かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

RefWorksが地味にSIST02-2007対応になってる


以前、1年生の情報基礎実習の授業向けにRefWorksで文献リストを作る課題を考えたことがあった。
その模範解答を見たいと先輩に頼まれて、以前作った模範解答を紛失したのでもう1回RefWorks起動していろいろ自分で作っていたところ・・・


・・・おや??
RefWorks、地味にSIST02-2003からSIST02-2007に移行してねえ??*1
ちなみにSIST02-2003から2007への変化(雑誌記事の参照文献の記述方法に限る)で一番目につきやすいところは、雑誌の発行年の位置。
例えば「2003年に発行された『現代の図書館』(という雑誌の)第42巻1号の3〜30ページに掲載された、土屋俊の『学術情報流通の最新動向』」という論文*2を参照文献として記述する場合、SIST02-2003だと

土屋俊. 学術情報流通の最新動向. 現代の図書館. vol.42, no.1, 2003, p.3-30.

となって、発行年が巻号のあとに来るのだが、これがSIST02-2007だと

土屋俊. 学術情報流通の最新動向. 現代の図書館. 2003, vol.42, no.1, p.3-30.

となって、発行年が巻号の前に来る。
で、現在のRefWorksでSIST02を出力すると、どうも後者の方が出てくるようになったっぽい。
前までは前者だったのに。
今回は割と素早く対応したな。


・・・が、残念なことに2003と2007でどちらか一方を選ぶことはできないようだ。
今後はSIST02での出力時には2007版でしか出せない、ってことになるわけだが・・・うーん、個人的には別に2007版でなんも問題ないと思うんだけど、中には2003の方が「美しい」という人もいたりして、図情内でも2007への移行がなされたわけではないのが問題と言えば問題かなあ。
「巻号の前に出版年が来るのは美しくない」って言う意見はわからんでもないが、じゃあ巻号とページ数の間に出版年があったりとか、あるいはさらに前のバージョンみたいにラストに出版年があるのが美しいのか、って言われるとそうとも思えないし、別に2007にさっさと完全移行しちまえば・・・とか思うのだが。
そう簡単には行かないか?
過去に生成したリストをすべて2007に直すだけでも一苦労なんだろうしな。


・・・で、SIST02が直ってたことでちょっと期待してたのだが、残念ながらwebサイトをSIST02で出力した場合になにがなんだかわからんことになるところはさっぱり改善されてなかった(苦笑)
SIST02-2007に対応するならまずはそこだろうよ、RefWorks〜。
まあさしあたり今後に期待か。
頼むから俺が卒業研究書きあげる前には対応してくれよ!

*1:SIST=科学技術情報流通技術基準。参照文献の書き方とか、抄録の書き方とかについて取り決めたもの。その中でもSIST02は参照文献の書き方について取り決めている。図書館情報専門学群、中でも情報メディアマネージメント分野ではこの基準にそって参照文献を記述する場合が多い。2007年にそれまでの2003年版から改訂がなされた。全体を通してもっともわかりやすい変化としては、それまで補遺(附録)扱いだった電子的な文献に関する参照文献記述が本文に取り込まれたことなどがある。詳細はこちらから:sist-jst.jp - このウェブサイトは販売用です! - 技術 基準 流通 科学 学術 文献 雑誌 構成 リソースおよび情報

*2:実際はサブタイトルとかもあるので書誌事項はもっと長い。特集名とかもあるし。でもこれはあくまで例なので今回は割愛