かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

いつぞや来た「なんか」


某基礎数学の双璧から出されたキラーパス(「赤本」の在学生から知識情報・図書館学類受験生へのメッセージ執筆依頼)、至極無難にこなす。
しかし原稿書くためにあらためてカリキュラム見直したが・・・1、2年次の科目って、見事なくらいに接点薄いのなあ(苦笑)
いわゆる「P1科目」(一般教養)がごっそり抜けた感じ。
仕方ないので、面白い科目について紹介するのは諦める。
カリキュラム全体の特色が大きく変わったわけではないので、そっち方向から攻めてみる。


しかし、

知識情報・図書館学類は、つきつめれば「誰もが必要な情報を容易に入手できるようにすること」を研究する学類です

とか書いたが教員の確認とらなくて大丈夫か?
まあいいか、どうせ先生方は赤本とか見ないんだろうし。


よく「図書館情報学ってどういう学問だか説明しづらい」っていう話を学生間でしているが、実際のところどうなんだろう?
「なにをしているか」を説明しようとするから面倒くさいだけで、「なにをしようとしているか」ってことから説明すれば難しくもなんともない気がする。
要は「必要な情報を、必要な人が、必要なときに利用できるにはどうすればいいか」って話。
言いかえれば「情報の収集・蓄積・流通の研究」ってことか。
学群長の石井啓豊先生の言葉を借りれば「情報のフローとストックの研究」ってことになるが。


面倒くさいのはアプローチが多様だからなんだが、それも今回の改組に伴う主専攻分けでだいぶ見えやすくなった感はある(改組後の分野についてはhttp://klis.tsukuba.ac.jp/staffs.htmlなどを参照)。


そもそも知識や情報ってのはなにか、人間はそれをどうやって獲得したり共有したりしているのか、人間の頭の中ではなにが起こっているのか、なんてことを研究するのが知識科学主専攻。


知識とか情報を流通したり検索したり蓄積したり加工したり・・・まあいろいろするためのシステムを研究・構築するのが知識情報システム主専攻。


情報流通や共有・利用のための社会制度や組織運用について研究するのが情報経営・図書館主専攻。


ま、さらにそれぞれの中でアプローチの異なる雑多な先生方が存在してるもんだから普通に受けてるだけだと説明しづらいものになるんだろうだが。
でも色々な研究分野の人が一つの大きな目的のために研究している、ってのはうちの大きな魅力なんじゃないかと思う。


「やってること=分野」が一緒だからじゃなくて、「やりたいこと=最終目的」が一緒だから集められた専門家集団。
そんな感じの教員組織の存在こそが、うちの最大の売りにして武器なんじゃないかなー、とか思った。


・・・その魅力を新入生がどこまで感じてくれるかは知らんが・・・