かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

情報基礎実習


最近、ゼミの先生のお手伝いの一貫で、知識情報・図書館学類の1年生対象の「情報基礎実習」の問題作成とかをしている。
内容は主に情報検索。
CiNiiとかLISAで目的のレコードを検索して、書誌事項を書いたり、電子版の原稿を見させたり。


で、今日は自分の作った問題の1年生の反応を見るために実際に授業を見学に行ったんだが・・・先生が作った課題(配布資料前半)にみんな時間かけすぎてて、授業時間内に俺が手伝った問題(配布資料後半)に行けてる人が全然いなかった(苦笑)
くそう、徹夜で1・2時限に行ったのに無駄足かorz


それでも何人かは後半の問題にとりかかれている奴もいた。
で、それを見てて思ったんだが・・・あれだなー。
みんな意外に出題者の意図を組まないで解こうとするのなー。
授業前半で日本語のデータベースCiNiiくらいしか教えてないんだから、それ使って論文探せばいいように問題作ってあるのに、WebcatPlusから探そうとしたり、雑誌記事索引から探そうとしたり、果てはLISAから日本語文献探そうとしたり。
いやまあ、探し方は別に自由でいいんだけど、せっかくPDF版が付与されていたり、リンクリゾルバに対応したりしている日本語のデータベースがあるんだから、まずはそれからやった方が早いって。
っつーか、いちいち「2次情報データベースから論文検索⇒書誌事項を電子ジャーナル検索へ⇒現物を入手」ってルートを辿らなきゃいけないような問題、作る方がよっぽど面倒です(断言)
むしろ1年生にも楽をするためのテクニックを教えたくてCiNiiとLISA選んだんだから(つまり、このあと当然のようにリンクリゾルバとRefworksへ話がつながっていくことに)。


なんでも楽してやろうとする(Googleの検索結果をコピー&ペーストとかね。当たり前だが、編集しないでコピー&ペーストして提出すると、その文章検索されたらGoogleでヒットしてモロバレやで?)のも大いに問題だが、楽できる手法を知らないがためにいらん手間かけるのもそれはそれで問題。
「楽をするための努力」は惜しむべきではない。
自分が「うわ、こんな面倒くせーことしたくねえっ!」って思うことは、誰だって面倒くさいと思うことなんだから、どっかにそれを楽にやれる技術が転がっていることが多いわけですよ。
もちろん、大学の授業でもそういう楽できるテクニックを教えることはあるが、できればそれを自力で見つけてくるくらいの気概を見せて欲しい、とか思ったり。


・・・とか言って、授業で教える前にみんなが使い方を知ってる、って状況もそれはそれで避けたいんだけどね・・・*1

*1:特に授業で扱った「Tulips-Linker」でググるとうちの他にあと5〜6件くらいしかヒットしないのがちと怖い。1年生がうちを見つけるだけならまだしも、先生たちに見つかったらと思うと・・・((((;゜Д゜))))