かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

Refworksあれこれ

先日*1も言及した文献管理ソフトRefworks*2だが、その後もちょくちょく見てると今まで気付いてなかった機能と問題点が見つかった。
とりあえず列挙しとこう。

Google Scholarhttp://scholar.google.com/)からもデータを直接インポートできる。

Google Scholarの設定画面で「文献管理」のソフトとしてRefworksを選んで設定すると、次から検索結果を直接Refworksにエクスポートできるようになる。
割と前から実装されてたのに最近まで気付かなんだ・・・(まあGoogle Scholarあんまり使わないし)。


ただ、実際にやってみると「情報管理」みたいなメジャーな雑誌記事の電子版だとちゃんと書誌事項全部読み込んでくれるんだけど、マイナーな紀要やただのwebページだとタイトルと著者くらいしか読み込んでくれない。
後者はメタデータ付与されてなかったりするから仕方ないのかもしれないが(っつーか先日言ったように、そもそもRefworksはweb情報資源管理なってないし)、マイナーな紀要については・・・はて??
なんでちゃんとインポートできないんだろう?
Google側の問題?
Refworks側の問題?
それとも情報発信側の問題?


SIST02・2007年度版に未対応

これはさっき気づいた。
改訂版SIST02だと、出版年が巻号の前にくるようになってるんだけど、今のRefworksはまだ旧SIST02対応なので出版年が巻号の後にくる。
まあこれは改定してまだそんなには経ってないから仕方ないのやも知れないが、できれば早急に新SIST02に移行してもらいたいところ。
・・・まあ、そもそもSISTがどんだけ普及してるんだよ、って話でもあるんだが・・・


webページに関するデータを直接取得できるツール(Refgrab-it)がある

これは今、気づいた。
Rfegrab-itというツールをブックマークツールバーに入れておくと、データを取得したいページがあったらそのページを開きながらRefgrab-itをクリックすれば簡単にデータ(サイト名、URL、閲覧した日付など)が読み込めるらしい。
おおー、これは便利・・・
・・・ってだからwebページはSIST02に対応できてないからRefworksで扱うの微妙なんだっての!


まあでも、文献リスト作成時には使いにくいかも知れないが、普段研究に使ったページをきちんと記録しておくのにはこれは便利だな・・・閲覧日とか忘れがちだし。
くそう、つくづくwebページについてもSIST対応できるようになってくれれば・・・!!




まあそんなこんなで便利だったり不便だったりなRefworksだが、国内ではまだ20大学くらいしか契約してないらしい(出展未確認情報)。
ざっと見だと大手私立や医学部のあるところが多く契約してるようだなあ・・・やっぱ金か。
そんな中で筑波大学はよく早めに導入決断したな。
それ自体は割と英断。
その後、学内での普及に努めてなかったのがなんとも悲しいところだが、まあそれも今度授業でやるっていうし、きっとちょこっとずつ広まっていくんだろう。
特にSIST02で参考文献書かされることを強制されがちな知識情報・図書館学類生とかは使うといいよ。
手でSIS02書くのが嫌になること間違いなし!


・・・まあそうやって便利なツールができるごとに図書館員ってさらに上のスキル求められるようになってくんだろうけどね・・・