電子政府と公共図書館
火曜日は卒研ゼミの日。
今日はニュージーランドから来ているDr.Cullen*1の
電子政府に関する講演(もちろん全部英語)を聴いてきた。
・・・むう、半分くらいしか理解できない。
リスニングは苦手なんだよなあ。ライティングもだけど。リーディングは割といけるんだが。
まあ半分しか理解できないなりに講演は面白かった。
カタログ情報、各種申請、○○、○○(「○○」部分が理解できない半分)と政府の
オンライン化は進んでいって、いろいろメリットがあるが、
それについて公共図書館はなにをなすべきか、みたいな。
Dr.Cullenが言うには、政府の電子化にあわせて公共図書館としてなすべきこととしては
・自分も(行政の一組織なんだから当然だが)電子化に合わせたサービスをする
・電子政府の各サービスを利用者に提供する窓口になる
・利用者が電子政府のサービスを利用できるようなリテラシー教育を担う
・政府の(ここちょっと曖昧。政府に限らないかも)webページのアーカイブ(保存・記録)を行う
などがあるという。
おおむね異論はないというか、そりゃあやらないといかんだろうとは思うんだけど、
一方で日本国内で公共図書館がそうした役割を担えるかは・・・どうなんだろう?
公共図書館がやる前に企業がたいていのことはやっちゃって(ある程度のところはもうすでに企業がやってる感も)、
公共図書館が乗り出すころには入る隙もありゃしない、ってことに落ち着くんじゃないだろうか。
そもそもwebページすら持ってない図書館が大量にあるような状態で、
公共図書館に過剰な期待はよせない方がいいんじゃないかなー。
図書館情報学者としては悲観主義的にすぎる感もあるが。
*1:Dr. Rowena Cullen. Victoria University Wellington, New Zealand. 専門はHealth Information、E-government、図書館評価