かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

この先にあるブック・ビジネスのかたち:持続可能な「知のエコシステム」の構築のために(第1回ARGトーク参加記録)


2009.8の第1回ARGフォーラムから約10か月。
ARGフォーラムのパネリスト間で起こった議論をきっかけに来月本が発売されるとのことで、そのプレイベントあるいは中間報告として開催された第1回ARGトーク「この先にあるブック・ビジネスのかたち」に参加して来ました!


アマゾン、グーグル、アップルといった海外のプラットフォーマーによって、本のデジタル化が積極的に推進されていることを受け、日本でも昨年来から、電子出版関連のセミナーや勉強会が数多く開催されてきました。政府のいわゆる三省デジ懇の取りまとめも、この6月を目処に行われる予定で、電子出版関連の議論は一通り出尽くしたとの感想も一部では聞かれるようになりました。電子出版への興味や関心は、具体的で実践を伴ったものへと急速に移り始めています。
こうしたなか、ACADEMIC RESOURCE GUIGE (ARG) では、いち早くこの話題に注目し、2009年8月に第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち-我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」 < http://sites.google.com/site/argforumsite/ > を主催し、その後も登壇者たちと対話を続けてきました。今回はその一つの区切りとして、『マガジン航』 < http://www.dotbook.jp/magazine-k/ > 編集人の仲俣暁生氏のファシリテーションのもと、本をめぐる多様なステークホルダーのなかから、ネットを積極的に活用している書き手である津田大介氏と橋本大也氏にパネラーとして参加していただき、新たな情報環境のなかで、持続可能な「知のエコシステム」の構築のために、いま何ができるのかをテーマに、既存のビジネススキームにとらわれない、建設的かつ具体的な提案を行っていただく予定です。(当日までに、もう一名、特別ゲストの参加をご案内できるかもしれません)。
それでは、当日、会場でお会いできることを楽しみにしております。


アカデミック・リソース・ガイド株式会社


代表取締役/プロデューサー 岡本真

パネリスト(以下、紹介文は全て当日配布資料より)

メディアジャーナリスト。早稲田大学大学院政治学研究科非常勤講師、インターネットユーザー協会(MIAU代表理事などを兼任。
主な著書に『だれが「音楽」を殺すのか?』、『Twitter社会論:新たなリアルタイム・ウェブの潮流』など。

だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)

だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

起業家。データセクション株式会社代表取締役会長、株式会社早稲田情報技術研究所取締役、株式会社日本技芸取締役、株式会社メタキャスト取締役。
デジタルハリウッド大学教授、多摩大学大学院経営情報研究科客員教授を兼任。
主な著書に『情報力』、『情報考学:WEB時代の羅針盤213冊』など。


情報力

情報力

情報考学―WEB時代の羅針盤213冊

情報考学―WEB時代の羅針盤213冊

アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役、プロデューサー。
京都大学情報学研究科非常勤研究員、国立情報学研究所産学連携研究員などを兼任。
インターネットの学術利用をテーマにしたメールマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)を刊行。
主な著作に『これからホームページを作る研究者のために』など。


ファシリテータ―

フリー編集者、物書き。本と出版の未来を考えるメディア『マガジン航』編集人。
武蔵野美術大学非常勤講師、横浜国立大学非常勤講師を兼任。
主な著書『極西文学論 West way to the World』、『ポスト・ムラカミの日本文学』、『<ことば>の仕事』など。


極西文学論―West way to the world

極西文学論―West way to the world

文学:ポスト・ムラカミの日本文学   カルチャー・スタディーズ

文学:ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディーズ

“ことば”の仕事

“ことば”の仕事


イベントの様子はUstreamでも配信されており、録画映像を視聴できます。


また、イベントに並行してTwitter上で行われていた議論の様子もすでにTogetterでまとめられています。


それはそれとして(笑)、いつもの通り、当ブログでも当日のメモを公開します。
なお、毎度のことながらあくまでmin2-flyが聞きとれた/理解できた/書きとれた範囲でのメモであり、その点ご了承のうえお読みいただければ幸いです。
パネリストの方、参加者の方等で誤りを発見された場合にはコメント欄等を通じてお教えいただけると幸いですm(_ _)m


では最初に岡本さんによる本日の会の趣旨説明から!




岡本さん

  • 今日の位置付けを主催者として
    • 今年に入り、電子書籍元年という言葉が飛び交っているが、昨年の8月にARGではARGフォーラム「この先にある本のかたち」をやった*1電子書籍電子図書館といった目先の話だけではなく、この先、我々の持っている情報や知識がどうなる、どう変容するか。新たなパラダイム、エコシステムがどう作られるか、というフォーラムをやった。
    • ARGフォーラムでは消化不良なところもあったが・・・パネリストと1年間くらい、この先の本、情報、知識について議論を重ねてきた
    • 来月、『ブックビジネス2.0』と題して本も出る。

ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系

ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系

    • 今日はここまでの議論について、公開で皆さんの前でお話ししたい。
  • 今日の司会は仲俣さん
    • この先は岡本さんも1パネリストとして参加
    • 後半では会場やTwitterを通じて議論を行っていく。ハッシュタグは #bkb20

仲俣さん

  • 今日は中間報告を兼ねている
    • 『ブックビジネス2.0』のきっかけ・・・ARGフォーラム
    • 僕は参加できなかったが、当時からイベントの中身を本にするプランがあった。
    • 1年たたない間に出版・本をめぐる状況は大きく変わった。
    • 7月半ばに本が出るので、事前告知もかねて今日の話に。
  • 今日は90分しかなく、メンバーの気心も知れているので、いきなりディスカッションをしたい。
    • まずはこの半年ぶっちゃけどんな感じだったかを、まず津田さん。ARGFフォーラム以降どうだった

津田さん

  • 一番変わったのは、前回が8月で、当時は『Twitter社会論』を書き始めてもいなかった。
    • 凄いヤバかったが、その後、Twitterのユーザが急増した。当時から10倍くらいに広がった。

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

    • それをきっかけにTwitterを使って部数が好調

[twitter:@diamondweekly]

    • 厳しい雑誌業界でTwitterの利用で売り上げ増が見込めた、という意味で環境が変わった。Twitterもインフラとして強くなった
    • 僕自身の仕事も変わった。一番変わったのは原稿書くよりしゃべる仕事が増えたし、動画にばかり出ている。

仲俣さん

橋本さん

  • 僕は会社的にはITのシステム開発や口コミ分析をしている
    • 口コミ分析の需要が、ブログ中心⇒Twitterに。
    • Twitterの分析サービスをうちの会社で出しているが、フォロワー数ではなく本当の影響力を計算するとしたら反響が来た
    • 企業の関心もTwitterからブログに。
  • ブロガーとして面白いのは・・・
    • ほりえもんがmagmagの有料メルマガで年収1億と言っていたが*2、個人の情報発信で生計どころか大もうけできるのは、今後の時代の先駆けで可能性を感じている

仲俣さん

  • 今回は電子出版、電子書籍に興味がある人が多いだろうが、去年の8月はまだ国内にはKindleも日本で売ってなく、iPadもない
    • 電子出版がまだそんなになかったころにネットの環境で大きな変動が起きていた。
  • この2〜3年は出版業界は大不況だったが・・・
    • 昨年の東京ブックフォーラムでボイジャーと話をして、お金をかけずに何かしようかということで『マガジン航』を始めた
      • 編集者1人で他はTwitter等で仕事。
    • 環境全体の変化が長期的に本のビジネス、図書館、出版社の形に影響するのか?
  • 岡本さんへ:図書館と言う話題がけっこうキーワードとして出てきている。図書館の役割について

岡本さん

  • 来場の方は出版、IT関係が多いと思うが、昨年ARGフォーラムをやった大きな意識としては・・・私はもともと出版⇒ネット業界に転じて、出版からwebに移ったが、昨年の8月からさらに1年前を見ると、国立国会図書館の長尾先生がアクティブで、かつ本来出版から出てくるべき壮大な構想を話していた
    • それを図書館にとどめたくない・・・ARGフォーラムへ
  • 図書館の世界でも、長尾先生のビジョンは国立国会図書館だからこそ、という話で一般化はできない
    • しかし長尾ビジョンは1つの突破口。だれしもが情報にアクセスできる拠点としての図書館から出てきた発想をどうビジネスの側が受け止めるかが重要では?

仲俣さん

  • Twitterからは会場にはiPad持ちが多いのでは、との意見も。せっかくなので会場のプロフィールを共有したい。iPad持っている人は?
    • 20人以上いる!
  • Kindleを持っている人は?
    • けっこういますね。
  • そういう方にとってどんなビジネスが可能か、具体的な疑問も聞いてみたいとは思うが、後半の質疑応答で。前半は端末を抜きにもっと先の話をしたい
    • 例えば『ブックビジネス2.0』には「コンテンツ2.0」とか「著者2.0」という、もとはweb2.0からとっている2.0問題があるが。そのあたり、津田さん、橋本さんのご経験から、本の内容に触れつつどんな風に変わるかを。

津田さん

  • 相当変わってきたと思うのは:
    • 著者と言っても実用系ライターもいれば作家もいて一言で言えないが、単行本をかけて、出版社に恩義のない若手は電子書籍や有料メルマガも含めて選択肢は出てきた。
      • それだけ堀江さんの有料メルマガはインパクトがあった
        • まさか僕もネット業界長くいたが、2009-2010に有料メルマガが回答か、というのはある
  • しかし有料メルマガや情報商材ではなく・・・
    • ブログ、Twitterなどでパーソナリティの興味を喚起させて、最後にマネタイズの効率的な手段が有料メルマガ
    • Twitterだけでは収入にならない。勝間さんはうまく本を売っているが、本だと出版社を通さないといけない
    • 興味を喚起させた先に数クリックで購読できる、毎月課金される有料メルマガ、というのはいいかみ合わせだった
  • 電子書籍ではないが、俗人性、その人の周辺、その人を中心にしたある種のコミュニティビジネスが出来る
    • 堀江さんのは有料会員はQ&Aできる権利が取れる
    • 新しい形。本と言うよりテキストコミュニケーションとある種のファンクラブ
  • 一方電子書籍は単体のパッケージとしての色が強くなる
    • たぶん向き、不向きもある。堀江さんはそうとうマメ。自分でブランドを活かすことに自覚的
    • 面倒くさいことを編集に任せてきた著者にはあそこまでこまめに出来ない。その役割分担。
    • 橋本さんは自分でやってきたからwebで90%と言えるが、著者としては選択肢は増えたが自分の売りを自覚的に考えてない。そしてプラットフォームも定まらないので、足踏み状態
    • でも世の中の趨勢が決まってからだと美味しい実もない。終わりが近い過渡期

仲俣さん

  • 『ブックビジネス2.0』はちょっと変わったもの。
    • 出版社、書店と言った紙のビジネスの中にとらわれている人の発言は考慮しない
    • 遠い未来、どういう本の生態系が望ましいかを考える際に、考えられないこともある
    • 自発的に行動する著者と、研究者に大胆な提案、提言をしてもらっている
    • チラシの中には「印税90%」とかも書いているが・・・
    • 橋本さんに2.0問題について

橋本さん

  • 印税9割論は出版社不要論ではなく、著者重要論
    • デジタルコンテンツの世界が広がると、著者は2つの道がある・・・
      • 従来の出版経由の出版を選ぶ道
      • まったくそれと関係なくパブリッシュする道、も開けた
  • 出版社、取次、書店を介さず個人が情報発信し、それでより多くの取り分を得られる可能性
    • かつ、出版社や取次、書店はどうしても動きがかたい。既存の構造で「9割なんかありえない」という
    • 一方でITやゲーム系、既存の枠組みに関係ないところは9割もあり得ると言う
  • 新しいメディアの仕組みを作るならシンプルな方がいい
    • 既存のものを改善するよりゼロから作ればいい

仲俣さん

  • 出版社、書店、編集者にはぜひ今度出る本を読んでいただきたい
  • 本の世界と言うのは・・・
    • 例えば今日は丸善が会場、今回の本は実業之日本社というオールドプレイヤーから出るしイベントにも協力
    • 古いものが新しいものに取って代わられるのではなくだんだん生態系が増えていくと考えたい
  • お金儲けの話と、本のある種の公共性
    • 出版ビジネスの傍にある大きなクリエイティビティ。そこには図書館も関わるはず
    • 図書館も出版も先がないからwebに行き、今また図書館に来た岡本さんから、広義の図書館について

岡本さん

  • 一番の関心事は・・・
    • われわれの情報や知識はこれからどうなるか?
    • 編集者の頃、学術出版は確実に終わると考えた
      • 研究者が自分で発信してしまう。でもそれは高い専門書抜きで優れた研究成果が見られる
      • それは総体としては人類はハッピーになる
  • そう考えるべきで・・・
    • 図書館、出版の生き残りは本質ではない
    • 〜的な役割、は残ると思うが、既存の各プレイヤーの生存とは無関係
  • その上で
    • 微妙に直していく、微修正して良くするアプローチと、すこんと入れ替えるアプローチは悩む
    • なぜ図書館に肩入れするかと言うと・・・
      • 戦後60年、日本は莫大な投資を図書館にしている。それを考えると、作り直すよりてこ入れする方がいいのでは?
      • 戦後のようなドラスティックな改革ができる機会は今後日本にないし、歴史的にもそうでいい
      • 今あるものをドラスティックに変えつつ、今あるものをバージョンアップする
  • 最近は2.0はバカにされるが
    • バージョンと言う発想、ちょっとずつ良くする、バージョンを改めて大きくリプレイスされることもあれば微修正もある、っていうバージョンの発想は大切
    • 図書館についてもまだLibrary2.0を考えたいし、知のエコシステムの2.0ももう少し考えたい
    • リプレイスorバージョンアップの論点の別れ

仲俣さん

  • 2.0は馬鹿にしたものではない、というのは大事
    • 電子書籍で出てくる質問は「iPadは紙の本を殺すのか」など、ゼロサムゲーム的な質問ばかり
    • バージョンアップ、具体的な積み上げをwebやITはしている。対して紙の出版はこれまで動いていない。
      • マーケットが小さくなっても客は来るし本も売れている。
      • 今までの本をiPadで置き換える、なんて書いている本が紙で売れている。そういうのではなく、長期的にどういう情報環境を手に入れたいか考えてくれる人を集めた
  • ここでお互い同士の質問とかもしたい。例えばGov2.0とか、今いろんなものに2.0がつく
    • 最近、津田さんと岡本さんがワシントンであったそうだが・・・

津田さん

  • 話がずれてきたが、Gov2.0 Expo*3は政府情報をデータとして公開して、どう見せるかのExpo
    • 面白かったのが、日本にいるとわからないが、Twitterアメリカからきたサービスで、アメリカの方が進んでいると思われがちだが全くそんなことはなかった
      • アメリカではむしろ「これから」
    • Twitter一社だからどうこうではなく、ほとんどの行政データをどうサービスとして伝えるのがわかりやすいかを、いろんなシチュエーションでセッションしている
      • FacebookTwitterの話はほとんど出る。インフラ化している
    • しかしあえて今日に引きつければ・・・
      • 結局、同じこと。電子書籍の議論はずっと過去の名作を電子的に使えるようにして、というのか、電子書籍の形を活かして新しい読書体験を突き詰めるのか、と言う議論があるが
        • 出版社の今までの資産、出版物、著者との関係を、日本の既存メディアは今まで割とぞんざいにあつかっていた。いろんな業界が。そういうときに、持っている資産をどう綺麗に伝えるか、というトライ&エラーをGov2.0ではしていたし、そこでの主流はシリコンバレー等のベンチャー
  • 日本と一番違うのは・・・技術ではなく組織論的なところ
    • 政府のデータ公開方針が決まったときに、できたばかりの新興ベンチャーが絡んで実際に作れるのがアメリカ。
    • 出入りの業者がやるのが日本。それでなんじゃこりゃ、なシステムを作ってくる。そこが一番の違い。
    • 日本の抱える、技術や見せ方と無縁の政治的な問題がボトルネック。これは出版業界でも同じなのでは。

仲俣さん

  • 岡本さんもお話を

岡本さん

  • Gov2.0もティム・オライリーの言葉
    • 図書館を見ていると、そんなに日本は遅れていないと言うのが感想。米英も凄いが、凄いのは大都市だけ。中西部の小さな町との落差は日本の非じゃない
      • LAやNYの人は意識が高くても、小さな町の行政官は「どこの話?」と考えている。それは日本も変わらない?
  • 日本の国立国会図書館国立情報学研究所等のメタデータを持つ機関は・・・
    • データを誰でも使えるようにしている。やろうと思えば、NIIのCiNii*4API公開で爆発的に利用者が増えている。中小の商用サービスは目じゃない
    • Yahoo!Googleで論文にヒットする機会が増えた一因
    • このような日本の取組みはどの程度、通用するのか?
  • 日本で出てくるほとんどのサービスはアメリカで流行ったもののパクり
    • Yahoo! 知恵袋は日本、台湾、韓国で共同で作ってアメリカに行った
    • 本当にいいものならアジア圏から欧米にいける
    • ナショナリスティックに考えるわけではないが、我々の文化から新しいムーブメントを作れないか?
  • 本に関するデータは日本は整っている
    • うまく活用すれば、目先の売り上げでなく、もっと面白い知的空間を日本から提案していければこんなに面白いことはない
    • 50年、100年のスパンで面白い歴史に立ち会えるはず、面白いと考え、ヒントを求めてワシントンへ。そして津田さんに会った

仲俣さん

  • 例えばこの本が出来る過程で、ウェブ学会が立ちあがった*5
    • 現代思想、批評の人もITや出版と政治をつなげた
    • 若い世代の優秀な人が集う記念すべき日でもある
    • 一方で・・・三省に出版のステークホルダーが集まる、知的情報流通の制度の議論も始まっている*6
      • 図書館、出版社、作家、IT企業、官庁が一堂に会して議論できる場所が出来たのは凄いこと。それが政治を身近に考えるきっかけにもなっていくという感触
  • もうひとつ、日本が捨てたものではない話
    • iPadで買える日本語の本はほとんどない。しかし丸善丸の内店にはどれだけの本があるか? それにiPadが追いつくにはどうなるか?
    • 地方の小書店では街の書店が潰れている。小学生が本を買いに行くような書店が亡くなっていく
      • と、いっても日本に1万以上の書店。これをどう生かして出版のシステムを作るか?
  • 本の内容に触れると・・・
    • 長尾先生、津田さん、岡本さん、橋本さんの他に、慶應義塾大学の金さん、CCジャパンの野口さん、GLOCOMの渡辺さんが参加
    • ネット環境の意味についての論考をお書きに
    • IT系の方からも本の世界に関わる人が出てきているが、橋本さんが面白いのは一番ITど真ん中なのに紙の本も大好き。著者としての話はあったが、この先の読者について。

橋本さん

  • 紙の本や書店、流通大好きで、丸善丸の内オアゾも週2〜3回来ている。大好き
    • 最近は向上心のある人が紙の本をじっくり読んでいて、娯楽性や簡単にわかるコンテンツがiPadには多い
    • 自分も家ではiPadばかりだが、これだと楽しい方に流れる。勉強や向上心がある人は紙の本で読む、というのはあるかも
    • iPadはコンテンツ変えられるのでつまると他に行ってしまう
  • 単に読むだけではなく・・・
    • 家では「ほらほら」コミュニケーション、というのがある。iPadで写真を見せたり、字の拡大や写真で会話が広がるとか
    • 他にはDSでも「ラブプラス+*7とか、単に読むだけではない、文字が書いてあるだけではないもの、「ほらほら」と言いながら対話するコンテンツが面白い
    • 本の形が変わるのかも?

仲俣さん

  • 電子書籍の話では「ソーシャル化」という話題があるが・・・
    • 今、1つの本をみんなで読んでも、そのことにネット上で議論が起きている感じはない
    • もし本の読み方が変わるとしたら、孤独なものだった読書が、ネットのコミュニケーションを介して皆で読んだりするようになるといい
    • 例えば津田さん、『Twitter社会論』の電子書籍化で新しい読み方、読者の取り方をどう考える?

津田さん

  • 僕は単に本の中身を共有化したい
    • 本の感想をRTしまくったり。それで逆に読んだ人にまた新しい体験をあげられた。それも含めて面白い
    • あるいはTumblrみたいに気になるフレーズをクリッピングして、それを元に議論したり
    • 本に栞を付けてソーシャルに共有する、本を起点にしてTwitterTumblrを使うことで本が生き返るのでは?
    • そう考えて電子書籍に期待している
  • その延長で言うと・・・
    • 今日はビジネスの話をあんまりしていないが、避けて通れないのは『コルシカ』*8的なもの。媒体を買ったら電子サービスもついてくる、という
    • 特に雑誌はあとでデータとして検索できるようになっていればいいものと、ものとして欲しい、両方欲しい、というのがあるが、そこで著作権問題でとまっているのはもどかしい
    • 本の形で欲しいもの、本は要らないがデータとしてクラウドでもなんでもいいから取っておいて全文検索したいものの2種類があるし、その中間もある。出版社はそこにきちんと答えないといけないし、そういうニーズがどれだけあるかがiPadのようなデバイスで喚起されている
      • ビジネス側がどれだけ積極的に仕掛けられるか。ビジネスがどうより意識の問題
      • 新聞、テレビ局みたいに図体でかいと無理だが、出版社は小さいからできる。出版社にしかできないことはたくさんある

橋本さん

  • さっきの「ほらほら」というので、僕は7年間書評しているが・・・
    • 本を人に買わせるのは大変。ブログでは出来ても、日常会う奴に進めてもまず読まない
    • 読んだ者同士で話すと楽しい。同じ本を読んだもの同士がたくさんできると、もっと本は面白くなる
    • 電子的にはそれがやりやすい。誰か仲間が買うと皆で読める読書会のようなものがあると楽しめる
  • 普通のパソコンは1人の世界、iPadは複数でも回覧しやすい
    • 技術でできるようになったことでコンテンツの形、流通形態を変革するのがいい

仲俣さん

  • それが新しいビジネスにも。『コルシカ』はすぐにサービス停止したが、今は手持ちの本をPDF化、データ化代行をしてくれるサービスがある
    • 個人が買った本を裁断して電子化するのもネット上では話題に
    • 本をもっと有効活用したい、読みたいニーズがある。
    • これが図書館の問題、まさに国立国会図書館で行われている議論にもつながる

津田さん

  • 今日ネット見てて面白かったのが、漫画評論の議論で、iPad手塚治虫の全集を読んでいると言うブロガーがいる
    • 手塚治虫全集はPDFをDVDに入れて売っていた。24Gくらいだが、それをiPadに全部入れて持ち運べる
    • パソコンで手塚の漫画を見るのはリアリティがなかったが、持ち歩けることで、それが取りまわせることで10年くらい前のフォーマットが新しい価値を得た
    • 手塚全集が入っているiPadが99,000円なら買うか考える。デバイスで息を吹き返すものがあるのは凄い意味
    • 電子書籍DRMの議論が出るのは取り回しのしにくさにも関わるし、デバイスが変わるときに、急に変わるときにいろんなものの組み合わせで電子書籍はブレイクするかもしれない。いろんな開拓されていないものがあるというところから。そこにある読者、著者のニーズに今、出版社は答えていない。そこにこの半年で答えないと、少なくとも舵を切る決断をしないと。

仲俣さん

  • これまで何度も電子書籍ブームの話はあったが、今回の違いは読者の先行
    • 今話題の「自炊」は、パソコン初期に似ている。これまでは供給先行だったが、今は読者がしびれを切らすほど待ち望んでいる
    • KindleiPadDRMの議論は今日もあるんだろうが、メルマガの議論で言えばPDFのような、元が紙でもPDFにはできるし、InDesignでPDFに吐き出せばPDFとして読める
      • 『ブックビジネス2.0』のゲラもiPadでもう読める。先に電子ブックがあって、それを印刷して売る
    • コンテンツもある、読者もいる、ルールは今決めている。何を望むかに舵を切って、意志を持って何を残すか考える時期では
      • そこに有力な知見を残したい

岡本さん

  • Twitterでずっとビジネスの話をしていないと突っ込まれているが、ビジネスあまり興味ないがあえてすると・・・
    • ビジネスはエコシステムとしてまず捉えるべき
    • もはやコンテンツそのものを売る時代ではない。私のメルマガは週刊で5,000部出ていて、そこからの講演依頼で食べていける
      • パッケージで売ってなんぼの時代じゃないのは知っているはず。売るのは付加価値
  • 丸山眞男や『続日本紀』を一緒に読める友達が欲しい。そういうサービスがあれば買う
    • 一定以上の読者がいれば、読者主体で集まりはある。そこにビジネスがコミットしてもいい
    • 出版ビジネスとして捉えるだけでなく・・・例えば図書館で貸しだされる本ののべ冊数は流通に載る数と一緒
      • 貸出データを使えばAmazon級のリコメンデーションもできるはず。より読者に広範な読書体験を提供できる
      • コンテンツと付加価値に何かを払う気にもなるはず
      • なるべく大きく考えて。ePubの仕様だのはどうだっていい。どこの出版社が潰れようが。大切なのは、我々が50〜100年でどういう知を得るか
        • その上でどういうエコシステムがみんなにハッピーか、を話すのが正しいビジネスの話

仲俣さん

  • 新しい電子書籍のビジネスモデルを期待する人もいるだろうが、今度の本で考えているのはもっと大きい話
    • 慶應大・金正勲さんは「文化の経済化」と「経済の文化化」の話をしている。
    • コンテンツ産業の振興は文化をどう売るか。これからは経済、コミュニティなどの経済現象が文化的な価値を持つ現象が起こるのでは。
    • コンテンツの外にあるより大きな生態系の方にチャンス、目がある。
    • 出版の中だけじゃなく様々なところで電子メディアが可能にするサービスなりの見取り図があるのでは?
  • ここで一度、岡本さんにマイクを返すので長尾館長のご紹介と仕切りを

岡本さん

  • 昨年のARGフォーラムでご登壇いただいたのが長尾真先生。是非、館長に壇上の若者たちに忌憚のないご意見をいただければ

長尾先生

  • 皆さんの議論を聞いていると・・・私なんかの出る幕はない、という気もするが
    • これからの書籍、電子書籍の可能性、その社会に対する影響、SNSのような形での影響についての話は十分あった
  • NDLでは・・・現在出版されている書物、過去に蓄積されてきた書物も電子化して、うまく再構成する、そして読者にそれを提供することに力を尽くしていきたいと考えている
    • コンテンツは、電子、あるいは紙、すべてにおいて無限に増えていく
      • しかし本当に大事なものはなにか・・・それが新ためて問われる時代。逆に言えば何を読んで何を読まないか、捨てるものを問われる時代
      • その中で電子書籍電子図書館は内容分析によって、どういう書籍にユニークな内容があるか、例えば『ブックビジネス2.0』の自分担当以外のところは本当に素晴らしい。そういったものをうまく浮かばせながら、関連書籍、あるいは歴史的な思想の流れをいかに構築するか。組織化するか。それが電子図書館の場合は、やればできる。今すぐはできなくても今後の言語処理技術で出来る可能性がある
      • そして・・・読者にその欲するところのものが、essentialに、本当に欲しいものがなにか推定して提供できる、そういうものを作って行けるのではないか?
        • そうでもしないと情報がありすぎて何を読んでいいかわからない、そこで時間を使って無駄な時間を過ごす。そうならないように今後の世界を構成することが国会図書館の責任
  • みなさんの議論とかみ合わない話かもだが、思いついたことを

仲俣さん

  • では会場とTwitterのTLから。先に会場から。もし長尾先生もありましたら。

会場の人

  • 出版とかに関わってはいないが、1日1冊くらい本を読んで、いつか自分でも出したいと思っている
    • 40年生きてきて、こんなに活字を読んだことはない。もともと本は好きで読んでいたが、Twitterだと読んだ本にコメントが来るようになったりして、本を2冊読むようになり、Twitterでも3万文字以上読んでいる。子供もメールで活字を読んでいる。海外のTwitterやメールはつまらない、こんなに日本語が面白いと思ったのは初めてだが、これをうまく海外に輸出と言うか、日本が作ればもっと面白かったのではとも思うが・・・日本語の可能性とかこうすると面白い、というのがあれば。

津田さん

  • これ仲俣さんが答えるべきでは?

仲俣さん

  • 正しく答えられるかわからないが、日本の本のマーケットは大きい。英語以外の単一言語でこれだけ大きなマーケットがあって、食えないと言いつつたくさんの作家やライターがいる。日本は相当恵まれた本の生態系を作っている。Twitterを介して接触機会のない人も読めるようになった。海外も、漫画なんかは勝手にスキャンしてソーシャルで翻訳して読むサブカルチャーがある。そうした読者にネットサービスを提供するのは大いにあると思う。逆に外のものが入ってくることもあるし。

橋本さん

  • 日本語の使い方自体が変わってきたというのはある。あとはディスプレイ読みがメインなら、動く文字や変形する文字があってもいい。あとは文字が動いてインタフェースで読める、となると読む速度が速くなったり、印象に強く残るとか言う文字への感動の幅も変わる。だから、日本語の表現の幅がそういう方向で変わる可能性もある。Twitterやwebは前兆。2文字で1文字にするとか、「orz」とか。

仲俣さん

  • ここでTL上の質問を、そらのさんお願いします。

そらのさん(Ustream配信を担当されている方)

  • TL上の質問を代弁します。音声、動画の電子化やself publishingがyoutubeで行われている今、文字と静止画の本が電子化される意味は?

津田さん

  • 検索。検索の有無で全然違う。意味がないなんてことはない。

仲俣さん

  • 何かが出てきて何かがなくなる、と言う議論は意味がない。逆に紙の過去の本を電子書籍にして流通させるだけでも利便性がある。

そらのさん

  • 2つ。今後、本の電子化により個人で出版社を通さなくても電子書籍を出版する流れが活発になると思うが、優良な電子書籍を見つけ出す方法は?

岡本さん

  • たぶん、無責任なことを言えばいずれ天才が画期的なシステムを作る。もう一つは、ソーシャルなネットワークをどう持つか。知り合いが進めるとか。橋本さんの書評ブログは参考にする。顔見知りのネットワーク内で進められる、個人的信頼に基づくリコメンデーションは今だってしていて、同じようなことが起こるのでは。逆に言えばパブリッシャーはそこを上手く提供できるといいのではないか。

津田さん

  • 僕自身、この2〜3年で本を買うのって、明らかにTwitterTumblrで興味のある本が入ってくる。ただ、個人の出版で言えば、まずhubになる人のTLにアプローチしない限りは、情報が拡散しない。そこをつなげる仕組みは一工夫がいる。iPhoneのアプリなんかはそういうことがもう起きている。面白いアプリを堀江さんが紹介して売れるとか。そこはhubになる人につなげられる環境があるので、そういう時代は早いかも。

仲俣さん

  • 本屋さんで本を買う代わりに電子書籍等を買うのはなかなか難しい、上位しか出てこないし一覧性もない。ソーシャル的なガイドが機能している。今日は広告の話をしてないが、アメリカの新聞広告を奪ったのは産業広告みたいな、マッチング。書籍の広告はそれに近かったのが、Twitterや様々なサービスで本に出会えるなら新しいビジネスになる。今の話は非常に大きな潜在的ニーズ。

そらのさん

仲俣さん

  • 電子書籍のビジネスをどうする、と言うと端末や規格の話になりがちだが、情報流通の中にソーシャル・メディアを通すものもマスコミもある。そういった全体の情報流通を考える方が、サーキュレーションというのはエコシステムでもあると思うがそういうところなのでは。

会場の人・2

  • 読者、ユーザー、本をコンテンツとして消費する人がプロシューマー的な領域に入る確率が高まるのではないかと思うが・・・

津田さん

  • その時代になったときに、どのあたりがポイント? もうちょっと具体的に。

会場の人・2

  • 要は、ライターとそれに対するコメンター、「こういう本が欲しい」と考える人と書く側の境界線が、見えにくくなってくる。相乗コンテンツ的な方向性は?

津田さん

  • ブログ時代からそれは起き始めている。ブログから書籍化のような逆流現象は起きているし、Twitterのようなものでパーソナリティベースで面白い人も出てきてそれに書かせる動きもある。逆に言うと、Twitter時代で分散化、細切れになっているからこそ今は編集者が求められている。フローな情報の集積体であるTwitterでTogetterもあるが、あれは読みづらくてたまらない。サービス自体は悪くないが、まとめられ方は酷い。逆にあれが編集の重要性を見せている。逆説的にそう思っている。今こそプロが頑張るとき、と感じている。それくらい、ある程度の整形した形はTogetterでもいけるが、それを綺麗にして、500円は無理でも100円で売るコンテンツのようなニーズはあると思う。

会場の人・3

  • 本を読むと言うのは教育と無関係ではないと思うが、子供たちの読書経験もそうだが、高等教育で電子書籍がどう使われるかを考えたい。手塚治虫がバンドルされたiPadみたいに、教科書、先生の推薦する参考文献がパッケージングされた授業を提供するとか、コミュニティと一緒に展開するならゼミ資料を皆でとか。どういうビジョンがある?

仲俣さん

  • たぶん質問者の中にある種の仮説があると思うのでそれをやればいいと思うが、例えばreferencesをクリックしたらその本の目次を確認したりできれば、本と本の間にある関係はできてくるのでは。Kindleはガンガン試し読みするし、特殊なことはしなくても、本の中にあるreferencesが顕在がすれば。

橋本さん

  • 図書館を持ち歩ければいい。全員が使った本を大学が負担するとか。教員としては採点・集計まで出来ると革命的かな、と思う。最近、デジタルハリウッド大学では出席から電子的に取っている。非常に便利なので次は全員iPad買わせたいが、教育の現場ではある。

津田さん

  • 人の本棚をクラウド化して可視化するサービスがあればいい。自分の先生の本を1日だけ、500円で借りられるとか。本棚の中身まで、全部データがクラウド化して出来れば。聞いていてそういうものができたらいいな、と思ったが夢物語でもないのでは。

岡本さん

  • ハーバード・ロー・スクールのライブラリの中では学生時代の教員のノートを読みにしのびこんだら自分のノートと変わらない、という落ちがついたり。図書館は既にそういう機能があるので、すでにあるコンテンツと組み合わせれば今までにない学習体験を味わえるのでは。教員の側も物凄い面白いと思う。

仲俣さん

  • そろそろ時間
  • 『ブックビジネス2.0』は7月17日発売予定。



ブックビジネス、と言いつつ電子書籍端末の話にはせずエコシステムの話をしたい、という全体の方向性はすばらしいものだったと思います。
電子書籍端末すごい」話なら全然このメンバーでする必要はないわけですし、そういう話とはまた一線を画すものとして『ブックビジネス2.0』の内容への期待もますます高まるように思います。


最後の方の質疑で高等教育の話も出てきましたが、高等教育や研究活動が電子ジャーナル/電子書籍によってどう変わったか、というか変わっているのか、という話については近々発行予定の『カレントアウェアネス』に自分も原稿を書かせていただいていたり。
そっちは研究系メインの話を書いたのですが、日本の高等教育の軸は一つではなく、一方では電子ジャーナルばりばりで英語文献もガンガン扱う世界があり、他方では(そしてそちらの方が多数であると思いますが)研究べったりではなく学生教育主体、使うのも主に和書という世界もあり。
電子化の話題は圧倒的に前者で進んでいるわけですが、後者においてもそれを参考に今後どのようなことができるかを考えていけると、国内マーケット的には後者の方が(金額はさておきユーザベースでは)大きいわけでチャンスは色々ありそうな気も。


というような学術の世界の話もいいですが、ネットワークを介して皆で本を読むというような中盤の話が自分はかなり好きでした。
ブクログはじめてめっきり読む本が増えたこともあり・・・単にランキング等のシステム的な手法だけじゃなくて、あの手この手で人を介して本を紹介してくれるってのはやっぱりいいです。
ブクログ名言集とかがきっかけで買った本もけっこう出てきたし。
してみると、今は手打ちの名言集がコピー&ペーストで簡単にできるように、いやいやいっそTumblrのように面白かったところをさくっとどこかに投稿できて、それを見て興味を持った人がその本をデータ付きで買い・・・という展開は実に素敵にも思えます。
現在クローズドベータ実施中のShizuku2.0*9にも絡むところですが、人を介して本(情報)を、本(情報)を介して人を結び付けることは、今も色々やられていますが今後も継続して重要そうでしょうか。


イベント後には岡本さんにお誘いいただき懇親会にも参加させていただきました。
ご挨拶させていただいた/お話しさせていただいた皆さん、ありがとうございましたm(_ _)m