かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

エプロンとお天気お姉さん―図書館員の服装の話


下に書いた今学期最後の授業で最後にフリーディスカッションがあったんだが、その場で図書館員の服装の話題が出た。
きっかけは「図書館というと男性職員でもエプロン着けて貸出カウンターに立ってたり本を書架に並べてたりするイメージが浸透している」っていう話*1
で、確かに書庫に入る時や貸出カウンターにいるときは服が汚れないのでエプロンは良いものだが、レファレンスカウンターに立つ時や力仕事をしないときまでエプロンをつけてるのはどうだろう、と。
それが制服みたいになっているところはあるにせよ、エプロンは作業着であってレファレンスみたいに専門的な応対するときはそれにふさわしい格好するべきじゃないか、みたいな。


公共図書館は最近全然使ってないが、やっぱエプロン着けてるのか。
まあでもそれはそれで親しみやすかったなあ、とも思うんだけどね、個人的には。
特に子供のころはエプロンつけたお姉さんは優しいし話しかけやすかったと思うが(保育士さんなんかにも通じるところか)・・・あー、でもやっぱこの年になるとエプロン着けてる人って親しみやすさはあっても威厳はないかなあ、って気もしてくるなあ・・・逆に役職が高い人がエプロンや作業着だと好感触な気もするが・・・


しかしこの話(服装ネタ)は別に今に始まったことじゃない。
10年近く前に紀伊国屋書店が作って売ってた図書館員の教習ビデオみたいなやつでも、公共図書館に関するところで「知的な専門職としてふさわしい格好をしましょう」みたいなことは言われていた*2


ちなみに図書館員の服装の話では(たびたびネタにしていて申し訳ないが)山本順一先生も熱く語っていたことがあった。
その内容はエプロン有無のラインを飛び越えていて、「図書館員は(女性の場合)お天気お姉さんであるべきだ!」というもの。
当時の図書館情報専門学群の学生が地味めで服装や化粧に無頓着な人が多かったこともあったんだろうが、「図書館員はサービス業ですよ。利用者の目を楽しませるのも仕事のうち。人前に出る仕事だって自覚を持った格好をするべき(だから学生のうちから身なりに気を使え!)」と力説されていて、「はー、なるほどー」とか思ったものだった。
女性だけに言ったらジェンダー批判ものだが、「図書館情報専門学群の学生に一言」って話から出てきたネタなので男子学生についても服装批判の範疇だろう。
最近少しは改善されたような気もするが、「チェッカーズ」とか揶揄されるくらいにチェック柄のシャツ着てる奴ばっかだったしな、図情男子。
この論だと作業時以外にエプロンとか言語道断ってことになるんだろうが・・・さてはて。
別に何着ててもちゃんと仕事すりゃあ構わないような気もするが、そういうわけにもいかないんだろうね。
服装はその人がどういう職に従事する人物かを端的に表す要素の一つである、ってことか。



しかしこの批判を見る限りmin2-flyは図書館でバイトできるか否かすら疑問だ*3・・・下がGパンなのは昨今はGパンも作業着としてではなく市民権を得ているようなので問題ないが、上がアロハはさすがに知的専門職が云々以前に利用者が声かけづらいよな。
知り合いからは「知ってる人だからいいけど知らない人だったら近づきたいと思わない」とか言われたし。
どんな人間凶器だよ。

*1:そこから、専門的なサービスの存在が全然着目されてない・・・みたいな方向に進んでいく

*2:画面は確か女性職員は白ブラウスにスカート・男性はネクタイ締めてスーツ(上着はなし)

*3:さしあたりバイトするつもりはないので問題ないのだが