BLACK BLOOD BROTHERS(7)
BLACK BLOOD BROTHERS〈7〉王牙再臨 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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あまりに素早く出来事が進んだので、一瞬なにが起こったのかついていけない。
徐々に、その意味を理解するにつれ、ことの重大さに戦慄する。
しかし気付いた時にはもう遅い。
まさに、九龍の血統が「勝利した」瞬間だった。
・・・あざの耕平は、ヤバい。
いや、そのことは「Dクラッカーズ」でも認識していたし、わかっていたはずなんだが、それに前評判で今回はヤバいらしいということも耳にしてはいたんだが。
まさかそう来るとは思わなかった。
まさかそうなるとは思わなかった。
勝手に「この人は絶対に退場しないだろう」と思っていたキャラクターたちのまさかの退場。
ジローが極限の局面で見せた行動。
ミミコと陣内のエピソードと、ついに登場した「神父」。
緋眼のゼルマンが見せた、本当に今回まで想像すらしなかった挙動。
ついに「再臨」した九龍王と、その血統たち。
なにもかもが、もう、一瞬たりとも目が離せない。
ヤバいわ、本当。
「特区」はもう落ちるところまで落ちたが、希望の道はいくつもつながった。
次からは特区の「奪還」がはじまる。
主要人物らがいったん戦場を離れて、いったん落ち着いた展開を見せるのか、それともいきなりクライマックスから入るのか。
復活した九龍王の思惑とあわせて、今後も目が離せない展開が続くに違いない。
・・・参ったなあ、「これを最後まで見届けずして死ねない」なんて思うのは、「DEATHNOTE」の映画前篇を見たとき以来だ。
あのときはその期待は全く裏切られなかった・・・どころか、期待を遙かに上回ってくれた。
今度はどうか、なんて考えるまでもないだろう。
相手は「あの」あざの耕平だ。
きっと、最後の最後の最後まで惹きつけられてやまないに違いない。
ああ、もう、生きててよかったなー。