「情報の科学と技術」最新号読んできたんだが・・・
なんで日本の図書館の「アウトソーシング」って、ほぼ例外なくものの本で「アウトソーシングではない(外注、人材派遣)」ってされていることか、「失敗するアウトソーシング(事前に組織分析とか戦略策定とかしてない、コスト分析とかをきちんとしないでとりあえずアウトソーシング前提、仕様書をまともに書けない、契約が稚拙)」*1とされていることばっかなんだろうな*2。
まだ厳密な定義での「アウトソーシング」が行われている例がほとんどないせいかもしれないが、なら「アウトソーシング」って言葉使わなければいいのに。
あと、少子化で財政難=コスト削減に対応しなきゃ、って文脈からしか図書館を語れないってことは、図書館が学生や研究者を惹きつける大学の競争資源になる可能性は端っから放棄してるとみなしてよいのかな。
無駄遣いはもちろん駄目だが、これから大学間で競争しなきゃいけないってときにコスト削減ばっか考えてたらどんどんじり貧になっていずれ潰れるだけだと思うんだが。
すでに競争力が十分な超有名大学ならコスト削減してりゃ十分かもしれないが(一時期のマクドナルドはバンズに振るゴマの量減らしただけで増益しとったと言うし)、そうでなければ徒なコスト減=魅力減じゃないかね。競争力の核となるようなものを開発せんと。
図書館に回す予算削って他のところへ、ってことかも知れないが、そうなるといよいよもって図書館の人的資源は競争力とみなされてないんだな。
どっかに本気で競争力獲得のためにアウトソーシングしてるところはないのか・・・
Google Book Searchと組んだ慶應とかか?
アウトソーシングというよりは提携・協力関係だが、外注/派遣に比べればそっちの方がまだしもアウトソーシングの概念に近い気が。