「ねくろま。」
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「ホーンテッド!」や「ソラにウサギがのぼるころ」の、平坂読の最新作。
すごい、すごいよっ!
メインヒロインが登場時からラストまで、一部のシーンを除いてほぼ終始全裸だよ!
透き通るような白い肌を惜しげもなくさらしまくりだよ!
あーもう、やってくれたな平坂読。
ブログで全裸についての宣伝やってる時点でおかしいとは思ったんだ・・・
いや確かにヒロイン全裸かも知れないけど・・・これはさあ・・・*1
中身はいつもどおりの平坂節全開です。
ボールド多様。
フォント効果使用。
ありえないルビ多様。
必殺技・2つ名満載。
改行を一切行わない情景描写などなど・・・
はじめて読んだなら拒絶反応を覚える人もいるかと思うけど、「ホーンテッド!」って見開きページ使って戦闘効果音のみ、を体験した僕らにとってはもはや慣れたものさ!
平坂読以外がこれやったらやっぱ嫌だと思うが、平坂はむしろこうじゃないと嫌。
そして今回は出演キャラも今まで以上に狙いまくり。
金髪アホ毛。
前髪パッツン少女。
ツンデレお嬢様。
ロリ体型女王キャラ。
そして幼馴染のデフォルト敬語。
主人公は黒髪で線の細い眼鏡男子だし、もう一人の男子キャラは侍口調の魔法剣士と、これでもかというくらいに記号満載のキャラクター陣。
これが意識しないでやってるなら鼻につくようなところなんだろうが、平坂自身が文中で狙ってわざとやってることを堂々と晒してるからなー。
「アホ毛」にボールドふってあるの初めて見た*2。
これだから平坂読はたまらない。
ただ、文章表現や記号要素*3を除いて換算すると、確かに「ねくろま。」は今までの平坂シリーズに比べて素直にラブコメしてる気がした*4。
なんでだろう、って考えてみると、これまでの平坂作品に比べると主人公が割と素直でそれなりに前向きだからかもしれない。
今までが大嘘つきの墓穴掘りキャラやネガティブ指向の受け身キャラみたいな、ひねくれものばかりだったわけだが。
してみると主人公がそこそこ素直で、しかもヒロイン一筋となると、ある意味では今までで一番安心して読める作品になっているような気がする。
・・・油断は禁物だが・・・どんなどんでん返しをもってくるかわからない平坂読のこと、スタートが不幸な話のラストがハッピー(?)エンドであるならば、スタートがハッピー(とは言えないが、どう考えても・・・)よりの話であればラストが・・・なんてことにもなりかねん。
これはこれからも気合いを入れて読んでいかねば!!
・・・ま、なんだかんだ言って要は平坂読が大好きってことなんだけどね。