ひらめき、ひろがる、知の可能性(かたち):CiNiiリニューアルとウェブAPIコンテスト
今日は午後から国立情報学研究所(NII)のオープンハウスに行ってきました。
本当は午前中から行きたかったのですが諸々の事情(TA)により断念。
で、午後のお目当てはそのTAの担当授業で午前中にも扱っていたCiNiiリニューアルの話題です。
去年のオープンハウスでは「CiNiiのいま、これから」と題してリニューアルを前にCiNiiに関する様々な話題が取り上げられた取り上げられたわけですが*1、果たして4月のリニューアルでCiNiiはどう生まれ変わったのか、そしてCiNiiのWeb APIコンテストとはなんなのか?!
期待高まる感じで、以下いつものようにレビューです。
例によってmin2-flyの聞き取れた/理解できた/タイプできた範囲のまとめですので、誤りなどを含むことが十分に考えられます。
その点についてはご容赦願います。
- 司会:岡本真さん(ACADEMIC RESOURCE GUIDE)
Part 1. CiNiiの中の人から
- 1. CiNiiリニューアル 徹底紹介(NII学術コンテンツサービス研究開発センター・大向一輝さん)
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- CiNiiのミッション
- 着実に論文情報を集めて提供する(研究者・学生向け):もともとのミッション
- ウェブの発展で出てきた新しいミッション・・・学術情報が世の中に存在していること、その信頼性の高さのプロモーション:一般向け
- 2つとも大事、両方やるのが新CiNiiのコンセプト
- CiNiiのミッション
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- 新CiNiiのパフォーマンス向上
- ピーク性能・・・旧:検索+書誌で1とすると、現在は検索3.3+書誌パーマリンク8.3
- 多重化・冗長可/拡張も柔軟に(税金使ってOKなら拡張できる!)
- 新CiNiiのパフォーマンス向上
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- その結果・・・
- リニューアル後本文のダウンロード、検索数ともどんと上がる
- 検索回数は去年の月間最高検索数の1.5倍の検索
- 本文DL回数は過去最高は月間140万⇒2009.5は260万
- その結果・・・
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- オープン化
- コンテンツ/ユーザ/アクセス手段(今回の重点)のオープン化
- CiNiiのウェブAPIの充実
- OpenSearch対応
- 提供できる書誌情報にRDF追加
- オープン化
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- OpenSearch
- 詳細検索と同等の機能
- XHTML, RSS1.0, Atom1.0の3種類のレスポンスを返せる
- Dublin Core/PRISMの語彙
- OpenSearch
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- 書誌RDF
- OpenSearch RSSと完全にリンク
- FOAFによる著者情報の記述
- 書誌RDF
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- なぜオープン化?
- NIIだけでやる時代は終わっている
- データを使ったサイエンスをきちっとやりたい
- ビブリオメトリックス
- ソーシャルネットワーク分析
- 共同研究も随時募集中
- 開発も独力では限界がある
- 「わたしにとってのCiNii」を作ってもらえる:特定分野向けやこども向け?
- マッシュアップに
- なぜオープン化?
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- CiNiiのこれから
- まずは安定運用
- さらなるオープン化
- 新しいコンセプトの導入(以下で説明)
- CiNiiのこれから
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- シングルサインオン(Shibboleth認証)
- 大学が発行するIDを持ってCiNiiにアクセスすると大学にいるときと同じ権限で(自宅や外でも)CiNiiが使える
- 新しいログイン画面⇒自分の大学の認証⇒大学の権限を持ってコンテンツを利用できる
- 現在インフラ開発中
- (min2-fly)嬉しいけど、これでますます仕事のできない言いわけが減るなあ・・・
- シングルサインオン(Shibboleth認証)
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- CiNii著者検索(仮称)
- ひと単位での検索
- 同姓同名問題を解決、個人ごとに論文リストを出せるようにする
- KAKEN、研究者リゾルバとも連携
- 研究と事業の融合
- CiNii著者検索(仮称)
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- データのクリーニング
- ウェブAPIによって問題が顕著に:コンピュータ同士のやりとりは多少の間違いも許されない
- 新バックエンドシステムの構築
- データのクリーニング
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- コモンズとしての運営モデル
- どう運営していくか?
- 本当のユーザとは? 研究者や学生だけ? みんな?
- コストの負担はだれがするべきか
- コモンズとしての運営モデル
- 2. ウェブAPIコンテストを開始します(NII学術コンテンツサービス研究開発センター・大向一輝さん)
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- 募集要項・・・詳細はこちら(随時アップデート):CiNii - CiNii ウェブAPIコンテスト 実施要項
- 9月末日〆切
- サービスならURL教えて
- 応募には開発者登録が必要:アプリケーションIDを取ってそれをつけた状態でのCiNiiへのアクセスが必須(アクセスが増えたとき対策の身元証明)
- アプリが完成したら応募フォームで受付
- 審査はNIIの学術コンテンツサービス研究開発センターと外部の有識者(岡本真さんとか?)
- 賞は検討中!
- 賞金100万円とかは無理
- スポンサーも含めて募集中
- 知恵を使ったお手伝いができたらいいな
- 図書館総合点での優秀作品のプレゼンテーション
- NIIからも積極的に広報する
- 急遽、デザイン部門(データの見せ方のスケッチとか)も一緒に公募することに
- 募集要項・・・詳細はこちら(随時アップデート):CiNii - CiNii ウェブAPIコンテスト 実施要項
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- アプリケーションを作ってくれる人と一緒になってどんどんAPIを良くしていきたい
- 3. サンプルアプリケーションのデモ
1. 携帯向けCiNii
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- フルブラウザ携帯は本文まで読める
- その他のケータイ向けにはメールで論文のタイトル・リンクを他の端末に送れる
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- デモに使われたのはかの有名な「ぷよぷよはNP完全」論文(CiNii 論文 - ぷよぷよはNP完全)
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- どれくらい需要があるのかなど意見を聞かせてほしい
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- (min2-fly)ごめんおもしろがって自分で検索してたからあんまりきちんとメモれてないです
Part 2. トークセッション
- スピーカー
- 岡本さん:ご覧の通り段取りとか特にない。昨日みんなで飲みながら打ち合わせしたが飲み過ぎてよく覚えてない。
- 岡本さん:今日はそんなに硬くない感じで。だから私もスーツを着ていない(min2-fly注:まあ僕はアロハで来てるんですけどね)。CiNiiのリニューアルとAPIを活用してコンテストをやるわけだが、みんなでわいわい盛り上がれたらいい。最初にスピーカーからコメントを貰うが、続いて皆さんのコメントを幅広く貰いたい。ではまず嵯峨さんから。
- 嵯峨さん:
- ソシオメディアでシステムのユーザビリティ設計をしている。ユーザインタフェースデザインによる研究成果の提供も積極的にしている。
- CiNii APIコンテストに期待すること・・・ユーザビリティを意識して!/ビジネスの場でも使えるサービスも提案して!
- CiNiiのユーザ層の中には研究者顔負けのユーザもいるはず。そこに良く使われるものを提供しないと。
- 自分でUCD(ユーザ中心設計)してみて
- 「ペルソナ」と「シナリオ」を用いた開発をしてみて
- 実例の説明
- 視野を広く持ってやってみて
- 高久さん:いまのCiNiiをどう使っているか? これからどう使うか?
- 當山さん:
- 3年前まで図書館の利用者教育とシステム担当
- 『集合知プログラミング』の翻訳をした*3
- 実際にCiNiiのメタデータに集合知プログラミングをしてみた
- メタデータのつながりを「見える化」してみた。面白そうだったので。
- APIを利用して共著者を抽出、論文からキーワード抽出、行列にして分析
- 一応、人間関係とかキーワードがまとまって表示されるっぽい。
- 検索漏れの少ないシステムやレコメンドの元になるかも?
- 引用関係についてはWeb APIでは未提供だったので利用はあきらめた
- メタデータの大量取得には時間がかかる:APIで大量取得は間違い?
- CiNiiに期待すること・・・公開部分の拡大:引用や本文へのリンクの提供/(APIとは別に)メタデータを丸ごと提供?
- PPVの設定価格を安く?
- マッシュアップもいいけど、集合知としてメタデータをいじるのも面白いと思うよ?
- 山田さん:
- 山形大学附属図書館の工学分館勤務。「紅花の歴史文化館」の検索システムなどをやったが、今はシステムを完全に離れている。
- プライベートでAPIを使ったマッシュアップをやっている。
- 大学図書館員として・・・OpenSearch対応のおかげで主だったブラウザからの検索は可能に。RSSをSDI的に利用することも。
- マッシュアップ作者として
- 品質の高い情報源とリンクしたサービス:今まではブログやWikipediaはできたが、査読論文であればWikipedia等より高い品質
- 図書は現物に当たらないといけないが、論文ならwebで本文にあたれる
- さまざまなつながりの活用
- マッシュアップを考える上で「つながり」は重要。著者の所属機関は位置情報とつなげられる、キーワードはいろいろ使えるが精度はやや落ちる、掲載紙とかも
- できることのアイディア・・・
- 学術論文の横断検索
- OPACで雑誌の論文検索
- 分野の研究者のいる機関を地図で表示
- 論文を年表上に表示
- Grasemonkeyで関係ないサイトに勝手にクライアントで論文を表示するとか
- カジュアルに学術論文と触れ合える環境に
- CiNiiに求めること
- 品質の高い情報源とリンクしたサービス:今まではブログやWikipediaはできたが、査読論文であればWikipedia等より高い品質
- 大向さんからコメント:
- 嵯峨さんへ:時間があったらペルソナの話はやりたい。今のところ自分をユーザとしてやってしまっているので・・・「素人のように考えて玄人のように実行せよ」を心がけて。玄人は「情報源があれだから」とかで納得しちゃうがそうじゃなくやりたい。
- 高久さんへ:データの質は急務。大急ぎでやりたい。i-Linkageのような研究成果をいかにCiNiiにフィットしていくか、が次の課題。
- 當山さんへ:分析対象としては共同研究としてデータをまるごとやる方がいいかと思う。それをサービスするかは考えないといけないが、APIコンテストと別にやっていきたい。
- 山田さんと當山さんへ:被引用や本文のAPIについては、ゆくゆくはそうなっていくと思う。データプロバイダとしてのNIIの基盤が確立したら。それまでは認証通る人は・・・等の折衷案を介しながら。
- 岡本さん:会場は16:30まで使って大丈夫。先に主催者の米澤誠さんに挨拶をいただいて、その後16:30まで。
- 米澤さん:新CiNiiを使っていただいてうれしく思っている。お固いお役所ではなく、オープン/カジュアルに議論する場をこれからも設けていけない。残り30分会場とのやりとりを進めていっていただきたい。
ディスカッション
- 岡本さん:簡易なQ&Aみたいなことはやめよう。ただし皆に役に立ちそうならOK。
- 岡本さん;今日一番重要なのは「つながり」。今日ここに集まった応募候補者の間でつながりが作れるといい。webプロデューサーをやりながら思ったことは文化の違う人間が喧々諤々やってる方がいいものができる。日本のアカデミックサイトの質は今のところ低すぎる。よく叩いているがあれでも抑えている。みんな一人でやりすぎだからしょぼいものになる。なるべくグループを作ってほしい。できれば今日この場で出会った人とうまくチームを作って、チームプレイでコンテストに応募してほしい。そんな具合で、なるべく質問の中で自分をアピールして、「こんなことをやりたい」とか言いながらやってほしい。
- 科学コミュニケータの人(ごめんなさい名前をお聞きできませんでした):集合知について、一般の人にそこまで本に書かれているようなことは認識されていない。CiNiiがニコニコ動画とかWikipediaと難しいのの間になるのに必要なことってなんだろう?
- 當山さん:具体的に。
- 科学コミュニケータの人:一般の人に伝えるっていうことをCiNiiでやるらしいが、一般の人の「学術情報? なんやそれ?」ってのをどうやって埋める? 今のAPIで充分?
- 當山さん:今のAPIだとキーワードが凄く大事。論文を書いている人が「この分野はこういうものだ」って思ってつけているもの。そこからつながりをみると面白いものになるはず。
- 科学(ry:検索の鍵になるのは人? 本文や抄録ではなく人によるキーワード?
- 當山さん:個人的には・・・いろいろあるので「どれだ」ってのは言えないと思う。ハイブリッドに組み合わせつついい結果が出るものを探さないと。
- 大向さん:最後に落ちるのは人かと思う。CiNiiを専門家検索として使うとか。病気の名前を入れるとCiNiiがひっかかって、論文見てもわかんないんだけど著者に「この人のところに行けば・・・」みたいな。書いた人と読んだ人をどう出合わせるかの仕掛けは、一般の人にどうCiNiiをアピールするかに効いてくるんじゃないだろうか。
- Next-L・田辺さん:プロジェクトNext-Lというオープンソース図書館システムプロジェクトをやっている。今回のAPIコンテストとは別の話だが、今回のAPIはデータを取ってくることしかできないが、CiNiiにデータを送ることはできないの? データをユーザから集めるようなAPIを作るとして、どんなデータに興味がある?
- 大向さん:基本的にはこちらからデータを提供しているだけ。どこまで自動化でまとめられるかは限界がある。いかに本人の言うことを認められるか。信じられるならその人の書誌を出すとかできる。データベースを書き変えるまでにはいかないが、著者の自己申告データとNIIデータのどちらを信じるかみたいなのはあってもいい。集合知の時代に、自分が成果をアピールしていると書誌がきれいにできるとかいうことはあるといい。
- 人文情報学研究所・永崎さん:手元にある書誌データベースにCiNiiにないものがある。学会単位でオーソライズしたデータを部分的に付加できるようなユーザスペースがあれば。
- 大向さん:学会さんとの付き合い方もこれから大きく変わっていく。今までは我々が電子化してPDFアップとかだったが、これからはいかに生の情報をやりとりするか。その結果をまたCiNiiに取り込んで出すみたいな、学会とNIIの共存モデルはすぐには出せないがこれからお話させていただきながらうまくやっていきたい。
- 科学(ry:どんな論文が何件読まれているか、みたいなことは知れない?
- 大向さん:それをオフィシャルに出すかは悩ましい。ログ解析は今までは真剣に取り組んでいなかったが今後、中を見ていきたい。どの人が何を求めてCiNiiに来ているのか。その結果をAPIに出すと恐ろしいが・・・NIIオフィシャルとしては。「読まれているといい論文か」などの議論が起こるのは確実なので。アンオフィシャルに作ってやろうかな、とか。どういうデータがあると面白いかとか。
- 科学(ry:どの学会がIFが大きいかとかも揉めるけど、ぜひ裏でいいので。
- 岡本さん:NIIと共同研究/共同開発をすると、APIコンテストと別にそういう枠組みができれば。オープンハウスでも関連するテーマをやっている先生も出ているのでつかまえて何かやるといいのでは。また、NIIがこういうことをやってくれることで研究者の側でも「こういうデータを出せるよ」となってくれると面白い。CiNiiのデータを使うだけでは面白くない。NDLもJSTもYahoo!もGoogleもAmazonもAPIがあるのでその辺を如何にうまく組み合わせるか。
- 総研大・矢代さん:どこまでおバカなことをやっていいの? どこまではNIIは許してくれる?>大向さんへ。CiNiiのデザインを借りてなにかやる・・・みたいな、今のCiNiiのUIを変えるようなやりかたは可能でしょうか?>嵯峨さんへ。
- 大向さん:おバカなことはどんどんやってほしいが・・・1秒間に100回アクセスとかはやめてほしいが。想像力の大きい方が勝ち。「あれしちゃいけない、これしちゃいけない」とかは言わない。もちろん程度問題なので・・・何をやると「さすがに・・・」と言われるかやってみてほしい。
- 嵯峨さん:本質的にはデザインはちょっと変えて良くなるものではない。アイコン一つにしろ、画面のデザイン全体に理想の形がある。今、その形になっているとして、それを少しずらしてみていいものになるかどうかは高度なテクニック。web版のCiNiiとケータイ用のCiNiiで同じアイコンが使われているのは同じものには同じものとして示したい、という意味がある。それを新しいものを表示したいときにちょっと変えて表示させていいかは・・・それがどういうアイコンになるかは見てみないと何とも言えないが。大向さんはどう?
- 大向さん:CiNii自体についてもこれから新機能が付いたら新しい表現はする。それにそって過去のものを直すことはあるかも。APIのデザイン部門も作ったので、私ならこうデータを見せるというスケッチの応募も可能。ぜひそういうところで。
- 筑波大学・常川さん:大向さんがやっているソーシャルブックマークサービスにCiNiiの機能を使って拡張するとかは考えている?>大向さんへ。もう一点、コラボレーション的な機能の実践例があったが、今後CiNiiにそういう機能は提供すべき? Googleとかにつ追従すべきか否か。
- 大向さん:ソーシャルブックマークとCiNii、CiNiiだけでなく何を結びつけるかは会社の優先度問題になるが・・・うまくやっていきたい気持ちはある。コラボレーション機能は議論の中心。僕自身が心がけているのはなんのサービスかわからなくなったら終わり。シンプルかつ人に伝える、「こういうときにつかうもの」ときちっと言えるものでありたい。論文検索に人手のランキングを入れるべきかとかはそれでわかりやすくなるかどうかによる。「あれもできる、これもできる」ってだけならいらない。
- 一橋大・小野さん:こんだけ人がいるんだから開発者コミュニティがなんかあるといい。ブログでもWikiでもメーリングリストでも。
- 大向さん:裏サイトで良ければ(笑) でもIDがあるのにAPIに入ってないとか、やってる途中にアップデートするとか、どんどんうまくいくようにしたい。MLでやるかTwitterでやるかはわからないがコミュニティづくりはやっていきたい。
- 岡本さん;API提供元でコミュニティやるといろいろ面倒くさくなるので、皆さんの中に勝手に立ち上げてそこにNIIの人も勝手に参加するとかの方がいいのではないか。作る人みんなで回すコミュニティ。やる人がいればARGでちゃんと広報する。
- 農水・林さん:コンテストの中で実装についてのサンプル的なものも出てくればいいと思うがどうか? それと農水のAPIも使ってほしい。あとMLはなんなら作ってもいいので興味のある人はコメントよろ。
- 岡本さん:APIについて農水に触れなかったのは失態。かなり早くから公開されていた。あとメーリングリストはよろしく>林さん。
- 国立教育政策研究所・江草さん:APIで今回Open Searchに対応とのことだがSRU/SRWとかも検討してほしい。
- 大向さん:こればかりはお約束できない。元のシステムで出来ることのうちOpenSearchで出来ないことがあれば伝えてほしいが、基本的にはシェアの大きいところからやっていく。ただNCIDを出すとか、国際標準規格になっていないけど日本独自のものをどう表現するかは・・・読みとか・・・何を出すかはご意見いただければ。
- 岡本さん:スピーカーから一言ずつ。
- 當山さん:私も応募するつもり。ネタの参考になった。
- 高久さん:コラボレーションのCiNiiとかで言い損ねたんだが、CiNiiがいろんなところに出るにつれて「CiNiiってなんだ?」となる。API使って新しいもの作れるのがAPIのいいところ。総合展でそういうのが出るといい。
- 山田さん:CiNiiは自分が仕事はじめたときはなかった。それができて、外部から検索できるようになって、APIまで公開された。驚かされる作品が今後出てくることに期待。自分でも作りたい。
- 嵯峨さん:今は想像もできないようなサービスがどんどん出てくると心底面白い。今回のコンテストが本当に使いやすいデザインを考えるきっかけになれば。日本のwebサイトのクオリティが変わるんじゃないかと本気で思う。少しずつでも変わっていけば岡本さんから手厳しく言われるようなサイトはなくなり、「日本も変わりましたね」と言われるようになるはず。
- 大向さん:1回コンテストをやるってのはこんなに大変なのかと知った。「APIと言えばAPIコンテストだよな」くらいの気持ちだったが・・・多くの方の責任を背負ってやっていきたい。「こういうこともあるよ」というのを多くの人に伝えてほしい。どれだけ違う種類の人にさらされるのがどんなサービスにとっても良くなるほとんどただ一つの方法だと思うのでみなさんよろしく。
- 岡本さん:嵯峨さんの本を買いましょう。當山さんが翻訳された本も。それとソシオメディオさんのサイトに役に立つ情報も多いのでぜひ参考にするといい。
- 岡本さん:サービスで一番大変なのはビジョン。「なんとなく面白いから」だとなんかよくわかんなくなる。「これによってどういうことを実現するのか」を明確に。
- 今日のことはブログに書くなり人に話すなり大声で会話するなり。あと企業の人はぜひスポンサーに。賞の中身はどんなものでもいいと思うので。
- 勝手勉強会とか興味のある人で集まって・・・とかは積極的にやってほしい。なるべくグループで。
- 11月の11日、図書館総合展中日にNIIのイベントがあるので、そこでコンテストの受賞ができると思う。そこでお会いしよう。
・・・去年のワークショップ後の感想でも述べたけど、とりあえず、濃い・・・。
今回のメインはAPIを用いたオープン化の話で、昨年以上に絞った話がされていたはずですが、にしても濃いなあ。
いやはや、いやはや。
・・・個人的にはディスカッションで話題に上がった、CiNii側にデータを入れ込むようなことができないかということの方に興味があるわけですが・・・
なんだかんだいってあんだけ目立つ存在になると、逆にCiNiiにひっかからなければ論文とか読んでもらえない可能性が飛躍的に高まるわけで、もうGoogle八分とか他人事じゃないわけですよ。
たとえば"Library and Information Science"誌の60号は理由はわかりませんがまだ雑誌記事索引に採録されておらずCiNiiにも入っていないので、目下自分の該当誌掲載論文はCiNii八分ですよ。
そこでCiNii由来のデータじゃないけど著者由来のデータも出せるよ、ってのはどうかという話はかなり興味しんしんでしたが・・・まあ、それはそれでまた別の話。
あとは自分としてはメタデータの利用の部分とか利用ログの分析とかかなり興味ありますが、それもさておき、まずは今の注目はAPIコンテストでしょう。
「我こそは腕に覚えあり!」と言う方はぜひAPIコンテストに応募されてみるとなんか面白いことになるのではないでしょうか。
そんで便利なサービスができて公開してくれると自分も助かりますし皆助かっていいことづくめです。
・・・ディスカッションでアイディアが紹介されるたびに「これはライバルに対する牽制か?!」とびくびくしましたが・・・
ここに書かれてしまったことでさらにこれらのアイディアはそのままでは使いづらくなりましたね(爆)
まあ、NIIの方からもめったなことでなければ馬鹿やらかしてもOKのお墨付きも出ていることですし(ぇ)、なんか予想のはるか斜め上空を吹っ飛んで行くような作品とかが出てくることにぜひ期待したいところです。
*1:「CiNiiのいま、これから」 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
*2: インタラクションデザインの教科書 (DESIGN IT! BOOKS)
*3: