かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

モラル向上を訴える以外にもできることはあるんじゃないのかと


最近妙に、図書館で切り取りや書き込みその他の被害にあった本を展示する試みが増えているような気がするなあ・・・とか思ってたら、また報道されていた。


http://www.tokachi.co.jp/WEBNEWS/070408.html「本が泣いています―帯広市新図書館で目立つ悪質被害」


最初の頃はこの手の記事も「ひどいことをする奴がいるもんだなあ」とか思って素直に読んでいたんだが、最近はなんかもう食傷気味。
っつーか、モラル向上を訴える以外にやることないのかよ公共図書館


図書館断想」で、

ほとんど生理的現象である種々の状態に対して、ああしろこうしろ注意しても仕方がない、だったらせめて違う方向に誘導してやろうというわけである。あくまで誘導だから、引っかからない人がいるのはどうにもならんし、こちらも相応のコストは払うことになる。しかし、そういうものだ。我々はそういうふうにしか生きられない。

として、具体的には付箋を配ることを提案しているが、それ以外にもとれる対策とかいくらでもあるんじゃないだろうか。
たとえば図書館に「ただコピ」(あらかじめ裏に広告が印刷されているコピー用紙を使う代わりに、コピー代がただのコピー機)を置くとか。
著作権の問題には配慮する必要があるが、とりあえずコピー代がなくなる分だけ多少は切り取りが減るんじゃないかとは思う。
図書館側も別にコストかからんし。


そもそも不意の事故ではありえないはずの紛失・切り取りについては、ユーザの要望に図書館が応えきれていないから起こる問題なわけで。
「このページが欲しい」
「でもコピーすると金かかるしめんどい」
「いいや、もう切っちゃえ」
みたいな。
確かに他人のものを切りとるのはモラルに欠ける行為ではあるが、そこで「もっとマナーを守って」って言うよりは「はいはい、じゃあただでコピーしちゃるからちょっと待て」って言った方がいいんじゃないか。
さらに言えば、
「このページが欲しい」
「切り取るのははさみがいるし、面倒。怒られてもやだし」
「図書館で返すときにコピればいいか、タダなんだし」
ってとこまで誘導できれば最高だが、まあそれはとりあえず高望みしすぎか。
とはいえ、完璧になくすことは不可能でも、切り取りの件数を減少させる効果があるのならやってみる価値はあるだろうし、モラルの問題に持ち込むよりは良いのではないだろうか。


環境保護のために自転車や徒歩で移動しましょう」ったって車で移動する奴は減らない。なら、排気ガスや燃料源をクリーンなものにすればいい。


「プラスチックは自然に還らないから、ポイ捨てするのはやめましょう」って言われても捨てる奴はいる。なら、自然に還るプラスチックを作ったらいい。


図書館の問題でも「本は元あった棚に戻してくれないと、探すことができなくなります」っていくら言っても元の棚に戻さないやつはいるわけだが、ICタグが全面的に導入されるようになればそんな問題はほとんど解決する。


同じような発想を持って解決策を模索する方が、現実的なんじゃないかなー、とか思うのだがどうなのか。