Code4Lib Japan Meeting & Exhibits 2010(図書館総合展フォーラム参加記録その1)
11月も下旬、世間もずいぶん寒くなってきた昨今ですが、なんと当ブログはこれが11月に入って初めての更新です(汗)
別にさぼっていたわけではなく、学会発表の準備をしたり台湾の国際学会で口頭発表したりポスター発表したりしていたら、こんな時期になってしまった・・・ということなのですが、そのあたり(台湾での学会発表内容等について)は、また後日。
そんなこんなで忙しくしているうちに、気付けば日本図書館業界最大のイベント、図書館総合展のシーズンとなりました!
例年「フォーラム数が多すぎて聞けないものが全然網羅できない」と評判(?)の図書館総合展ですが、今年もその状況は健在ですね。
少しでも参加できなかったフォーラムについてもフォローできるよう、皆さん積極的に参加記録をアップいただければ幸いです・・・
まず言った本人がやらねば、ということで、当ブログでも参加記録をアップしていきたいと思います。
まずは初日・朝一・第5会場で開催されたフォーラム、『Code4Lib Japan Meeting & Exhibits 2010』の記録ですっ。
- Code4Lib Japan公式サイト
8月にリフトオフして、研修イベント等も開催しつつ約3か月が経過したC4Lib Japan。
その3ヶ月間の成果と今後の方針が示される機会・・・ということで、8月のリフトオフを見たものとしてここは参加せねばなるまい、と思い数あるフォーラムの中から選んだわけですが。
さて、その成果やいかに・・・!
以下、いつものように当日のメモです。
例によってmin2flyの聞きとれた/理解できた/書きとれた範囲の内容となっておりますので、ご利用の際はその点、ご理解のほどお願い致します。
お気づきの点などありましたら、コメント欄などを通じてご指摘いただければ幸いです。
「Code4Lib JAPANのミッションと事業解説」(丸山高弘さん、山中湖情報創造館)
設立の経緯
- 4月に準備会、8月に設立
- 「もう、図書館がITに疎いだなんて言われたくない」
- Librahack事件に際し、新聞等で言われた言葉
- 世間的な印象としてそう思われてしまった。実際はそんなことはないはずなのに
- C4Lib Jはこの思いに基づいて活動していきたい
- 最近の情報通信技術=ICTに強くて明るい図書館員のための集団
- 人と人をつなぐネットワーク
- ノウハウを身につける場所、として立ち上げた
コンセプト、ビジョン、ミッション
- コンセプト:「日本の図書館をヤバくする集団」
- 放っておいてもヤバい状態ではある。資料費はないし人件費はない。図書館の形もどんどん変わっている
- まわすお金のない切実なやばさもあるが、もっとポジティブに、面白い図書館を作ろうと言うのがこの言葉の意味
- ビジョン:「ICTに明るいライブラリーを全国に!」
- どこの図書館でもパソコンのことを相談できる、インターネットを使うための駆け込み所に図書館をしたい
- そのための人材やネットワークを作っていくことがビジョン
- ミッション:
- ネットワークづくり・・・孤軍奮闘している技術に明るい図書館員が多い。全国には同じように悩んだり取組んでいる人がたくさんいるはず。今日集まった人もそういう人だろう。ぜひこのネットワークに参加していただいて、情報交換やネットワークの交換、苦労の共有をしていきたい
- 人づくり・・・過去、2回ワークショップを開催。次も決まっている。毎月1回やりたい。ワークショップに参加しながらノウハウを身につける場
- 環境づくり・・・2つのことを考えている
具体的な事業内容
- 運営事業
- 法人化を目指す。NPOにするか社団法人にするかはまだわからないが、しっかりした運営母体を作る
- 全国で会員を募ってネットワークを作る
- 研修事業
- 派遣事業
- 選定事業
- 新しい活動を作った人をgood practiceとして評価する
- まだ十分な準備はできていないが、行って行きたい
- 提言事業
- 共通API
- 政策提言
日本の図書館の未来をつくっていきたい
- 何をしたらいい?
- 個人会員(サポーター)
- 企業会員(スポンサー)を募集中
もう図書館がITに疎いなんて言わせない!
- ぜひ参加を!
第一次提言の策定状況について(阪口哲男さん、提言事業グループ、筑波大学)
提言事業とは?
- 図書館で最新の技術、特にインターネットに絡んだところを使う上で、なんらかの提言をまとめることで推進したい
- C4Lib Japanコアメンバー+外部、関係者で意見をまとめていく
- 随時、まとめられたものから発表していく
- 電子媒体だけでなく、紙でも出して、ICTに取組みが進んでいない人の説得にも使って行く
現在策定中のテーマ
- 図書館システム・サービス共通API仕様
- 利活用ガイド系テーマ
-
- 図書館システムにおけるパーマリンクの提供ガイド
- URLを固定化することで、ブックマークするなどして利用しやすくする
- システムをリプレースしたときもうまくやるにはどうすればいい?
- 図書館システムにおけるパーマリンクの提供ガイド
-
- とりあえずこの2つについてぱっと出来るといい、と考えている
各テーマ策定の進め方と打合せ
- API
- メーリングリスト・・・なかなか進まない
- 顔合わせ・・・締め切りまでに進む
- 作業内容はGoogle Docs等で共有
- ガイド系・・・はじめたところ
- これまでに2回、顔合わせ
パネルディスカッション(司会:丸山高弘さん、山中湖情報創造館)
- 丸山さん:Librahack事件について説明。
-
- 事件の詳細はこちら等を参照:トップページ - 岡崎市立中央図書館事件等 議論と検証のまとめ - アットウィキ
- 丸山さん:この事件はITのスキルがあれば防げたかも知れない。今後も起こる可能性はある・・・APIについてもプログラムで情報を得るわけだが、そこの問題がある。今後、このような悲劇を起こさないためにはどうしたらいいか。
自己紹介
- 丸山さん:しかしこの企画は「パネルディスカッション?」と「?」がついている。各パネルにはスケッチブックとマーカを渡している。紙に自分のテーマを書いて自己紹介して貰う。
- 常川さん:筑波大学の図書館情報メディア研究科、修士。株式会社しずくラボという図書館系学生ベンチャーの役員でもある。役職は「CRSO」。「最高研究戦略責任者」。新しい図書館システムとはなんなのかを考えながら開発をしている。その関係で提言事業に関わり、APIの仕様の整理や最新技術の調査をしている。
お題その1「最近、図書館のサーバがよく止まってるんだってね」
- 丸山さん:今回はどんどんお題を出して、応えていってもらう。岡崎の事件ではサーバがよく落ちる、と最初に利用者さんから指摘があったそうだが、図書館員は最初にそのとき何をすべきだったか、を皆さんにお題として出していきたい。何から始めたらいい?(スケッチブックにパネリストみんな書きだす)
- 小野さん:「きりわけ」。何が問題なのかの切り分けがいる。利用者から問題が起こっているのだから利用者の端末が壊れているのかもしれないし、図書館のサーバが止まっているのかもしれない。当たり前だがそこをまずやらないと。
- 丸山さん:確かにうちの図書館でつながらない、という利用者の原因もたくさんある。そこの切り分けは大事そう。
- 常川さん:図書館と言うことで、とりあえず「レファレンス」へ飛ぼう。図書館の知識を生かして止まっている原因となる資料を集めて参考にする。次が重要で、「レフェラル」。地域のプロバイダなど、助けになってくれる人がたくさんいるはず。プロバイダ間の協力・サポート機構もある。助けてくれるところはたくさんあるので、そういう機関・専門家との連携をすべきでは。
- 丸山さん:なるほど、いきなり警察ではなく、まずは色んな機構や団体に問い合わせて見る、というのも図書館側からできること、と。
- 高久さん:私はエンジニアなので、とりあえず「サーバ室」に行く。仮の話だが、今回の岡崎の件でも結局、サーバは止まっていなかった。止まっていたのはデータベースサーバとの接続。利用者の「止まっている」をうのみにしてはいけない。外からは止まって見えてもサーバそのものは動いていた。
- 丸山さん:小野さんの切り分け、という話もあったが、一つ一つつぶしていくとわかることもある。
- 米田さん:岡崎の件についてはそもそものバグがあったのでちょっとお題とずれることもあるだろうが、現場的には、知り合いのSEに図書館の人は「改善」ではなく「現場最適化」をしてしまう、と指摘された。良くサーバが落ちるから直すのではなく毎朝、システムを再起動する等。なので、私としては「OJT」。職員をここぞとばかり引き連れて、一緒に見せる。
- 丸山さん:確かにトラブル・クレームは勉強の場でもある。
お題その2「なぞの大量アクセスが見つかったんだって?」
- 丸山さん:なぞの大量アクセスが見つかったとき、現場担当としてはどういうことをしたらいい?
- 高久さん:「tail -f」コマンドを打ちましょう。ログを見て流れていればいいし、流れ過ぎていればそのアクセス元を見つけよう。
- 丸山さん:その辺のスキルがいるわけですね。
- 常川さん:まず大量アクセス、というのが「ほんとうに大量?」かを考える必要がある。本当に大量と言うのは数百台が並行してアクセスしてくる。岡崎の件はそれよりはるかに穏やか。いきなり見ると大量に見えるかも知れないが、Googlebotと大差ない日常量だったりする。本当に大量アクセスならともかく、そうでないなら穏やかに考えないといけない。判断によって対処は大きく分かれる。
- 丸山さん:ぱっと見てあわてないで分析してみる、と。(会場に)皆さんのところでアクセスログを見る機会はなかなかないかもしれないが、チャンスがあったら見て下さい。GoogleやYahooはいっぱい来ている。
- 小野さん:「とりあえずブロック」。「とりあえず」というのは善意の利用者だと悪いので、とりあえずブロックして落ち着くのを見てみる。ブロックしてもずっと来ているなら変だろうが、収まるならいい。ブロックの仕方は色々ある。その辺を考えてみる必要はあるだろうが、止めて様子を見てみては。本当に大量だった場合など。
- 米田さん:「根本的解決」。岡崎に拘るなら、システム的に根本的に駄目駄目だった。そもそも「大量」にアクセスがあったら落ちてしまうようなシステムを図書館が拒否できるような、そこを見る・評価する力を図書館に身につけさせることをサポートしていくような。
- 阪口さん:私だったら、大量アクセスならまずはサーバの負荷状況を見る。ロードアベレージやメモリ使用量がきゅうきゅうしているなら対処する。昔、1秒に数百発のアクセスがあって、困ったこともあった。差支えが出るまでは放置したらいい。
お題その3「ICTスキルを身につけた図書館員 例えて言うなら・・・何?」
- 丸山さん:「鬼に金棒」みたいなわかりやすい言葉、伝えられるようなものを。あったら、是非。
- 米田さん:「知行合一」。図書館員のナレッジを遍く多くの方々へ、というのがICTスキルで出来るようになる。
- 丸山さん:やっぱり、レファレンスで資料提供はもちろんあるが、本を見ないで一緒に解決することもある。なかなか面白い
- 小野さん:「暗号解読」。C4Libの「code」には暗号、という意味もある。図書館はシステム化、暗号化している。C4Lib Japanの活動はそれを解読することなのかとも思う。
- 丸山さん:暗号解読する図書館員、はなかなか面白い。
- 常川さん;「デジタルのかけ橋」となる存在。システムと利用者、図書館とシステムの間に立って、最終的にデジタルに強い図書館を作っていく。利用者もわからないと、デジタルに疎い人の気持ちもわからないと。あくまで間に立つ存在に。どっちも出来るんでもなくて、両方のかけ橋になれる存在。
- 丸山さん:図書館現場の中で、最近だとUSBがつながるのか、というような質問も来る。USBメモリを使いたい、というのを「USBつながる」と言ってしまう。そういうくみ取りができないと技術を持っていても使えない。インタープリタ。
- 高久さん:「意識」。例えとか関係なく、ICTスキルを身につけた図書館員は、後は意識の問題。ICTスキルがないとか言われているが、それは意識の問題。もう一般の市民に比べれば図書館員は圧倒的なスキルを持っている。「いやいや私なんて・・・」という人は多いが、特に私が勤務するような理系の研究所ではオンラインの雑誌等を使っているわけで、ICTスキルがないわけがない。もうスキルはあるんだ、という意識を持つだけでもスキルを身につけた図書館員になる。
お題その4「電子図書館時代のライブラリアン像」
- 丸山さん:岡崎のような事件を繰り返さないための人材像を描きたい。電子図書館、電子書籍については最近いよいよ千代田図書館のような例が出てきた。今まで、紙の本のスキルを持ってきた図書館員からのライブラリアン像はどうなる? 「こんな感じの人」あるいは自分が目標とする、目指す姿を。「こんな人がいたらいい」ということ。僕たちはどういう人材を育成していけばいい?
- 高久さん:「スピード」。スピード感を持ったサービス開発が重要。特にwebの世界は活発にサービス競争が行われる。サービスそのものが素早くサービスされることと、新しいサービスをどんどん取り入れることが大事になってくる。
- 丸山さん:利用者から常にわくわく感、期待感を持ってもらえる、それに応えるものは必要だと思う。
- 米田さん:インターネットが当たり前の時代の図書館の情報発信として、「ファインダビリティ」を気にする人、としたい。今、徐々に図書館API等が出てきていると言うのは、今まで深層webにあってひっかからなかったものをAPI等で検索できるようにしている。それを進めて、いわゆる図書館のwebも含めて、ありとあらゆるところに図書館の持つ情報と、問い合わせを受け生成された知識=レファレンスを、それを求める人のところに、苦労せず取得できるようにばらまくことが、ライブラリアン像かなあ、と。図書館やwebにアクセスすれば、検索すればではなく、もっと遍在化させる、それを当たり前に出来る人。
- 小野さん:「キュレーター」。美術館・博物館のキュレーター。図書館は情報・本を蓄積・組織化して提供してきた。その役割そのものは変わらないと思うが、それにプラスしてキュレーターというのは、情報の中身をわかりやすく解釈し、要約・まとめて相手にあった形で提供することが重要になる。収集や組織化は早晩、価値を失う。電子的な情報の利用者への提供では、こういう活動が重要になるかと思う。ほとんど暗号化している電子の中の泳いで渡り方を利用者に提供できれば。
- 丸山さん:インターネット上に色んなリソースがあるが、それに付加価値、意味づけが上手にできない。キュレーターは意味づけがあって展示を行う。その能力は、図書館員の日常の仕事では・・・特集コーナーを作るようなこと以外は十進分類で収まってしまっているので、キュレーションの考えはない。付加価値をつける、キュレーション能力は面白い。
- 常川さん:「webと生活の谷を埋めるライブラリアン」。webに色んな生活が入っていっている。逆にwebを使えない人は生きにくい。図書館員は常に人の味方をする人。webの使い方や、webを使いこなすための世界観を人に与える、webと生活の断絶を作らないようなライブラリアンが必要。そのためにICTとそれを伝える能力があればいい。
みなさんと一緒にディスカッション
- 丸山さん:さらに「ここを聞きたい」というのを。ICTの話もある。ICTと図書館は従来うまくつなげなかったが、つながないといけなくなってきているし、一緒に皆さんと考えたい。どなたか、いつも考えることについて「どう?」という方も。
- 会場:大学図書館の方。僕も旧図書館情報大の人間なのでシステムは強いが、司書の皆さんは分学系出身の方が多くて、UNIX系のコマンドは使うのも大変、という方が多い。うちは理科系の大学なのでシステムは強くて、他の部署よりはできるが、情報処理センターよりは低い。駄目になったら処理センターやサポートと一体になって問題を解決している。似たような話が近くの大学でもあって、大量アクセスによってデータベースの年間契約アクセス数を超えてしまった。そのときも誰のパソコンかまで特定して利用者に注意すると同時に、業者にも相談してなんとか解決した。今いるような皆さんならいいが、そういう人がいないところもある。システムのバグまで見つけられる人はまずいない。そこまで、今回の問題で図書館員に求めるのは違わないか? 車を買った人が、その車の欠陥を事前に知って買ってほしい、というのに近いと思うが・・・
- 丸山さん:自動車ならリコールものだが、入れて見て初めてわかったりする。対処の仕方、選定の仕様書に関わる必要がある?
- 小野さん:全部が図書館員の解決課題ではない。もちろん、情報基盤センターがあれば専門家がいるし、図書館員はあくまで図書館員なので、codeを読むのは仕事ではない。ただ、問題を切り分けて、全体の中でどこが悪そうかを特定して、システムベンダの問題に気付く、というところまではたぶんできる。その切り分けのセンス、意識、感覚を日常的に養う必要はあるかと思う。
- 丸山さん:毎朝リセットしないといけないシステムはおかしい、と思うべき。図書館員はそこに適応してしまうので妙に落ち着いたりして、そこの追及をしないままだったりする。その辺も情報をシェアする中で「それはおかしい」と言えるような環境ができれば。
- 阪口さん:車を買う時に隅々まで見ないかもしれないが、運転していて異常が起きれば気付くはず。中身はわからなくても、普段から図書館員がシステムが動いている感覚をつかめば、なにかおかしいことには気付くはず。うまく動いているときにどうなっているかを把握しておいて、自ら気付くことが重要じゃないか。研究上で管理するようなサーバはずっと動きを見ている。そうすれば接続切れにすぐ気付いたりもする。ふだんの動きを実感として知っている、というのが重要ではないか。
- 丸山さん:米田さん、毎日仕事をしている中でどうですか? 気が付けそう?
- 米田さん:職員数の多くない、忙しい、多くの図書館の立場からすればそれは難しい、という実感はある。根本的なバグの話や対応についての岡崎の話を見ていると、基本的に技術が必要なのは確かだが、全部やることはとてもできない。それがメインの仕事でもない。どこまでを委託するかと言うときに、岡崎はチェックもベンダに任せて言いくるめられていた。そこら辺の仕組みづくりができるかを考えないといけない。ただ、それが地方自治体レベルで、図書館だけでなく上の情報系の部署にできる人間がいるかといえば、苦しい現実もある。どうしたらいいのだろう? 品質のところでの常識感がある程度、出せればいいのだろうが・・・ただ、元のデータ数も図書館によって違うので、悩ましい。しかし岡崎の件はそのあたりをどう、仕組みとして担保するかが問われていると思う。
- 丸山さん:それを受けて、システムを作る側としては?
- 常川さん:作る側で何かを喋るのは・・・言っていいかわからないが、先ほどメーリングリストという話もあったが、メーカとユーザだけでなく、ユーザ同士の話し合いの軸もあればいい。メーカがネガティブに指摘できないことをユーザなら指摘できる。ユーザ間で指摘してくれれば対処せざるを得ない。利益を求めるメーカとユーザの軸だけだと問題が硬直して解決できない。他の軸もいる。MLに流す、というのはそういう点で重要と考えている。
- 丸山さん:ぜひお帰りになったらC4Lib Japanのページにアクセスして、メーリングリストに参加して下さい。他に何か?
- 会場その2:大学図書館の方。やはり図書館情報大出身だが、だからってシステムができるかは限らない。その上で、技術的な面で理解できていないことが多く、そこに起因するのかはわからないが、職場でもwebの持つ力を訴えていけない。ここにいらっしゃる方の多くもそうだろうが、自分自身は「こうしないといけない」と考えているのだが、なかなか周りに訴えていけない。C4Lib Japanは日本の中で率先してこういう取組みをされているわけだが、一般の方にメッセージを伝える場合、どう言ったらいい、どういうと説得力がある、というアドバイスがあれば。
- 小野さん:提言事業がその中で一番有意義だと思うのだが。提言と言うのは日本の図書館界にトレンドを作る、ということだと思う。「日本の図書館のOPACなりwebのスタンダードはこうで、うちの図書館は遅れている」と言えれば納得する方も多いだろう。そういうトレンドを作っていきたい。
- 丸山さん:企画書に盛り込むべきワードの例等も共有できていけるといい。一人では解決できないことを、共有できる場ができると思っていただければ、C4Lib Japanを作って良かった、と思える。
- 丸山さん:そろそろお時間。本日、図書館総合展のARGブースにて、C4Lib Japanの資料配布や説明、サポーター/スポンサーの受け付けもやっている。是非お立ち寄り下さい、とのこと。お帰りの際は展示会の方もご覧下さい。それから、ご存じの方もいるかと思うが、図書館総合展でiPhone, iPad向けのアプリもあるので、見つけたらやってみて下さい。
- この場では聞けなかったこと等も、無料のメーリングリスト等でシェアしながら、日本の図書館はICTに疎くない、というのを作っていきたい。
出先の大変不慣れなPC環境につき、細かい感想などはまた機会があったときにアップしたいと思いますが。
パネルディスカッションを行うフォーラムは総合展期間中、あまたあると思いますが、今回のいわゆる「大喜利」形式のディスカッションはシンプルでいながらなかなか面白かったですね・・・丸山さんの軽妙な合いの手もまた良かったです。
この後、自分はネットアドバンス社主催のフォーラムで司会をし、さらに別フォーラムに参加して・・・と続くのですが、つくづくネット環境が不安定なため(去年は無線LANの入った宿で今年使えないとかいう不覚(大汗))、続きはまた後ほどー。