かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

図書館が使えません。。。(開館時間の話)


筑波大学は1カ月前から絶賛夏休み期間中!
実家に帰る学生もいれば旅行にいる学生もいる中、卒業研究やらなんやらであんまり暇がない*1min2-flyは毎日大学来て研究室で作業したりなんだりな日々です。
「夏休み」と言っても大学の場合、休みになるのは基本、学生だけで、先生方だって授業ない以外は研究とかしてるし、職員さんも2日間の全学休日を除けば交代で夏休みとる以外は普通に働いてらっしゃいます。
売店とかは開いてませんが、それ以外は別に平日と変わらず何不自由なく暮らせるのですよー。


・・・図書館の開館時間は短くなるんだけどな(泣)
別に専任職員がサボっているわけではなく、もともといわゆる時間外(17時以降)の業務はかなりの部分をバイトやら非常勤やら業者やらに頼って開館しているので、その分を利用者の少ない夏休みはカット、ってことなんだと思われ。
もともと筑波大学は夏休みに学生を大学から追い出す旧アメリカ型の構想でつくられた大学でもあるそうだし、実際つくばから消える人間が多いから時間短くして予算節減することは実に合理的であるとは思うのだが・・・


夜行性の俺には・・・開館時間が9:00-17:00*2では、図書館が使えません・・・orz
夏休みってこともあって堕落しきっている上、日中は暑いので外出を控え、夜に出歩く生活にシフトしてしまっており。
17:00に閉館する図書館を利用するのはほとんど不可能。
読みたい雑誌や利用したい資料があるのだが、いっこうに図書館へ行けません。
困ったことだ。


ちなみに中央図書館はさておき、図書館情報専門学群隣接の図書館情報学図書館は実は時間外でも利用できる技があるそうで。
通常のゲート(学生証裏のバーコードを利用)のほかにICカードによるゲートが設置されていて、カードを持っている人は閉館後でも入れるそうなのです!(貸出が出来るかどうかは不明)


・・・まあ、学生はカード貰えないのだがorz*3


しかしこのICカード利用による無人開放って、レファレンスやなんかには対応できないものの貸出*4や閲覧には問題ないわけだし、利用者を信用できる限りにおいては開館時間問題のアルティメットな解決方法ではあるよな。
利用者管理というあまりにもでかい問題が残ることを除けば、だが。
資料の盗難や破損なんかの心配もさることながら、館内の危機対応(災害とか犯罪とかえとせとら)も難しかろうし、ICによるゲートとなるとログの管理の問題もあるし。
規模の限定された大学図書館専門図書館ならうまいこと運用できると思うが、大規模な大学図書館ではけっこう難しいものがあるかもなー。
公共図書館はほぼ絶望的か。
危機管理もさることながら、IC等による利用者管理の最大の利点であるログ管理に拒絶反応起こす人多そうだし。
「誰がいつどのゲートをどうくぐったか」をすべて管理できるのが管理化のミソなのだが、現状、公共の場でそんなことすればプライバシーがらみはじめ大問題になること必至だな。
小説「虐殺器官」ばりに人々が管理されてでもいいから安全確保したい、と思うようになればまた別なのかも知れないが・・・いやあ、でもあの世界でも嫌がる輩はいたしなあ・・・
機関所属の図書館以外で管理化による無人解放とかは当面は夢物語、と・・・。


・・・ん?
必要な資料が使えさえすればいいのなら、そもそも図書館の奥まで入ることをせず、玄関付近のブックポストの脇に自動書庫の取りだし口つけてOPAC用の端末置いとけば良いのか?
設備投資がとんでもないことになるから実現性はなさそうだが。
ただ、いずれにせよこのペースで人々の生活時間帯の多様化が進めば、いずれなんらかの形で「開館時間」の概念を放棄しなきゃいけない日は来る気がするんだがなあ・・・
照明が開発されてそのコストが低く抑えられるようになった時点で、人間が日中に活動しなければいけない必然性自体はなくなってるんだし。
電子化によって資料利用だけなら「館」へ行く必然性自体がなくなればまた話は別だが、それもまだ先っぽいしなあ・・・


・・・とりあえずもうちょっと学年があがって、ICカードで図書館入れるようになる日を今は待つか・・・(早起きをする、という発想は存在しない)。

*1:割には毎晩ニコニコ動画見てるんだが・・・ちゃうねん。これはエネルギー補充

*2:普段は9:00-22:00

*3:これも院生は貰えるとか先生だけとかいろいろ説有

*4:自動貸出機による