かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

「名古屋大学附属図書館研究年報 第5号」

ネタ元:http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/report/f_report.html


名古屋大学附属図書館研究年報の最新号がwebで公開されている。
ちなみに紙媒体版の5号を持っているのはwebcatによれば香川大学と名大本体のみ。


今回の特集は「機関リポジトリと学術発信」。
最近よく見るテーマだが、切り口がさまざまでなかなか面白い。
・・・って、半分くらいはシステム分野の話だがついていけてないんだが・・・


個人的に注目の記事は山里敬也さんの「名大の授業」。
名古屋大学のOCWである「名大の授業」がはじまるに至るまでの経緯が述べられているんだが、そのほかに大学にとってのOCWの意義などもまとめられていて、「なぜOCWをやるのか」という動機づけの材料としてとても良いかも。
しかし・・・名古屋大学ではOCW検討のごく初期の段階から、ナチュラルに附属図書館が検討に参加してるのなあ・・・伊藤義人館長と館長を取り巻くエネルギッシュな人々によるところが強いのかもしれないが、それにしても学内での存在感の大きいこと。
筑波大図書館だってがんばってると思うんだけどなあ・・・なんで学内だと図書館を無視していろいろ進められるんだろうなあ・・・


まあ、図書館を無視しているわけではなく、どいつもこいつもが好き勝手にやりすぎなだけかもしれないが。
e-LearningひとつとってもwebCTと学群・学類単位のホームページとOCWが入り乱れて、OCWに至ってはほとんど数理物質科学研究科の教材と化しているような状況だし。
っつーか名大が入る頃はJOCW参加に10コースの公開が条件だったのか。
筑波大、条件満たしてないじゃん(現在8コース公開)。
名大ではちゃんと色々な研究科から授業を出しているのに、筑波は数理物質だけだし・・・


・・・むう、なんか、名大と比較することで筑波大がどんだけものを考えずにOCW始めたかが浮き彫りになった感が(汗)
なんで数理物質に任せたりしちゃったんだろうなー*1、あーあーもーもー。

*1:おそらくほかに誰もやり手がいなかったからです