かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

「ゲームと図書館の交差点」

ネタ元:


米国では公共図書館でテレビゲームを提供しているところがあるそうで、その効果についての調査プロジェクトもALA(アメリカ図書館協会)で立ち上げるとか。
テレビゲーム目的で訪れた子どもがそれをきっかけに図書館の利用者になることが予想されるほか、コミュニティの共有物として同じ施設を人々が共有することで生まれる効果とかも考えられるとか。
ゲームのプログラム提供によって新たなゲーム開発に供するようなことも考えている様子。


ここでは「提供」の方が話題になっているが、ゲームのアーカイブについてもアメリカではスタンフォード大学がやっているとか。
そこら辺の話はITmedia +D GamesF“ú–{‚ðƒQ[ƒ€ƒA[ƒJƒCƒuŠˆ“®æi‘‚Æ‚·‚邽‚ß‚Éに詳しく載っているが・・・むむむ?
日本のゲーム・ソフトについては国立国会図書館が収集しているそうですが・・・画像から見るに、いくらなんでも収録タイトル数少なくないか?


気になったので、試しに有名ソフトとかでNDL-OPACに検索をかけてみる。


まずは基本、「ドラゴンクエスト」。


さすがにこれは収録されていた。
・・・が、どうも欠落が散見される・・・6とか7とか、なくないか?
俺自身は3と5以外はあんまりプレイしてないのでさして感慨もないが、6の4コマはあって6本体はない、っていうのはどうなんだろうな?


続いてちょっとマイナー、「女神転生


あー、ゲームソフトは入っていない。
攻略本は入っているが・・・本体ないのに攻略本だけあってもなあ。


最後に、お約束というかなんというか、「Kanon


あゆあゆで「うぐぅ」なKanonのゲーム版は入っていませんでした。
小説はさすがにあるんだが・・・むむむむむ。
やはりというか、なんというか、全然収録されていませんねゲームソフト。
国会図書館では媒体変換(migration)の心配をしていたようだが、そもそも収集自体をもっと強化していかないと、今の段階ではさっぱり入ってないよー。


マジな話、日本のゲームソフトって割と一部の大衆文化で重要な位置を占めていたりとか、世相を反映していたり逆に世相へ反映されていたりするものだから、きちんと収集・保存して後代へ伝えていくことってかなり重要なんじゃないだろうか。
今ならまだデータ残ってるところが多いと思うから収集できる可能性があるが・・・現段階でもすでにデータすら残ってないものもあるんじゃないかと思われるし。
c-Japanで日本の重要なコンテンツ産業のひとつとしてゲームも挙げているんだし、c-Japanには国会図書館の長尾館長も関わっていることだし、ここらで国会図書館でのゲーム・アーカイブ強化も取り組んでいってもらえないかなあ・・・とか思案する次第。
あるいはほかにゲーム・アーカイブを設立するとかね・・・ってそんな財力も体力も国会図書館以外にはないような気も・・・