「学会の仕事とその経営を知る」:第1回SPARC Japanセミナー2010
3日連続イベントレポート更新、3日目は2010年度最初のSPARC Japanセミナー「学会の仕事とその経営を知る」です。
- SPARC Japanについて
国際学術情報流通基盤整備事業は、日本の学協会等が刊行する学術雑誌の電子ジャーナルを支援・強化することによって、海外に流出する我が国の優れた研究成果を我が国の研究者自身の手に取り戻し、海外への研究成果発信の一層の普及を推進する事業です。
学術雑誌の電子ジャーナル化の進展により、研究成果の流通形態は急激な変化を遂げていますが、我が国の学術雑誌の電子化、国際化等への対応は十分とはいえない状況が続いてきました。
このような中、文部科学省からの支援によって、2003年(平成15年度)から開始された本事業は、日本発の学術雑誌、特に英文論文誌を電子化するとともに、これらを安定的に発信できるビジネスモデルを創出し、日本の学術雑誌の海外への認知度を向上させることを目指して、パートナー誌とともに活動してまいりました
2006年(平成18年度)からは平成15-17年度の事業に続く第2期という位置づけのもと、第1期で果たせなかった課題の解決を図りながら、学協会を超えた横断的な支援活動を行い、自立した学会誌出版活動が醸成される環境の整備を目指します。
- 「学会の仕事とその経営を知る」
日本学術会議における協力連携学術団体数は、約1800団体です。自社ビルを持ち、数十名の職員を組織として持つ学会がある一方で、研究者の手弁 当に近い形で、ある学問領域を守る学会も存在します。学会の多くは、ジャーナルの出版を活動の柱としています。
今回のセミナーでは、学会の経営、ジャーナル編集、ジャーナルの販売、そして電子化したジャーナルの今後にそれぞれ焦点をあて、4学会の実務 担当者から現場の生の声を聞きます。
学会関係者、研究者の方々には、今後の学会活動の参考となりますよう。そして図書館の方々には、学会はどういった活動を行い、ジャーナルを今 後どのように出版していきたいと考えているかをご理解頂く機会になれば幸いです。
今回は昨日のCSI委託事業報告交流会から連続ということもあり、全国の大学図書館の方の参加も多かったそうで会場は大盛況でした。
そのCSI委託事業報告交流会のディスカッションでも終盤は日本の学術情報・学術出版の話が取り上げられており、日本の学会の方々がご講演される今日のセミナーとの接続も良いのでは、とかなんとか。
考えて見るとSPARC Japanセミナーで国内学会の方のみが発表、というのも随分久しぶりと言うか自分が参加するようになってからはあんまり記憶にないと言うか・・・。
それだけに今日のイベントで改めて、日本の学会のお仕事とその経営について知ることが出来れば、と期待しての参加でもあります。
では以下、いつものようにレポートです。
ここ数日で何度目かわかりませんが、min2-flyの聞きとれた/理解できた/書きとれた範囲のメモであり、その点ご了解のうえお読みいただければ幸いです。
間違い、問題等ありましたらコメント等を通じてご指摘いただけると助かります。
さて、日本の学会の仕事とその経営とは―?
開会挨拶(根岸正光先生、SPARC Japan運営委員長)
- SPARC Japanの事業について
- 平成15年から開始
- 昨年は1年間、今後について検討した
- 今年度から3年間を第3期と位置付ける
- 第3期の目標は「日本型のビジネスモデルに裏打ちされたオープンアクセス」。
- ただの「オープンアクセス」だと誤解が多いので前置きをつけた
- 研究者、学会、図書館が同じテーブルで議論できることが必要。セミナーもその意見交換の場の一つになることを期待している
- 平成15年から開始
- 本日は第1回セミナー
- 昨年度に図書館の雑誌担当者が学会編集者に本音を語る、というクローズドな会があったらしい
- その成果、ということで関連の方々にご講演いただく
- 本日の講演は日本の学会をリードしてきた方々。貴重なお話が聞けると思う
- 今後も各種テーマで続々展開。ぜひ参加いただければ
- 昨年度に図書館の雑誌担当者が学会編集者に本音を語る、というクローズドな会があったらしい
司会の永井裕子さんから補足
- 学会は図書館を知らず、図書館は学会を知らない
- 8月には図書館の側から、「こういう風にオープンアクセスを広げようとしている」というようなお話をしていただきたい
- 電子ジャーナルコンテンツをどのように研究者に届けているかもお話いただきたい
今後の学会経営:出版経費の削減は可能か(永井裕子さん、日本動物学会事務局長)
- 学会とは?
- 大事なことは学会誌、論文誌等の成果発表の場の提供
- 今日は会員管理等ではなく、出版に焦点を当てたい
- その学問領域を過去、現在、未来において支え、進展させ、責任を負う人が善意によって集う場
- 学問領域を支える人間の集団の場。理想論だが
- 大事なことは学会誌、論文誌等の成果発表の場の提供
- 日本の学術出版の特殊事情のおさらい
- 科研費補助金の研究成果公開促進費、学術定期刊行物について
- 平成20年度補助条件・・・印刷媒体にしか使えない
- 直接出版費、欧文校閲費、海外レフェリーへの論文郵送料
- 日本のトップジャーナルで投稿査読システムがなくて郵送費なんて話をするところはないだろうが、まだ残っている
- 直接出版費、欧文校閲費、海外レフェリーへの論文郵送料
- 平成21年度からやっと電子ジャーナルにも使えるように
- 平成20年度補助条件・・・印刷媒体にしか使えない
- ALPSPのMark Wareによるジャーナル出版のワークフロー
- プロダクションワークフローに入ったらXMLをすぐに作っている。2007年段階ですぐにそう
- 一方、日本ではいきなり印刷版のプロダクションになる。XMLはほとんどの雑誌が作っていない
- JStageの問題
- 日本最大の国営プラットフォーム
- J-STAGE トップ
- 弱小学会には大変有り難いが、同時にXMLは採用せずBibファイル、それも全文を含まないBibファイルしか作っていない
- 全文にタグ・DTDのあるようなものではない。それを作れ、と言われていた
- JStageとしては仕方がなかったのだろうが、今でもそのまま
- 日本最大の国営プラットフォーム
- 日本の電子ジャーナル
- 日本動物学会の場合、出版経費をどう下げているか?
- (商業出版への)委託なのか学会出版か?
- 委託すると学会へのロイヤリティは限られる
- 一方で出版費を高額取られる。図書館から購読費を取る一方で、商業出版は学会からも費用を取る
- BioOne(非営利出版)ではけっこうな額が戻ってきている
- まとめ
- ジャーナルを今後どうしたい? 国際誌を目指す? どんな位置を狙う?
- 競合雑誌はどんな雑誌? それに対抗するには何が必要?
- それを踏まえて、出版経費をあらためて検討する。5年後くらい先を見て
- 科研費を取り続けるか? 続くかは分からないのに
- デジタルコンテンツを日本で作り続ける意味って?
- 電子ジャーナル販売の検討・再考をしないといけない
学会編集業務の実際(橋本勝美さん、日本疫学会)
- 紹介
- 学会出版⇒商業出版⇒現職へ
- 運営側が無理やりこの場に引っ張り出した(笑)
- 日本疫学会
- 会員数1520名
- 研究者、臨床、保健衛生関係
- Journal of Epidemiology(JE)
- http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jea/-char/ja/
- 英文査読誌
- 年6回+Supplement
- 冊子・オンラインを公開しているが冊子は減らす方向
- IFは1.643、採択率は25〜30%程度
- 公開プラットフォームはJstage
- 編集室は専任の編集担当者、編集委員からなる
- 会員数1520名
- JEの編集業務
- 投稿・査読管理
- アクセプト・出版管理
- 資料作成
- 情報収集
- web管理
- 予算など
- 出版フローについて
- 査読フローはオンライン投稿査読システムがあり、そんなに複雑ではない。投稿論文のチェックと結果送信。査読状況の把握
- 受理後、出版までのフローは印刷、英文校閲、著者とのやり取りを含みかなり複雑
- JE編集室の目標
- この2年半の活動の結果:
- 投稿数、特に海外からの投稿数が増加
- しかし無料で投稿できるのでかなり酷いもの、雑誌名を間違えているような投稿もある
- 編集委員の負担も大きい。オンライン投稿システムの料金もかかる
- 4月から掲載料を取ることにしたら、多少はいいものが増えた
- 掲載論文も質の悪いものもあるがいいものも増えている
- 海外からの掲載数も増えている
- 2年半で結果は出ていると言えるが、平たんではない。
- 1人出版なので全て自分でやらないといけない。何を誰に聞けばいいか。SAPRCのことも知らず、人にものを聞きまくってきた
- それによってネットワークも広がり、解決できて進んできた
- 1人出版なので全て自分でやらないといけない。何を誰に聞けばいいか。SAPRCのことも知らず、人にものを聞きまくってきた
- 投稿数、特に海外からの投稿数が増加
- とはいえ失敗もある
- 今後の課題
- 受理⇒出版フローが複雑で公開に時間がかかる。簡略化しないと
- 収支構造の改善。冊子を減らす/掲載料
- 世界標準に追いつく努力をしているが世界標準はどんどん逃げていく。考えないと。
- 質疑
- Q:オンライン投稿査読システムについて、Manuscript Centralというものを採用したとのことだが、どのような契約?
- 年間契約。前年の投稿数に基づいて契約。少なめに契約して、超えたら追加分を払う
- Q:費用のオーダーは?
- 時にもよるが、今は円高なので安くなっている。当初計画よりは。1論文あたり3,500円くらい。プラス、サポート料や変更するとかかった時間にのっとってチャージ。それも投稿システムによって違うが
- Q:オンライン投稿査読システムについて、Manuscript Centralというものを採用したとのことだが、どのような契約?
-
- Q:早期公開と本公開の違いって? 早期公開時に見える論文と本公開論文は?
- スタイルは同じ。早期公開はDOIはあるが、ページや巻・号はない。ただDOIはあるので引用はできる。
- Q:早期公開と本公開の違いって? 早期公開時に見える論文と本公開論文は?
-
- Q:受理から本公開までの期間が長いような気もするが、この期間のネックは?
- 悪循環だが、1人でやっているのでいい加減なことをしないためには、混乱を避けるためにも1号に掲載する分ずつ校閲に回している。五月雨式には管理が複雑化するので出来ない。もう少し人手がいれば。
- Q:受理から本公開までの期間が長いような気もするが、この期間のネックは?
電子情報通信学会のオンラインジャーナルの取り組みについて(水橋慶さん、電子情報通信学会 出版事業部ソサイエティ誌出版課 課長代理)
- 電子情報通信が書きについて
- ビジネスモデルについて
- オンライン化以前・・・投稿数は伸びても発行数はなかなか伸びない
- 著者負担の原則:掲載料が収入の柱だが、あまり高くもできないのでそれだけではペイしない
- 図書館向けの価格は学術団体として、低く抑えたい
- 結果、掲載論文数が増えるほど財政を圧迫
- そこで冊子体からオンラインへ
- 冊子体ベースの頃の購読料
- 学会誌2万円/年、和文論文誌6,000円/年、英文論文誌1万円/年
- 投稿数(英文論文誌)は2000(1,100件)⇒2009年(2,700件)で倍以上に
- オンライン化以前・・・投稿数は伸びても発行数はなかなか伸びない
- オンライン版の特徴
- 同時アクセス制限なし、VPN等を認める、契約すれば追加費用なしで創刊号から見られる、ただし解約したらアクセスは保障しない
- 料金体系は3年ごとに見直す(図書館への配慮)、しかし契約は1年単位
- 参考URL
- 電子情報通信学会web
- 論文公開サイト
- 特殊員(雑誌購読が目的の法人会員)入会のページ
- なお、今回は国内の話・・・英文論文誌は国内・海外で対応を分けている
- 質疑
- Q:財政状況で、収入の柱が掲載料とあった。研究者が増え、投稿論文数が増えるほど財政を圧迫とのことで、このままだと遠からずまた苦しくなるのでは? 次の一手は?
- 冊子体の発行部数が減ったので今は財政状況は改善された。
- Q:でも電子化してもそうなるのでは?
- 電子化後は改善されていて、掲載論文数が増えても問題ない。あれは冊子体刊行時の問題。
- Q:財政状況で、収入の柱が掲載料とあった。研究者が増え、投稿論文数が増えるほど財政を圧迫とのことで、このままだと遠からずまた苦しくなるのでは? 次の一手は?
-
- 永井さん:日本の学会の多くは安い金額で図書館に冊子を売っていた。これは完全に赤字どころではない。電子情報通信学会さえもそう、ということ。水橋さん、海外のブランチはなにをされている?
- 海外会員の獲得が最大の目的で、シンポジウムの開催等がメイン。各地域の人にやってもらっていて、年間の活動量としてまとまったお金は渡しているが謝礼は渡していない。
- 永井さん:日本の学会の多くは安い金額で図書館に冊子を売っていた。これは完全に赤字どころではない。電子情報通信学会さえもそう、ということ。水橋さん、海外のブランチはなにをされている?
日本化学会の論文誌事業の現況とXMLの活用(林和弘さん、日本化学会学術情報部 課長)
- 昨日までアモイに居て、資料は朝の4時までかかって作った。
- 今回はePubの話をするので、ePubで発表資料も作ってみた・・・が、文字化けはするし日本語も汚い。
- 中身はXHTML. これでプレゼンをどうするか? 初めての試みなので色々あるが、トライさせていただければ。
- 自己紹介
- もともとは化学の研究をしていた。電子ジャーナルに興味を持ち、そのまま就職
- 電子ジャーナルのフロー
- 投稿、査読、組版、web公開/印刷・・・
- すべて電子化した。その経験を生かして今後を考える
- 投稿、査読、組版、web公開/印刷・・・
- 電子化には2つの方法がある。国産自力と海外委託。
- 国産自力開発運用:BCSJ & ChemLett
- 海外出版者提携:国内学協会合同レビュー誌・The Chemical Report:Wiley/アジアの合同誌・Chemistry: an Asian Journal:Wiley
- CAJはヨーロッパの連合ジャーナルの真似。野依先生たちを中心にWileyと共同で作っている。
- 直接、中国とやるのは難しかったが、間にWileyが入るとまとまった。個人的見解だが。
- 世界の化学系雑誌で一番IFの高い、ACWEの編集長を担ぎ出してきた。最初のIFは約4.2で、日本が関係している化学雑誌ではトップジャーナル
- CAJはヨーロッパの連合ジャーナルの真似。野依先生たちを中心にWileyと共同で作っている。
- じゃあ、どっちがいいんだ? 自前? 商業出版者と組む?
- 名を取るか? 実を取るか?
- すべて委託しては学会の意義が
- 委託することで学会が潤うなら、学会にメリットもある
- 潤うためには出版社とのタフな交渉が要る。Big dealとの契約交渉に似ている。日本の先生方や事務局がやるのはきつい?
- 自前・委託どっちもキープできればいいかも
- 自前を一度やめるともう再開できない。休刊した雑誌はもう再開しない、新創刊の方が楽
- 自分でやっていれば手の内がわかる。出版者のオファーを見てもどこで稼ごうとしているかがわかる
- 外と組むのも自前でやるのもなかなか厳しいが・・・業界としてはポスト・Big dealを考える必要
- 今のbig dealはこのままでは続かないだろう
- 学会としては会員が必要とする雑誌を作り続ける必要がある
- ワンソース・マルチユースの理想と現実
- 英文誌-和文誌問題
- モバイル対応
- 雑誌タイトルからの離脱の可能性
- 図書館経由だと、名残がタイトルに残りやすい
- モバイルの場合、直接端末に送る。個々の研究者に個々の論文を
- Elsevierは全論文に出版者名と雑誌の表紙がわかるように論文を組んでいる。そこはさすが
- しかしこれは本当の波か?
- 雑誌を図書館経由で売っている場合は事務の相手は図書館
- モバイル化すれば直接会員へ
- 会員に直接流すのは論文だけではない。学会の情報発信戦略自体考える必要
- しかし日本の学会は人・モノ・金が欧米より貧弱
- 雑誌タイトルからの離脱の可能性
- ものごとは一度流行る⇒「やっぱ駄目じゃん」⇒実力で少しずつ伸びて行く
- モバイルやePubはどこにいる?
- 林さんの感覚的にはいよいよ来てはいるだろうが、また「やっぱり・・・」と落ちるところもあるのではないか
ディスカッション
- 永井さん:林さんの話は今のフロントライン。ある商業出版は次のステージを考えていて、研究者と学生の間の学術コミュニケーションを考えているという。図書館としてはいかがか? 機関リポジトリのことも触れられていたが・・・
- Q:林さんのお話の中でワンソース・マルチユースの話があったが、著者校正からPDFに戻るところに無駄があるとのことだが、PDFからXMLを書き変えるシステムがあるという話かとりたいしたが・・・
- 永井さん:8月には図書館側から学会に向けて、今度はリポジトリの話を是非したい。そういうご講演をお願いしたいと思う。次のSPARC Japanセミナーは7月6日で、John Haynes氏に海外の現状を話していただく。通訳も入るので是非来ていただければ。
日本の学会が出している学会誌について、具体的な業務の内容やビジネスモデルに踏み込んで色々とお話がありましたが・・・
うーん、内製と委託の話とか、委託の場合でもお金を持っていかれるので利潤を得るのはかなり頑張って交渉しないときついこともあるとか、そのあたりはなんとも悩ましそうですね。
大きいプラットフォームに載っていれば目につきそうな気もしつつ、一度手放すと再度取り戻すのは困難と言う林さんのご指摘もあり。
内製する場合でもワークフローとXML作成の問題等、興味深い話(でもSPARC Japanではずっと言われている問題ですね、XMLは)もあり・・・
リポジトリについても今はあまりこのあたり話題になっていませんが、紀要電子出版と言う点ではそのうち重要な問題になる可能性もありうるところでしょうか。
逆に言えばそここそ(後でいろんな目的に使いまわせるソースがきちんと作られている、それも組織化されたものである)が専業でやっている人々の強みとなり得るとも言え、出版者(学会あるいは商業出版いずれにせよ)が必要な要因としてあり続けるのでしょうか。
それとも案外、図書館でもさらっと対応してくる?
第3期SPARC Japanは学会、図書館、研究者の対話の場と言うことで、永井さんのお話にもありましたが8月には図書館員からリポジトリについて話す機会も設ける予定であるとか。
期せずして3日連続の自分のイベント記録も商業出版系、大学図書館、そして今日の学会と学術情報流通に関わり得る3者それぞれの動向を見る機会となったわけですが・・・
最後の方の林さんのお話にもありましたが、この3者、役割がこれからかなり交錯していきそうですよね。
電子化はじめ急速な時代の変化に対応するなかで各々のポジショニングがどうなるのか、学術情報流通の在り方の議論として今後も注目していきたいところです、とかなんとか。