かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

アウトソーシングが「不可能」な業務は存在しない、が・・・

ネタ元:


NHKスペシャルで「人事も経理も中国へ」という企画をやっていたらしい。
自宅にテレビのないmin2-flyは当然視聴できていないのだが、上記のブログでだいたいの内容を把握。
今まで「日本語」という言語の壁によって海外に流出してなかった人事や経理みたいな仕事が、日本語教育が盛んに行われている中国都市部の企業にアウトソーシングされる例が出てきたよ、と。
人事・経理・総務みたいな仕事まで海外に出されるようになった、ってところがショッキングなのかと思うが・・・。


人件費の低い中国が事務系のアウトソーシングを行えるくらいに成熟してきたことは確かに脅威になりうるが、もともとアウトソーシングが難しい業務はあっても「不可能」な業務は存在しない、ってのはアウトソーシングの入門書あたりに書いてあることであるしなあ。
特に自組織の他者にない強み(コア・コンピタンス)にあたらないものはアウトソーシングの対象になりやすいものであって、その観点から言えば人事や総務や経理コア・コンピタンス、って企業はめったにないだろうし。
アウトソーシングの対象になるのも当然っちゃあ当然なのかも。


・・・もっとも、アウトソーシング不可能な業務は存在しない、ってのはあくまで一般論であって、実際になにがアウトソーシングした方がいい業務で、なにがアウトソーシングすべきでない業務か、なんてのは組織によって違うから一概には言うべきでないと思うが・・・
アウトソーシングできるから」って理由でぽんぽんアウトソーシングしていったら最後には会社がなくなっちゃいました、とか。
嫌な現代の寓話だなあ。
「何を外に出せるか」より「絶対に譲れないものはなにか」の見極めの方が大切だし難しいよな、とか思ったり思わなかったり。
まあそんなことは学生風情が言うまでもなく皆わかってるんだろうが。


・・・わかってる・・・んだろうか・・・??