かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

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日本図書館情報学会春季研究集会が面白いことになっている件


別件の忙しさにかまけてすっかりスルーしていましたが、2008年日本図書館情報学会春季研究集会のプログラムが発表されていました。


min2-flyも第3部会のラストで発表させていただきます。


昨年は会場が大阪ということで、夜行バスでえっちらおっちら7時間かけて行ってきたわけですが、今年は会場が東京大学なのでつくばから近くて助かります。
なにせ夜行バスで行くと体力を消費するので。
聞くだけならまだしも、自分で発表するとなるととてもじゃないが身が持たない・・・いやまあ、割と夜行バスはよく使うんで別に平気っちゃあ平気なんですが・・・


まあそんな感じで去年の強行軍を思い出しつつ、今年の発表に思いを馳せたりしていたのですが。
そこでふと、思ったわけです。


・・・第3部会??
去年そんなのあったか?
そういや、なんか発表数も増えてないか・・・?


ってことで、とりあえず21世紀に入ってからの日本図書館情報学会春季研究集会の発表数を確認。
ソースは2008-2004までは日本図書館情報学会の行事案内ページ(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/events_1.html)、2003-2001はCiNiiに搭載された、『日本図書館情報学会誌』掲載の、各年度の「春季研究集会概要」(200320022001)。
2001とかになると知ってる先生方の所属が「図書館情報大学」だったりして時代を感じますが、それはまあさておき。


とりあえず、2001年以降の発表者数の変遷は以下の通り。

開催年 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
発表数 17 18 21 17 22 17 22 32

グラフにするとこんな感じ。


増えてる。
明らかに急増しているよ2008年。
ここ7年間、ずっと17件-22件の間で増えたり減ったりしていた発表件数が、2008年になって急に30件を超えている。
第3部会が出来たのも今年から・・・そりゃそうだ、これだけ発表件数があって1日に収めるとなれば部会数増やさざるを得ないもんな。
その分「聞きたい発表が被って聞けない!」っていう割合も増えるわけだが・・・そこら辺は、研究大会のように2日間に分けた場合のメリット・デメリットも考えると判断が難しいというか、この急増が今後も維持されるのか来年からまた元に戻るのかってのがわからないのでまだ判断できないか。


しかしなんだってこんな急に増えたんだ?
図書館情報学の研究が盛んになっている・・・ってことなのか、それともなんか特定の要因があって今年はたまたま発表が多いのか?
研究大会の発表数もついでに見たけれど、あっちは特に急増もしてないというか、むしろ3−4年前の方が発表数多かったりするしなあ・・・やっぱり研究が振興してるってわけでなくたまたまなのかね?


もう1つ、2008年の研究集会の特徴としては筑波大学の学部生(4年生)による発表が多い。
多いって言っても3件なんだけど、去年は1件しかなかったし、それ以前は学部生による発表自体ほとんどなかったことを考えると不思議な数である・・・筑波大の院生の発表(2件)より多いし・・・
まあ、3件のうち1件が俺で、1件がid:miqueさんであることを考えると別に不思議でもなんでもないっちゃあなんでもないんだけれど(笑)
最近の筑波の学群生の活発さがここにも出ている、ってことなのか・・・近い時期では第34回ディジタル図書館ワークショップ(CFP of 47th Digital Libraries Workshop、まだプログラムとかは公開されてない?)でProject Shizukuがなんかするらしいし、この流れは来年以降も続くか?(もっとも、Shizukuの面々の分野だと必ずしもJSLISに出るとは限らないが)




そんなこんなで、なんだか例年と違った盛り上がりを静かに見せている日本図書館情報学会春季研究集会。
3/29(土)、東京大学本郷キャンパスにて開催、参加費は学会員2000円、非会員3000円。
参加申し込み締め切りは3/17とのことなので、興味・関心のある方はお早めにお申し込みを!(どこの回し者かと)




・・・そういや自分、まだ参加申し込みしてないや・・・*1
ていうかまだ発表要綱とかも提出していないわけだが・・・(汗)

*1:発表者も発表の応募と別に参加申し込みが必要です