本、カウンターに座らせているところもあるのだろうし。
かと思えば律儀にうちの大学のシラバスに書いてあることを守って、受入から資料組織(オリジナルカタロギング)、レファレンスまですべてやらせてみる、ってところもあったりとか。
あるいは国立国会図書館みたいに本館・上野・関西館を全部まわらせてくれる、なんてところもあったり*3。
図書館実習は夏休みにあるので、どうしても実家近くの公共/大学図書館に申し込む、ってケースが多くなるんだろうとは思うが・・・
別に実家に帰らなくてもいい、と言うのであれば、過去の実習レポートとかを見て、そこがどんな機関かと、「なにをやらせてくれるのか」まで見てから行き先を考えるのもありなんじゃないかな、とかなんとか。
まあこれから実習先決めるであろう2年生が見ているのか否かはわからないがー。
・・・ま、完全夜型自堕落人間な自分にとっては肉体労働より何より朝起きて満員電車で通勤する、という体験の方が苦痛だったわけだけど・・・
あれ以来、東京メトロ千代田線は未だに好きになれない。
全く無関係に千代田線に乗るべきケースでも神保町から秋葉原まで歩いたりする程度に。