かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

つまり僕らは大きな子供であるとおっしゃるか??


ネタ元:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/54420

 全校一斉の読書活動を毎日行っている公立中学校が平成18年に初めて半数を超えたことが文部科学省の調査で分かった。頻度にかかわらず一斉読書活動を行っている小中高校も過去最高を記録。特に小学校は93・7%と9割以上が実施していた。

(中略)

 読書活動や貸し出し数に重きが置かれるあまり、子供に人気のあるファンタジー小説やジュニア小説、漫画・アニメの原作などが優先して読まれ、年齢にふさわしい読書が行われていないとの指摘もある。


それはlowという意味か、highという意味か?
前者ならば、「年齢にふさわしい読書が行われていない」大人の数はえらいことになってると思うんだが。
ライトノベルにしろ漫画・アニメの原作にしろ、歳のいったユーザがたくさんいるから市場が成立しているんだと主張してみる。


まあそれはさておき、別に何を読んでたっていいんじゃないかと思うけどね。
よく言われることだが、読んでてつまらないと思う本を読み続ける時間があったら面白いと思う本をその分で読んだ方がよっぽど有益だろう*1
だからもし読書内容に関して他者ができることがあるとすれば、「もっとこういうためになる本も読みなさい!」とか言うことではなく、「この本マジで面白いから読んでみ!」とすすめることだろ。
そこで熱意をもって進められるかどうかが割と鍵になるんじゃないかと思う。
そういう意味では"文学少女"シリーズの遠子先輩みたいな進め方は割と理想形。


あと、その分野だとベネッセコーポレーションが割と凄かったと思う。
今はどうだか知らないが、俺が進研ゼミの高校講座を受講してた時には、国語のテキストに毎回、純文学の紹介が載っていたんだが。
紹介文と一緒に、印象的なシーンを1〜2コマのイラストにした奴が載っていて、それがめちゃめちゃ興味をそそった。
おかげで敬遠してた太宰の『女生徒』とか、泉鏡花とか、それまで手出してなかった奴をついつい読んでしまったし。


まあ結局、すすめる側が本気で「面白い!」って思えてるかどうかなんだろうなー。
ファンタジーだのライトノベルとかに関してはそれをやってる人がたくさんいるが、「年齢にふさわしい読書」とかにはそういうことをきちんとできている人がいるんだろうか?
教科書片手に小難しい解説とか聞けば聞くほどかえってそういう類が苦手になっていくんじゃないかと思ってみたり。

*1:まあ研究上はつまらんと思う本でも読まないとやってられないこともあるわけだが、趣味の読書とは別だし