かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

ホームレスな人への図書館サービス


ネタ元:http://public.lisnews.org/article.pl?sid=07/06/20/1223250


なんか最近、LISNewsで公共図書館のホームレスに対するサービスについてよく取り上げられてるな。
合衆国じゃ今ホットなトピックなんだろうか。
向こうじゃ寝床を提供するにとどまらず昼間荷物を入れておくためのロッカーを備え付ける公共図書館も出てきてるそうで*1、それについて「図書館はそういうところじゃねーだろ」みたいな批判も出てたり、とか。


日本でこういう話(ロッカー貸すとか)って出て来うるのかなー。
ホームレスの人とかって職員にも利用者にも厄介者扱いされて、入館すら断られる例とかもあると聞くが。
確かに自分が使う図書館にホームレスの人がたむろってたら若干危機感は覚えるし、そういう職場で働くのもやっぱ怖そうだなー、とは思うが、でも本当に図書館サービスを必要としてるのってホームレスの人みたいに社会的に排除されてる人のはずだよな。
金がないと本も買えなきゃインターネットも使えない。
平等な情報提供、って観点から見れば一番真剣に向き合うべき立場にいる人たちだと思うんだが、あんまりそういう観点からの話題が国内で盛り上がらないのは・・・まあ本音を言えばやっぱりそういうサービス乗り出すのって勇気がいるだろうしなあ・・・*2


でも以前の記事でも書いたが、今後もし日本がますます格差社会化していくとして、最低辺まで落っこちた人を教育・学習面で拾い上げる機能って図書館が担うべきところだよな。
就業支援かも知れないし、生活保護とかのサービスに関する情報提供かもしれないし、あるいはロッカー貸したり寝床貸したりってことなのかも知れない・・・やり方はいっぱいあると思うが、そういうところに乗り出せないとしたら「図書館の自由に関する宣言」の第1条・2条・5条あたりは片手落ちに思えてならない。


現場を知らない一学生だから言えることかも知れんが・・・。
俺も含め友人連中のうち何人かがいつ「住所のない人」になるやも知れないような世の中だしな。

*1:参考:http://public.lisnews.org/article.pl?sid=07/05/31/194232

*2:ホームレス、というのとはちょっと違うが似たような話は山谷労働者と公共図書館とかに詳しい。