気がつけばもう1年-データとかから振り返るこの1年-
たいがいの記念日はその日がすぎてから思い出すmin2-flyですが、そういえばこのブログも一昨日で開設から1年が経っていました(汗)
ちなみに1番最初に更新した日記はこちら:2007-02-12 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
今見ると色々青いというか、至らないところがある記事だなあ。
業務委託の場合、スタッフへの直接指示は大学図書館でも偽装請負になるぞー。
大学図書館でもパブリック・サービスへの委託導入は進んでいるぞー。
閑話休題。
開設1年目の基礎的なデータは以下の通り。
日記をつけた日数:270日
総記事数:494(permalink数。一記事内でpermalink分けた場合を考えると実際はもう少し少ない?)
総アクセス数:284449(2/13日0:00時点)
平均アクセス数:779.3/日(小数点以下2桁で四捨五入。365日換算)
1053.5/日(同上。「日記をつけた日数」換算)
総被ブックマーク数:1356
被ブックマークエントリー数:190*1
「注目のエントリー」数(閾値3):93(実数は92)*2
「注目のエントリー」数(閾値5):74(同じく実数73)
平均被ブックマーク数(/日):5.02(小数点以下3桁で四捨五入)
平均被ブックマーク数(/permakink):2.74(同上)
はてブ指数:16*3
総スター数:669
平均スター数(/日):2.48(同上)
平均スター数(/permalink):1.35(同上)
コメント数とかトラックバック数については面白そうなのだけれど、データ取得が面倒くさそうなので保留。
同じくブックマーク数の最頻値や中央値も計算が面倒なので保留。
permalink基準で見れば最頻値も中央値も0なのが上のデータだけからわかるので別に計算しなくても良い、と言うのも有り。
あらためて昔のエントリを見てみると、1日に複数エントリ更新してることがけっこう多くて吹いた。
書籍感想と戯言が多いのが理由かねー。
最近はめっきり書籍感想とか書かなくなってるしなー。
たまに書いても研究に関係する奴だったりするので、初期のようなコミックやライトノベルの感想は減り気味・・・別に減らそうと意図しているわけではなく、時間がなくなるとそこら辺の記事をアップするのが億劫になるってだけだったりするのだけれど。
ちなみに各月で最もブックマークされた記事は以下の通り。
2007年2月
該当なし(被ブックマーク数ゼロ)。
開始当初なんてそんなもんだべー。
2007年3月
- いや、図書館の自由以前の問題としてよ(被ブクマ数:10)
戸井田とおる衆議院議員が国会図書館の蔵書にいちゃもんをつけた(「間違った資料が置いてある!」とかなんとか)ことについての突っ込みエントリ。
なんで国立国会図書館が(価値判断をせず)あらゆる資料を収集しなければならないのか、とか。
たとえ内容に誤りがある資料だろうと、それへのアクセス事態が出来なくなってしまうと「内容が誤っている」って言う風に意見を述べることすらできなくなる
2007年4月
- 「ゲームと図書館の交差点」(被ブクマ数:10)
海外の図書館でのゲームソフトへの取り組みについての記事を受けて、日本の国立国会図書館のゲームソフトの納本(納ソフト?)状況を調べた記事。
「ドラゴンクエスト」ですら抜けているタイトルがあるし、「Kanon」とかは小説入ってるのにゲームはないよー、とかなんとか。
マジな話、日本のゲームソフトって割と一部の大衆文化で重要な位置を占めていたりとか、世相を反映していたり逆に世相へ反映されていたりするものだから、きちんと収集・保存して後代へ伝えていくことってかなり重要なんじゃないだろうか。
2007年5月
- 図書館と出版と著作権(被ブクマ数:24)
図書館で本を借りられることが、かえって出版物の宣伝につながる側面もあるんじゃないか、という記事。
http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2007/05/post_1142.phpに関するエントリが盛り上がっている時期であったのでブックマーク数がけっこう伸びたり。
もちろん中には図書館で借りれなくなったら自分で買う、って人もいるとは思うが、そういう人らにより伸びる売上と、図書館がきっかけになって購買を始めた人のどちらが多いかは割と微妙なところなんじゃないだろうか。
そこらの調査は面白そうだなー、とか思いつつ全然先には進んでいません、はい。
2007年6月
- 論文を読むのに金がかかる件(被ブクマ数:23)
論文読むのに金がかかるのは大学や研究者が望んでいるからではなく、商業出版の事情によるものである、という記事。
最大の問題は大概の研究者の無関心?
大学所属の研究者は自腹切らなくても(大学の金≒国の金と授業料収入で)論文読めるしなあ・・・
2007年7月
- 司書は専門職と呼べますか?(被ブクマ数:19)
「専門職」をめぐる2つの定義と、それぞれにおいて司書が専門職か否か問題。
2つと言うのは、
1. 法律家(弁護士)、医師などの伝統的な「プロフェッション」
2. 地方自治体職員の専門職種(一般事務職に対する警察官や消防士、教員など)
前者の定義だとそもそも専門職なんてほとんど存在しないし、司書なんて未だ無理無理ー、という話。
このあたりの時期は推薦入試とか卒研着手発表会とか色々あって、ブログ自体への注力度は低め・・・リアルが忙しいと更新が滞る法則は現在も健在です。
もっとも、現実逃避的に更新回数が増える時期(秋とか)もあるのだけれど。
2007年8月
- 「町の本屋」の生き残りと大型書店増加傾向への疑問(被ブクマ数:78)
観測史上1回目のhotentry入り。
町の本屋なんてベストセラー買いに行くくらいしか用事ないのに、取次の関係でベストセラーが入らない、となればもう終わりだろ、みたいな話。
出版不況の波はまず弱い者から叩くのであるなー。
「まあ生き残るのは無理でしょ」、「別に生き残らなくてよくない?」的なコメント/ブクマコメ多数・・・いや、まったく同感なんですが、それだとレポート課題的にアウトなので・・・
2007年9月
- 国立国会図書館ではあの迷(名?)台詞の元ネタが調べられない、とか(被ブクマ数:34)
「ヤマジュンもにったじゅん(「童貞が許されるのは小学生までだよねー」)も「D・V・D!」も国立国会図書館に元ネタが入ってないよ!」記事。
江戸時代の春画が現在貴重な資料となっていたりするわけだし、現在のエロ漫画が将来どんな価値を生むともわからないわけで*7。
そういうのもアーカイブもしておくに越したことはないっつーかむしろしとかないといけないんじゃないかな、と思ったり。
ブックマーク数の伸び以上に、コミック/2次元系の個人ニュースサイトに掲載されたおかげでアクセス数の伸びが凄かった。
よく言われる、「はてブの人気エントリに入るより大手個人ニュースサイトに載る方がアクセスは伸びる」現象をはじめて実感。
2007年10月
- 元より「博士後期に進む」って決めた時点で人並の人生も幸福も期待なんかしてない(被ブクマ数:151)
当ブログにおける被ブックマーク数トップ記事。
コメント総数41、トラックバック数11。
記事アップして寝て目が覚めた、翌日はいったいなにが起こったのかと思った・・・
中身は、今だから言うが「普通の人生なんて興味ねえyo」、「このrhymeで俺は天下取るぜ」みたいな、素面で言ったら厨二病扱い必至なことを言い換えただけ、みたいな感じ。
「夢」なんて言葉の出てくる将来の選択肢がまともなものになりえるわけがない(苦笑)
2007年11月
- 「図書館情報学栄えて図書館滅ぶ」?(被ブクマ数:33)
前月に続きなんか図書館情報学系の博士課程に恨みでもあるのか的な記事(笑)
「図書館情報学を栄えさせるための司書課程量産は、図書館を滅ぼすことへつながるのでは?」といった感じ。
量産体制がいかん、と言うからにはその量産体制に支えられているのは誰なのかを考えないといけない。
実は各月被ブクマトップ記事の中で、初めての誰かへのトラックバックではない記事。
2007年12月
図書館有料化議論の比較的最初の方にいた奴。
結局、以前も似たようなことを書いたが、図書館はあくまで利用を通じて親組織や組織構成員の目的達成に貢献するための「従」の存在であって、その目的のために親組織(自治体/大学)から金とって経営してるのであり、利用料金をとることで利用に制限を加えては意味がないだろう、と言うところか。
金とってまで営業するくらいなら別に公立図書館いらないんじゃないの、とかなんとか。
この月はLibworld-Japanもかなりいい線にいたのだけれど、一瞬でもhotentryにいた方がやはり強いか・・・
2008年1月
- それは、図書館があった方が安くつくからだよ(被ブクマ数:28)
前月から続く図書館有料化議論・大学図書館編。
実は前月のトップ記事のタイトルへのアンサーがタイトルになっている・・・ことには今気がついた。
あった方が大学経営(=学術研究)に有利だからに決まってるじゃん、と言う話。
もし今どきの自然科学者が自分の研究に必要な資料を全部自前で揃えないといけないとしたら、かかる時間的コストはどんなもんだろうか?
ceekzさんとのやり取りが2月連続でトップランク。
2008年2月(暫定)
- 「柔軟な本選び」か、それともただの責任放棄か(被ブクマ数:35)
5日前の記事。
学生による選書は大学図書館にふさわしくないとか批判の浴びそうな本を購入する体のいい言い訳じゃないか、とかなんとか。
「地球の歩き方」だのベストセラー小説だのタイトルで目引く系の経済書だの、わざわざ学生によるブックハンティング組まなくても、従来の蔵書方針にないけど学生受けの良さそうな本を入れる、って決断さえ図書館サイドでしてあるなら自力で選書できるんじゃねえの、と思うんだが。
ちなみにmin2-flyは学生による選書自体を批判しているわけではなく、どうせベストセラー本が選ばれるのなら、ベストセラーは学生に選ばせないで図書館自ら選書しちゃえばいいじゃん、と思っているだけです。
ある程度ベストセラーも購入した上で、なお漏れがあってその分を学生の選書で選ばれた・・・というのならまだわかるのだけれど、それをしないでベストセラーばかり選ばれちゃうと、せっかく学生による選書なのにその面白みが感じられない。
学生に選んでもらうからには、図書館員が気づかないようなところを選書してもらえるような工夫が欲しいよねー、と言う話。
まあ、冷静な話まだ始まったばかりの取り組みなのだから、そこら辺の工夫が始まるのはこれからのような気もするが・・・。
全体に、誰かの書いた記事に対する言及記事(トラバ打ってる記事)がトップにくる確率が著しく高い様子。
うちのブログはリアクション芸を売りにしているらしいことがよくわかります。
各月ごとの記事数とブックマーク数とか見るともっと色々見えてきそうだけれど、今は時間がないので挫折・・・
いずれそこら辺の傾向分析の手続きをファーマット化して、各図書館系ブログの傾向を見て行ってLibworld-Japanの記事を改稿したりできると面白いなあ・・・と夢が広がりますな。
ブックマーク数基準にしているかぎりはてなダイアリー/他ブログツール間での差が出てしまうだろうことが予想されるのであれですが。
やっぱトラバ数基準にした方が良いのだろうが、それだと数字が小さくなるので面白みがなあ・・・うーむ・・・
なにはともあれ、(最初から見てる、という奇特な方はほとんど居ないでしょうが)1年あまりの間当ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
*1:URLの違う同一エントリへのブックマーク(「○月○日の記事」へのブックマークと、記事本体のpermalinkへのブックマーク等)を統合して計算するともう少し減るはず
*2:うち1本がブログ自体(http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/)へのブックマークなので
*3:はてブ指数の説明はHatena-Index - かたつむりは電子図書館の夢をみるかおよび2007-07-18参照。