「虐殺器官」
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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伊藤計劃『虐殺器官』 - logical cypher scape2を読んで買ってきた「虐殺器官」。
その後しばらく手を着けずにいたのだが、昨日プールの受付バイト中に読了。
これは・・・sakstyleが「全人類必読の書」と言っていたが、なるほど確かに・・・
文学的にどうこうとか、成熟が云々というあたりは俺にはうまく言葉で表現できないしわからないが*1、そういうのがわからなくてもこれが「猛毒」であることはわかる。
帯紙の煽り文にある「あなたはこの結末に耐えられるか?」は、本気の問いだ。
で、本気で返すと「耐えられる」。
っつーか作者の伊藤が随所で結末に耐えられるためのツールを文中に用意してくれていた気がする*2。
なんていうか、「毒」ではあるが「絶望」ではなかった感じ。
むしろ終盤から結末にかけて明るい可能性を感じて安堵してる自分はあれもしかして俺が変なだけ?
まあとにかく面白かった。
1680円出す価値は存分にあり。
読んでる最中面白いだけでなく読み終わった後にあれこれ考えて楽しめる時間も含めれば1.5倍でもOKって感じがする。
・・・で、勢いで同じ早川Jコレクションで円城塔の「Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)」を買ってきてしまったのだが・・・(汗)
いつまで続くんだこの散財傾向。
ここで紹介しないだけで秘かにラノベやコミックも2日に1回ペースで買ってるのに・・・