「みゃっうみゃう」は打ちにくい(苦笑)
そんなわけで巷で話題のMIAU(インターネット先進ユーザーの会)の設立発表会に行ってきました。
行ってきた、って言っても聴衆じゃないよ。
ドアマンとしてだよ。
id:inflorescenciaさんに誘われて、たまたまその日は東京に行く用事もあったので特に関係者ってわけでもないのにほいほい現われて会場内で資料配ってみたり人が来たらドアを開けてみたり。
きちんとMIAUの皆さんに挨拶したわけではないので「あいつ誰?」って状態だったんじゃないかと思うけど・・・個人的には映画製作大学院大学の中を色々見ることができたので満足。
悔いと言えば図書室の中を見れなかったことか・・・
そんなこんなで、決して中の人ではないけど完全に外とも言えない微妙な立場から設立発表会を眺めていました。
ITmediaの岡田さんが実際に来ているのを見て、それが記事になっているのを後で見る、というのは新鮮なんだかなんだかよくわからん不思議な気分だ・・・。
MIAUみたいな団体が設立されることは素晴らしいことだと思うし、白田先生もおっしゃってたがこれを機に意見を異にする人が別の団体を設立したりして権利者組織に対するカウンター勢力として確立してくると、ちょうど学術出版に対するSPARCやらセルフアーカイビングがオープンアクセス運動に集約していくみたいになってきて良いのかなあ、と思うのだけど。
そういうでかい動きにするにはなるべく大勢の立場を異にする人間を巻き込むことが必要で、その点でいくと今のMIAUの矢表に立つ人選に欠けているのは色々な意味での「製作者」かな、とか。
オープンアクセスの場合大前提として「研究者は他人の研究成果に関する利用者であると同時に新たな研究を生み出す製作者である」ってことがあって、それがオープンアクセスが研究の発展につながるものとなりうる、って説得力につながるんだと思うが、MIAUの場合「〜に反対だ、一般のユーザの権利が侵害される」って主張は今回前面に出ているんだけど。
反面で新たな技術を生み出してきたエンジニアや、web上のコンテンツを利用して新たなコンテンツを製作したり、あるいは自分のコンテンツをwebで公開したりダウンロード出来るようにしたりすることに前向きなコンテンツ製作者からの主張、と言うものがあまりないような・・・。
このエンジニア連中やコンテンツ製作者を抱き込めるとMIAUの唱える「自由」がいかに価値のあるものか、ってことがより説得力を持つような気がするんだけどねー。
そう言う意味では設立発表会で日本の映画産業とからめて話をされた中川さんみたいな方向からの攻めがこれからもっと重要かも、とかなんとか。
あ、ちなみにmin2-fly自身の立ち位置については今後もつかずはなれずな感じで(爆)
MIAUみたいな団体の設立を支持することとMIAUの主張内容を支持することはまた別だと思うので。
min2-flyの基本スタンスは「説得力のある根拠を示してから話をしろ」であり。
例えば著作権期間延長問題であれば「死後70年にするならするでその説得力のある根拠を示せ」、とか。
「自分の死後の保護期間が20年伸びることがそんなに製作者のモチベーションにつながるんかい?」と。
現在、著作権による収入があると思われる権利者からなんらかの方法でランダムサンプリングで抽出した標本(当然母集団は無限母集団を想定)を対象に行った質問紙調査で有意水準5%以下で「死後70年への延長によって制作意欲が上がると思う」って結果が出た、っていうならちゃんと検討しようぜ、とか。
他の話も皆そうかもなー・・・とにかく、「感覚や根拠になってない根拠に基づいてものを進めんなや、会議でいくら話し合ったってわかりゃしないからちゃんと予算つけてきちんとした調査や技術的な検証を行った上で科学的に話をせんかい」、って言うのが俺の考え。
そこまできちんと調査・研究を行った上で「違法サイトからのダウンロード違法化によりどれだけの効果が望まれ、それに対してユーザの委縮などによる損益がどの程度にのぼり、全体としてはどれだけの経済効果が見込めます」っていうような感じで実証的な話をしようぜ、っていう感じ。*1
・・・で、そのための調査・研究費用を国から科学者に対してですね(ry
あるいはユーザ団体からでも(ry
なんなら権(ry