かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

受験報告と今後の発表予定等


すでに2日前の話になってしまいましたが、筑波大学大学院博士後期課程の試験に合格しました!
これでもう3年は大学院生としてやっていくことになりそうです(修士論文をちゃんと提出すれば)、これからもご愛顧のほどよろしくお願い致します。


で、報告が遅くなったのはその後合格祝いに飲み明かしてたから・・・とかいうわけでは決してなく*1
来週から始まる謎の発表ラッシュに備えていろいろ準備をしていたためでした。
ってことで今後のmin2-flyの発表スケジュールですが。

  • 9/17 日本動物学会第80回大会(第4回 SPARC Japan セミナー2009)「ZSプロジェクトについて」
    • 11:05-11:35「学術論文を機関リポジトリに登録することの効果:ZSプロジェクトから見えてきたもの」(佐藤翔)
講演要旨

近年、大学・研究機関等で構成員の生産したコンテンツを大学自身が収集・管理・発信するサービスである機関リポジトリの取り組みが盛んになりつつある。機関リポジトリに登録された学術論文は誰もが、無料で、自由に読むことが出来るようになり、そのことにより学術論文がより多くの読者を獲得し、引用される機会が増えること等が期待されている。講演者らは日本動物学会、京都大学北海道大学筑波大学等と協力し『Zoological Science』掲載論文を各大学の機関リポジトリに登録、その後の利用状況と引用状況を分析することで機関リポジトリへの論文登録が学術論文にもたらす効果を検証するプロジェクト「ZSプロジェクト」に従事している。本講演ではこのZSプロジェクトから見えてきたもの、学術論文の機関リポジトリ登録にはどのような効果があることがわかったのか(あるいはわからなかったのか)について報告する。

ディスカッションでは学術論文の著者である研究者自身にとってこのような分析に興味があるか否かも含めてご意見をいただきたい。

  • 9/26 三田図書館・情報学会 2009年度研究大会
    • 10:10-10:30「機関リポジトリ収録コンテンツにおける利用数とアクセス元、アクセス方法、コンテンツ属性の関係 」 (佐藤翔、逸村裕)

 機関リポジトリ収録論文の利用数とアクセス元、アクセス方法、コンテンツ属性の関係とその他の利用に影響する要因を明らかにするために、北大、京大、筑大、アジア経済研究所の4つの機関リポジトリアクセスログ分析を行った。期間は2008年1年間とし、検索ロボット等をフィルタリングした上で分析した。結果から、1)テキスト付与の有無が利用数に強く影響する、2)文献タイプにより利用数は大きく異なる、3)日本語論文と英語論文で利用数に大きな差はないが、前者は国内から、後者は海外からの利用が主で逆は少ない、4)メタデータページ等を経由した利用は日本語論文の方が多いが、サーチエンジンからの利用は英語論文の方が多い、5)メタデータページ等を経由したアクセスは最近の論文の方が多いが、サーチエンジンからのアクセスは古い論文もよく利用すること等が示唆された。今後はコンテンツの属性別の詳細分析を行い、検討を進める。


中8日でローテーション組まれている人かなんかか
いやまあ、授業等を持たれている方なら中7日以内で人前で話す機会が巡ってくるのもごく普通なわけですが・・・うーむ・・・。


基本的にどの発表も使っている材料は同じ機関リポジトリアクセスログなので、被るところも多いですが、一応それぞれ切り口は変えているので万一すべてを聞かれる方がいてもなんとかなるのではないかと思います。
ちなみに開催地は順に9/8京都、9/17静岡、9/26東京なので実際には全部参加している奇特な方はごく少数かとは思いますが・・・


そんなこんなでさっぱり休んでいない間に筑波大学は新学期が始まってしまいました。
・・・おかしいな、どこぞの某アニメでは通算500年分以上くらい夏休みをやっていたはずなのに、自分の夏休みはいったいどこに行ったんだろう・・・気付けば蝉の声すらあんまりしなくなってるし・・・

*1:まあ実際9/3は別件で夜中まで飲んでいたのですが(汗)