かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

ALA's 2006 list of most challenged books

ALA、2006批判の多かった本トップ10を発表 | カレントアウェアネス・ポータル


ALA(アメリカ図書館協会)が2006年のもっともチャレンジ精神に跳んでいた利用者や保護者から書架から撤去するよう求められた本の上位10位を発表したとのこと。
過去には「ライ麦畑で捕まえて」や「ハックルベリーフィンの冒険」も入賞したことがある、ある意味権威あるランキングである。


2006年の1位は"And Tango Makes Three"という、2羽の雄のペンギンが子供を育てる絵本。
批判の理由は「ホモセクシュアルを扱っていて、反家庭的で、子どもの年齢とあってない」からだとか。
まあ、アメリカって割と昔から保護者の間から有害図書騒動が起こるお国柄であるし、そうであるからこそALAみたいな図書館間の連携でこれに立ち向かうような組織も発展してきたわけで、まあ一種の風物詩みたいなもんかね。
ALAも大々的に発表しているくらいだし。


そんなことより驚いたのはこの絵本が実話に基づくものだったってことですよ。
MSN Japan - ニュース, 天気, メール (Outlook, Hotmail), Bing検索, Skypeによれば、ニューヨークのセントラルパーク動物園で実際にあった出来事をモデルにつくられたのがこの絵本だったとか。
蝿にも同性愛カップルがいるらしいし、ペンギンにいても驚くことではないのかもしれないが・・・それがちゃんと子どもまで育てたとなると・・・もう「同性愛でもなんでも愛さえあればいいんじゃね?」って気分になってくるね。


ん? もしかして自分の子どもがそんな気分になるのを嫌って保護者は書架から排除するように言ってるのか??