かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

「人文社会系の学協会誌はほとんど秘境。紀要に載った方がネット上では目立つくらい」(【宣伝】『DHjp No.4 オープンアクセスの時代』に寄稿しました!)


・・・久々の更新すぎてはてな記法をかなり忘れている(汗)
以前から更新頻度が減ってはいたこのブログですが、今回は実に4ヶ月ぶりの更新だそうで。
その間、何も書いていないわけではなく、『月刊DRF*1の隔月連載があったり、カレントアウェアネス-Eに記事書いてたり*2、『図書館雑誌』にOA政策について書いてたり、その他いろいろ書いてはいるのですが・・・*3
書く媒体が多様化したのでブログを書く必然性が落ちる現象。
おかげでブログ時の文体まで忘れている(大汗)


そんな放置されがちなブログを久々に更新したのは、タイトルのとおり宣伝のためです(笑)
8/12に発売された勉誠出版のムック、『DHjp No.4 オープンアクセスの時代』に、「ビジビリティの王国、人文社会系学術雑誌という秘境」と題して、人文社会系のオープンアクセスに関する話を寄稿しました!

DHjp No.4 オープンアクセスの時代

DHjp No.4 オープンアクセスの時代


(たしか)「初めてAmazonで買える本に原稿が載った!』・・・と喜んでいたのですが、2014年8月16日現在、Amazonからの購入は品切れ中です(汗)
とはいえマーケットプレイスからは勉誠出版さんから直接買えますし、どうせ直接買うなら以下の出版者サイトからも買えます。


もともとDHjpはデジタル・ヒューマニティーズ関係はもちろん、学術出版・電子図書館系の話題に興味がある人ならぜひフォローしていくべき面白い企画なのですが、今回はその中でも自分の専門のオープンアクセス特集ということで、どの原稿も大変おもしろく、刺激的です。
一部では「執筆者ほぼ友達じゃねーか!」みたいなツッコミも見られますが・・・そしてたしかに直接の面識がない人を探す方が難しい気もするラインナップですが、それはまあ、テーマがテーマだけに書き手も限られよう、ということで。


ちなみに自分の原稿の中身はタイトルのとおりで、自然科学・工学系の雑誌はどんどこ電子ジャーナル化し、各大学の発行する紀要論文も機関リポジトリでどかどか電子的に見られるようになっている中で、人文社会系(特に人文系)の学会誌だけ電子化が進まないもんだから、ビジビリティ(どれくらい目立っているか)がひどいことになっている、という話を、いろいろデータも引っ張りつつ論じるものです。
このあたり、現在の研究テーマの一つでもあるのですが、原稿の中身はけっこう煽った感じになっていたり。
以下の論文でとりあげた、「けっこうな数の学生はCiNii検索してみて、ネットで手に入る論文と紙しかない論文出てきたら、図書館行かないでネットで済ますよ?」という話題なんかもからめています。


だいぶ煽った感じですが、「煽るばっかでなく解決策にも言及しては・・・」というようなご提案もあり、末尾では「たぶんこうする必要がある」というような話もしています。
その中身については・・・ぜひ現物を購入いただきたい、ということで*4
繰り返しになりますがどの原稿も面白いので買うといいと思いますし、なんならバックナンバーも、同じく勉誠出版のムックである『書物学』も購入されると良いと思います【宣伝】。


さて次の投稿は・・・また本とか出たらかなあ・・・(遠い目)*5

*1:http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?%E6%9C%88%E5%88%8ADRF

*2:E1593 - Altmetricsに関するNISOプロジェクト第1期のまとめ | カレントアウェアネス・ポータル

*3:あ、あと週に1回程度の頻度で、バイト(?)でカレントアウェアネス-Rに記事書いてるのも大きいかも。最新ニュース関連はそっちに書けてしまうという

*4:OA研究者なのにそれで良いのかと言われれば、研究成果そのものではないし、原稿料を貰っている、研究者以外の人にも読んでもらう目的で書かれた本に載った原稿なので、BOAI的な意味でこれはOAの対象じゃねえ、と原理主義的なことを主張したい

*5:なお「id:min2-flyがいたはずで、イベントでかちゃかちゃ手も動かしてたのにブログになってねーぞ!」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、高確率で別媒体で記事になっています