かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

やりやがった、NDL


随所で言及されているけど、NDLがデジタルアーカイブポータルシステム「PORTA」を公開してました。
で、さっそく見に行ったんだけど・・・やべー、図書館員の方々が悔しがるのわかるわこれ・・・
まさかNDLが率先してソーシャルブックマークや「この資料を見ている方はこんな資料も見ています」とか、検索/アクセスランキングを実装してくるとは思わなんだ。
NDL−OPACの書誌データも当然検索対象に入ってるわけだし、今はまだ少ないけどこれでブックマーカーやその他のユーザが増えたらすごいことになるんじゃないのかPORTA。
これでいっきに国会図書館がLibrary2.0の国内トップランナーに躍り出た感があるな・・・
やっぱ「国立」*1が本気出すとやばいわ。
しばらく遊んでられそうだぞこれ。


ちなみに個人的にはブックマークとかその他のシステムももちろんだけど、「資料ピックアップ」が入っているのがけっこう好きかも。
リロードするたびに貴重書DBなどの資料が紹介されるのだが・・・wikipediaの「秀逸な記事」みたいなもんか?
「無目的なブラウジングでの新たな情報との出会い」をどうサポートするかが電子図書館のキーのひとつ、って話を最近してたんだが(っていうかその話はいつでも出るのだが)。
連想検索や新着/ランキング、あるいはソーシャルブックマークにおける「お気に入り」や「この本を読んでいる人はこんな本も・・・」みたいに、なんらかの形でバイアス効かせる情報行動ももちろん必要だけど、本気で無目的というかランダムなブラウジングの要素がどっかに残ってるとそれはそれでちょっと面白いかもな、とか思った。息抜き的に。「気まぐれ検索」みたいな感じで。
そういう意味で、この「資料ピックアップ」は(重くなりそうだけど)パーソナライズドしてもちゃんと残しておこう・・・とかなんとか。


やあ、しかし、まさかNDLがねえ・・・いや、まさかってことはないけど、しかしここまでやるとは恐れ入ったわ・・・

*1:「くにたち」ではない