かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

『恋空』前篇読みました


以前、id:i-Agの記事(http://d.hatena.ne.jp/i-Ag/20071208/p1)を読んで影響を受けて、40ページ目くらいまで読んで「もう無理っす・・・」とか思って放置していた『恋空』。
しかしなんかid:humotty-21さんのところ(近況と携帯小説 - 図書館学の門をたたく**えるえす。)でも絶賛されているし、最近何かと調べものの指標にも使わせて貰っている手前*1「いい加減、読んでおかんとあかんやろ」(緊張すると車のキーをくるくる回すK大学生風に)と思い、とりあえず勢いで前篇まで読破。
・・・むう、もうちょっと軽く読めるかと思ったが、途中で色々考えたりしつつとはいえケータイ画面400ページ分読むのに2時間以上かかるとは・・・おかしいな、明日は用事があるから今日は早寝するつもりだったんだけどナ・・・


前篇まで読んできた感じとしては・・・途中途中で登場人物の言動に「なんでここでそんなDQNなことやっちゃうかな・・・」とか思ったり、タツヤのあまりの使い捨てっぷりに「ちょ、それでいいのかwww お前らみんな優しすぎだろwww」とか思ったりもしつつも*2、割と普通に楽しめたというか明日のことがなければ後編に勢いで突っ込んでしまいそう。
はじめは美嘉にも全然感情移入できないしヒロも如何にも自分が苦手そうな感じの男子なのでさっぱり楽しめなかったけれど、中盤以降はけっこうぐいぐい読まされてた。


途中までは本当、毒も素っ気もないというか・・・美嘉が(途中の段階でも)割と悲惨な体験してるはずなのにそれを引きずってるっぽい描写が(思い出したように)たまにしかないし、ヒロが相当DQNなことやってもあっさりスルーされてくから「ここはもうちょっと毒持たせていいだろ常考・・・」とか思ってたのだけど。
高校2年以降、特に高2のクリスマス以降は(相変わらず感情移入はさっぱりできないのだけれど)実に良い。
優といてもヒロを思い出してばっかりなところとか。
それでいて卒業式ではああいう展開なんところとか。
この先のカタストロフィ・・・じゃなかった(それじゃSchool Daysだ)、カタルシスを思うと割とわくわくします・・・いや、全然自分が思うような展開にはならないかも知れないけど・・・。


まあ、なんだ。
とりあえず1回目のクリスマスのシーン読んで涙ぐんでしまった以上、もう自分にはケータイ小説に向かって「スイーツ(笑)」と言う権利はないな。

*1:ケータイ小説はどこの大学にあるのか? -あるいは、ブックハンティングの副産物? もしくは、GO! WEST- - かたつむりは電子図書館の夢をみるかとか

*2:タツヤ使い捨てが自分の中では二番目に挫折しそうになったところだった。一番目は前回挫折した40ページ近辺。