常盤繁「図書館史研究の現状と方法」(「図書館学の研究方法」より)
- 作者: 日本図書館学会研究委員会
- 出版社/メーカー: 日外アソシエーツ
- 発売日: 1982/09
- メディア: 単行本
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「図書館情報センター機能論」っていう授業の課題図書。
もう25年も前の本に載ってた論文だが、分野が分野だけに今読んでも大して違和感がない。
・・・まあ、俺が図書館史研究を全然やってないせいかもしれないが・・・
高校の頃は歴史って一番好きな分野だったんだが、いや今だって趣味でやる分には歴史って好きなんだが、どうにも図書館史は・・・なんかやる気が起きないんだよなぁ・・・
ひとつにはうち(筑波大学 図書館情報専門学群)で開講されているのが「図書館文化史」なのと関係があるのではないかと思われる。
自分、文化面の話は昔っからさっぱりなので。
戦争とか経済とかの話は好きなんだけどね。
だから「図書館経済史」とかがあったらとってみたいと思ったのやも知れぬ。
「図書館戦争史」は・・・なんか違うものになりそうであれだが。
閑話及第。
論文の内容としては当時の欧米における図書館史研究の現状を取り上げた上で、図書館史を研究することの意義、図書館史研究の方法について述べている。
意義と方法については別に図書館に限らず歴史研究一般に通じる内容なので、本職の史学科の人とかが見たら「何を今さら・・・」って思うような内容なんだと思うが、そっち系に縁がない人間にとっては割とわかりやすくまとまっていたんではないだろうか。
俺も図書館史研究を専門にする気はないが、専門分野(大学図書館とか学術情報流通)の戦後史とかについてはゼミの先輩とか先生とかもやってるところだし、参考になるところも多いんじゃないかと思った。
・・・思った、が、あんまり近すぎる時代の話だと歴史研究っていうのとはまた違う気もする・・・
ま、太田勝也先生曰く、歴史も「証拠をあげてそれを検証していく」学問であるとのことであるし、現実の捜査や調査とそう大きく区別する必要もないのかもなー。