「博士が100人いるむら」を参考に「司書資格取得者が100人いる村」ってコピペを作ったら面白そうだなー、とか思ったんだが。
毎年1万人いると言われる司書資格を取得した学生の、その後の進路に関する統計がちょっと探しただけでは見つからなかったっていうのと。
100人に換算すると1人も司書にはなれないんじゃないか、って懸念があったためにとりあえず中断。
5%は図書館員になれる、という話もあるんだが*1・・・年間500人も司書の求人あるのか??
大学図書館員とか厳密には司書じゃない*2役職も入れての話だろうか・・・ふーむ、奥が深い。
ちなみに図書館情報専門学群の卒業生に限定すると、2006年度は卒業生147名中、公務員・図書館・学校・大学等への就職は全部あわせて20名くらいらしい。
そのうちどれだけが実際に図書館員になったのか、ってことを考えるとさらに狭き門であるのだろうなあ。
ちなみに図書館情報専門学群の定員は1年次からの入学で150、3年次編入で30の計180。
だいたい毎回定員よりちょっと多めにとっているはずなので、実際に2006年度に卒業すべきだった人間の数を考えてみると・・・
ぶっちゃけ、図書館情報専門学群の入学者については、卒業後ストレートで図書館員になれる確率よりも、留年・休学・退学などにより4年で卒業できない(あるいは卒業自体できない)確率の方が高いという面白い恐るべき結論が。
まあ、確か国立大学を4年で卒業できる確率自体そんなもんなはずなので、図情が卒業しづらいというよりは単に図書館員がめちゃめちゃ狭き門、ってだけなのだが。
それでも全国の司書資格取得者に対する図書館員になれる確率から比べればまだまだ高い方なわけだし*3。
あと大学院進学者の中にその後図書館員になった人間がいる可能性があるので、まああんまり単純化して考えるべきじゃないだろうな。
しかし、どうせそんなに図書館員になるのが難しいんだったら、いっそ司書資格自体の難易度を上げちまえばいいんじゃないか、とも思うんだがなあ・・・
毎年1万人がとれる資格に希少性なんか皆無なわけだし。
いっそ国立国会図書館一種級の難易度の問題設定の試験で90点以上取れないと不合格、とかにしてしまえば年間5人くらいしか資格取れなくなってちょうどいいんじゃないだろうか、とかなんとか。
あるいは、日本で独自に司書の上級職を設定するのも面倒だから、いっそ司書の上級職の要件としてアメリカで良くある「ALA認可課程でのMLS(図書館情報学修士号)と、その他の専門分野の修士号または博士号」を日本でも採用するとか(笑)
米国への留学経験がないと専門職にはなれないという・・・って、冷静に考えたらそこまでの能力がある人間はあっちで図書館員になっちまうか・・・むむむむむ・・・