かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

「図書館員はもっとビデオゲームをするべき?」


ネタ元:http://www.gpara.com/kaigainews/eanda/2007070601.php


ちょっと前の話だが、推薦のごたごたで言及出来てなかったので言及。
アメリカ図書館協会の年次総会でビデオゲーム(日本だとテレビゲームか)に関するテーマが扱われていたそうな。
「今の若者はゲームをプレイする前に説明書を読まない。彼らに図書館を利用する前に図書館案内を読むことを期待してはいけない」みたいな話がなされていたそうで、「おおー」と思うと同時にちょっと凹む。
いまどきの若者、プレイ前に説明書読まないんですか・・・??
min2-flyが現役ゲームっ子だった頃には、プレイ前にはあえてすぐにゲームの電源(当時はスーパーファミコン)を入れずに説明書を読んで期待感を煽りに煽ってからプレイ、プレイを初めても折に触れ説明書を読み返したり、まったく関係ないのに読んでみたり・・・と、ずいぶん説明書を重宝したものであったが。
大好きだった「G・O・D〜目覚めよと呼ぶ声が聞こえ〜」*1の説明所なんか、何回読み返したかわからんのですが。
合衆国と日本で傾向が違う・・・ってわけでもないか、まあ俺らが現役時代から説明書読まない奴はいたし、それが一般化してきてるのかもね。
ゲームの場合は攻略本がないと絶対クリアできないような無茶な仕様*2が許容されることもあるが、まあ例外みたいなもんで、プレイしてて直観的に理解できるようなものの方が大衆受けはするんだろうし。
図書館もそっちの意識で運営してた方が適切そうではあるー。


ところでネタ元では「図書館員はもっとビデオゲームをプレイすべし。」という提言に対し

同協会は1876年に設立され、世界で最も伝統のある図書館協会として知られているだけに、こうした現代的な提言が行われているのはちょっと意外だ。

と言われているが、そうか?
だってALAだろう?
日本人的な感覚だと「一番伝統的なところが新しいことに取り組むなんて凄い」ってことなのかも知れないが、ALAとかって伝統があるがゆえにむしろ常に時代に追いついた新しいサービスを提供しようとしてきたようなイメージなんだが。
「常に新しいことをしようとしてきた伝統」みたいな。
まあ最近の動静だけ見ているがゆえの勘違いの可能性は否めないが。
・・・そして日本図書館協会にはそんなイメージは全然持てないという現実・・・


もっともだからってビデオゲームを図書館員がするべきか否かはまた別問題。
したければするに越したことはないだろうが、あんなもん真面目にプレイしてたらどんだけ時間を食うんだっちゅー話でもあり。
ビデオゲームプレイヤーとしての意識」みたいな、今業界でどんなものが流行っていてどういう雰囲気なのかとか、そういうのをキャッチアップするのは利用者を把握する上で重要かも知れんが、自分でプレイするか否かは当人の趣味でいいんでねえの?
っていうかネタ元の提言ってあんまりビデオゲーム自体とかかわりないし・・・デジタルってだけならPCでも良くはないか。
差し当たり「ゲームばっかやってちゃだめだ!」みたいな意識を持たず、ゲームに対する理解があるのならばそれで十分なような気もする。
もちろん、本人が望んではまるのならば全然問題ないだろうが。


・・・そしてテレビがないからしたくてもテレビゲームができない俺は完全に負け組・・・orz

*1:キャラデザイン・江川達也、音楽・デーモン小暮、脚本・鴻上尚史のRPG。本編中に「○○(主人公の名前)はゲームをする前に説明書を読む方?」みたいな選択肢が出てくるのが今思えばメタ的。選択肢自体にはなんの意味もない。

*2:真・女神転生2の将門公のパーツ揃えるのとか、攻略本なしでわかる人は本当のやりこみだと思う