国内でRefWorks契約してる大学が数えられるくらいしかないことを考えるといったいこのエントリは誰向けに書いたものなんだ・・・と言う気もするけれど、まあ備忘メモ的に(苦笑)
昨日、たまたまCiNiiで文献探索してる時に見慣れない機能を見つけて「あれ、こんなの前からあったっけか?」とか思っていたのだけれど。
今日(4/2)、正式にCiNiiから案内が出ていました。
1.論文情報のエクスポートが、複数の論文を対象に可能に。
検索結果一覧画面から、論文情報のエクスポートが可能になりました。
検索結果すべてや、一覧の中から選択したものだけを、出力することができます。
と、言われてもなんのことやらわからないと思うので簡単に説明を加えると。
以前は、CiNiiで論文を検索して、見つけた論文の書誌事項*1をダウンロードしたい場合、ひとつひとつの論文についていちいち詳細画面まで行って、「書き出し」ていうリンクを選ばないといけなかったのですが。
今度からは、検索結果全体の表示画面で、書誌事項をまとめてダウンロードすることが出来るようになったそうです。
・・・イエス!!
ナイスだ、あまりにもナイスだよ国立情報学研究所!
これぞ俺がCiNiiに一番追加して欲しいと思っていた機能!
ひゃほーい、これで論文リストの作成が一気に楽になるぞー!
・・・と、喜んでみたところで一部の図書館情報系とか情報系の人以外は書誌事項をダウンロードした後が全く意味不明な気がするので、一応補足。
書誌事項をダウンロードして何が嬉しいかと言うと、まあ簡単に言って論文リストや引用文献リストが楽に作れるようになります。
と、言ってもCiNiiからダウンロードしていきなり文献リストが出来上がっているわけではなく(タブ区切りテキスト形式だとまあテキストとして開けばリストに見えなくもないですが、非常に見づらいです)、論文データを管理するソフトウェア等が必要になります。
例えば筑波大の場合だと、大学全体で「RefWorks」という文献管理用webツールを契約しているので、それを使えば簡単に文献リストが作れます。
RefWorksを使うには、まず筑波大の附属図書館のページにアクセスして、左サイドバーにある「RefWorks」というリンクをクリック。
パスワード入力等の画面になるので、マニュアルに沿って作業を進めていけばRefWorksが使えるようになります。
機関パスワードとかを覚えておけば、他の有料データベースとは違って学外からでもアクセスできるのがうれしいところ。
で、CiNiiからDLした書誌事項をRefWorksに読みこむ方法ですが、例えば今「大学図書館」というキーワードでヒットした25件の文献をリスト化したい場合、さっきの画面で「すべて選択」をクリックした後、形式として「BibTex形式」を選択、ダウンロードします。
ダウンロードが成功すると「〜cinii_jp.bib」というファイルが出来るはずなので確認しましょう。
で、ダウンロードが成功したら今度はRefWorksの「インポート」という画面を開きます。
ちょっと小さくて見えにくいですが、ここで「インポートフィルター/データソース」として「BibTex」、「データベース」として「<複数のデータベース>」、エンコード形式として「ISO-2022 Japanese JIS X 0301-1989」を選択し、「次のテキスト形式からファイルをインポートする」で先ほどの「〜.bib」ファイルを参照、最後に一番下の「インポート」というリンクをクリックします。
すると画面が切り替わり、インポートが成功すると「インポートした結果を見る」のリンクが出てくるので、そこをクリックすると・・・
いい感じで論文リストが生成されました、と。
あとはRefWorksのマニュアルに従って、論文の中に引用注をつける時にこのリストから直でデータを引っ張ってきたり、自分好みの形式でデータを出力して論文リストを作ったりと使い方は自由自在。
RefWorksと直で連携している商業データベースならもうちょっと楽に検索結果をRefWorksに取り込むことも出来ますが・・・まあ、いきなりそこまでジャンプアップしろと言うのも酷な話。
まずは書誌事項の一括ダウンロードが出来るようになったことを素直に喜ぼうではないかとー。
わーわー、いいぞCiNiiー。
・・・まあ、なんていうか、その機能を1週間前に実装しててくれるとこの間までやってた論文探索が死ぬほど楽になってたんだけどねorz
去年も自分、S・F・X実装前に卒論の文献探索終えてて悲しい思いしたしなあ・・・なんか呪われてるんだろうか・・・CiNii大好きなのに・・・国内文献まともに探せるのって他にあんまりないし・・・
そんなこんなの備忘録でした。
まあRefWorks契約してる大学はまだ数えられるくらいだろうけれど*3、EndNoteとかその他の文献管理ソフト使っている人はけっこういそうなので、この新機能は本当に有難いねー。