かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

どうなるんだろうな、夕張・・・


ネタ元:http://www.asahi.com/politics/update/0708/TKY200707080211.html


両親の趣味(母:小旅行 父:山菜・茸がり、スキー 共通:温泉)のため、小学校〜中学校時代は頻繁に夕張市まで引っ張っていかれていた。もう15〜7年くらい前になるのか。
周囲と隔絶された山間部のトンネルを抜けると忽然と現れる市街地はなかなか印象深い。
メロンあり(加工品の工場には「めろん城」とかいう城まであった)、遊園地あり、「石炭の歴史村」という観光施設あり、割と立派なスキー場あり*1、映画祭あり、温泉有り*2と、寂れた山間の街にしては色々と充実しているなー、と子どもながらに思っていた。
最大の資源である炭鉱がなくなったからこそ、観光資源に四方八方手を出していたんだろうか。
冬場は雪に閉ざされてしまうし、住むにはやっぱりきつい街だったんだろうが、遊びに行く分には割と楽しいところだったんだけどなー。
山歩きとかもできるし、化石採掘場とかもあるんだよ、夕張。
中学生の時掘ったけど、あれはなんか癖になりそうな面白さがあった。
まあ癖にならなかったからその後行ってないんだけど。


今にして思えばそんな素晴らしい施設群のうちどれだけが借金やら負債やらで運営されてたのやら、って感じなわけだが(汗)
どう頑張ったってあのド辺境のディスアドバンテージは退けられないわなー。
しかしまさか日本で一番最初に破たんした上、破たんした自治体の末路を示す図として報道され続けることになろうとは当時は予想もせなんだ・・・
まあ給料が突然4割も減ったら公務員だって辞める奴も出てくるよねー。
地方公務員の売りって安定志向だったわけだけど、この報道見たらそんな固定観念も吹っ飛びそうだな。
逆にこれ見て「うわ、破たんしたら安定なんてないんだ(汗)」って思って奮起する人が出てくればいいのやも知れんが・・・そんな展開はないか? なさそうだな・・・。


これからどうなっちゃうんだろうね、夕張?
本当に市役所が機能停止したら誰が面倒みるんだ、みたいな話も出てきているが、なんかここまでの流れを見てると誰も責任取らないんじゃないかみたいな気はする。
その場合公共サービスの質は最低とかを超えてもはや供給されなくなるのか?
近隣の都市に機能が移るとか?
そうなってくるといい加減、住民の流出も歯止め利かなくなって、最終的にはゴーストタウン化・市制廃止とかになったりして。
好きだった街がなんか大変なことになるのは非常に残念だが、冷静に考えてやっぱそこは人が住み続ける環境としては厳しいものがあったんだろうなあ・・・炭鉱のために集まった人を維持し続けられる産業なんかありえないだろ・・・北九州とかと違ってそもそもが住みにくい立地条件なんだし・・・


・・・なくなっちゃう前(不謹慎な上に不吉で不適切な表現ですね、我ながら)にもう一回、行ってみたいなあ・・・

*1:広さはルスツetcに及ばないが、初心者向けから上級者向けまでコースが揃っていて練習には最高だった

*2:大人で入浴500〜600円だったかな。茨城の銭湯より安いが北海道の市営・町営温泉ならまあ相場