かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

学校図書館の使い方

今学期唯一ちゃんと受講した科目*1、「学校図書館メディアの構成」のミニレポート(毎回の授業で書かされるメモ程度のレポート)が返却されてきた。


どうやら最後のミニレポートについては担当の先生が特に気になった部分に赤線を引いていたようなんだが(ちなみに最終レポートの課題は「夢のある理想的な学校図書館施設」について)、俺のレポートでは「プリントメディアとデジタルメディアをあわせて使う方法を学べる場所は学校図書館以外にはなく」ってところと、「紙をみながらPCを使うことを意識すべきだ」ってところに赤線が。


授業中には「プリンタ付きのPCと書架が同じスペースにあると(印刷時に)うるさいから、PCと書架や閲覧スペースは離すべきだ」って意見もあがったんだけど・・・それならはなっから図書館にPC置かないでPC室別に設けたらええやん。


「図書館は情報へのアクセスを提供する」って考えはそれこそ図書館情報専門学群の1年生の2学期くらいに「図書館論」で習うくらいだから、図書館情報学者の共通見解としてすでに形成されてるんだろうが、あらゆる情報資源へのアクセスを一カ所で提供することの意味への理解が薄い気がするんだよなあ。「図書館からどんな資料(図書、新聞、雑誌、DB、電子ジャーナル、その他のwebサイト)にでもアクセスすることができます」って言ったって、端末と閲覧室の距離が遠くて、DBで見つけた雑誌を実際に見に行くために何回も往復しなきゃいけないような状態じゃあ一カ所で提供する意味がない。単にすべての資源へのアクセスを提供するだけじゃなくて、すべての資源に同時に、かつシームレスにアクセスできることに一カ所で情報を提供することの意味があるんじゃないのかと。いくつもの資料を同時に、並行して使えないと研究・調査活動なんかやってらんないんだし、現状。


そこら辺の指導を学校図書館でしていけたらいいと思うんだが・・・今の感じだと難しそうか。当座は大学図書館情報リテラシー教育とかでフォローしていく感じかなあ。

*1:ちなみに申請だけなら「データマイニング」って科目もしてたんだが、昨年中に早々に切った