第2回 ARGカフェ参加体験記(図書館総合展1/10未満レビュー? その2)
図書館総合展参加レビュー第2回は諸々すっとばしていきなり最終日最後の時間帯に非公式で開かれた第2回ARGカフェについて。
他の参加イベントについても順次まとめてアップしていくので、いくつかすっ飛ばしたことについては請御容赦*1。
『ブギーポップは笑わない』みたいな時系列入り乱れたレビューがたまにはあってもいいのでは・・・とかなんとか(たぶん良くない)。
「第2回ARGカフェってなんぞ?」という方は以下のリンク先を参照のこと。
なお、当日はリンク先からライトニングトークの話者に一部変更がありました。
当日急遽、東北大学脳科学グローバルCOEの長神さんがご参加された一方、筑波大学図書館情報専門学群の常川くんが体調不良で欠席となったため、最終的なライトニングトーク参加者は以下の11人の方々となりました。
- 「World Cat & World Cat Registry」(坂口泉さん/OCLC)
- 「「新しい時代の図書館研究会」の紹介」(久慈達也さん/神戸芸術工科大学)
- 「大学院に入ってみました」(林賢紀さん/農林水産研究情報総合センター)
- 「北米における日本の社会史研究の現状」(グッド長橋広行さん/ピッツバーグ大学東アジア図書館)
- 「日本の大学院からのILL申し込みで困ること」(グッド和代さん/ピッツバーグ大学附属図書館)
- 「図書館系ブログを集めて思ったこと」(110kAさん/図書館へ行こう! 図書館系ブログ集/図書館雑記&日記兼用)
- 「Next-Lプロトタイプ、本日公開」(原田隆史さん/慶應義塾大学)
ってことで以下、参加記録。
なお例によって本記録はmin2-flyの力と理解の及ぶ範囲でまとめたものであり、一部に誤りなどを含む可能性があります。
問題等ありましたらご指摘いただければ適宜修正いたしますのでよろしくお願いします。
第2回 ARGカフェ参加記録
注意点・説明(岡本さん(主催者/ARG編集長/id:arg)から)
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- 名前と所属は名乗って
- 所属が難しいのはわかるが、ARGだって勝手に「編集長って名乗っているだけ」。主婦でもなんでもいいから「どんな人か」を名乗って。
- 名前と所属は名乗って
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- 部屋は図書館総合展の運営に無理行ってただで借りた。スポンサーはだから総合展のようなもの。
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- ブログやってる人はなるべくレビューを書いて。
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- 常川さんは体調不良によりお休み。
- 常川さんに聞きたいことは筑波の学生・院生に聞いてくれ。
- 常川さんは体調不良によりお休み。
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- ライトニングトークについて
- 一切の設備がない!
- 5分の話にスライド使っても意味ないと思うから、言葉の力でやって。
- 5分で強制終了。5分で終わらせて。
- ライトニングトークについて
ショートスピーチ(岡本さんから)
- Webで世界が広がるのはよいが、リアルで人と会うことの良さも感じる。
- ARGは岡本さんが頂点・中心で情報を流す感じになってしまう。ここでは岡本さんは場を作るだけで参加者の間の交流を活性化してほしい。
- 総合展初日のNIIの発表に出られていた永崎さんは第1回ARGカフェがきっかけでNIIの人と知り合った。
- (min2-fly)やっぱりか! すげえやARGカフェ!
- こういう場をいくら作ってもその場だけで議論が深まるわけはない。ライトニングトーク=自己紹介。第2部で是非その人と話を深めて。
ライトニングトーク
- 「World Cat & World Cat Registry」(坂口泉さん/OCLC)
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- 図書館をかげでささえるWC Registryについて紹介。
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- Can you find your library (in Internet)?
- サービスが全部オンラインになった
- 図書館はインターネットの中に埋もれちゃった感じ
- (min2-flyコメント)ちょっと違うが似たような話を昔、『筑波批評2007秋』で自分もしていたり(参照:myopenarchive.org - このウェブサイトは販売用です! - myopenarchive リソースおよび情報)
- リテラシー教育とか指導しているが、その指導には限界がある。
- 学生ならともかく一般の市民が図書館内のPCを使わないといけないと言うのは・・・。
- 不要論のある今だからこそ図書館の良さをアピールしないと。
- Googleで図書館にたどり着くとかの仕掛けを作っている。それがWCR。
- Can you find your library (in Internet)?
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- 参照リンク(min2-flyによる追記、以下すべて同じ)
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- BA通信を検索して、ぜひ見てください。
- 「「新しい時代の図書館研究会」の紹介」(久慈達也さん/神戸芸術工科大学)
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- まずは岡本さん、NDL関西館の村上さんに講演してもらう
- 参加者の反応もいい
- ARGカフェと同じく交流の中から新しい活動へ
- 今後、だいたい年に4回開催
- プログラム例
- webを使った教育
- 画像アーカイブ
- 併置ギャラリーの展示
- まずは岡本さん、NDL関西館の村上さんに講演してもらう
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- 第2回を1月下旬か2月上旬に多摩美でやる
- 趣意書があるので興味がある人は久慈さんのところまで
- 第2回を1月下旬か2月上旬に多摩美でやる
- 「大学院に入ってみました」(林賢紀さん/農林水産研究情報総合センター)
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- もちろん社会人だから
- 毎日は行かない。1回/2週間。
- テーマは自分にしかできないこと、農林水産省の研究者の情報行動とそれを利用した新サービス
- 各サービスの利用状況をまとめたりしている
- もちろん社会人だから
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- が!
- 社会人で博士課程をやるのはすごい大変
- 仕事がとても忙しい・・・発表したり論文書いたりはとても大変
- ブログを書く暇がない!
- 先生も先生で1年の半分は海外に行っちゃっている
- いかに指導教員を捕まえるかが大事である
- どうやってモチベーションを高めよう?
- くじけそうです! 勇気をください!
- が!
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- グッズは今しか手に入らないからみんな持って行って!
- 「北米における日本の社会史研究の現状」(グッド長橋広行さん/ピッツバーグ大学東アジア図書館)
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- 北米で活動している日本の社史研究会について
- 社史をコレクションしているライブラリアンと研究している研究者の勉強会
- 10人くらいの司書が核になり始める
- アジア学会で勉強会を開いたりパネルディスカッションをしたり
- 社史wikiをはじめた
- 北米で活動している日本の社史研究会について
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- 社史wiki
- 自由参加プロジェクト
- 司書、学生、研究者でつくる
- 現在1,200社の資料
- 社史はOCLC World Cat, Webcat Plusへのリンクあり・・・所蔵館がわかる(!)
- 分類も実装している
- どの大学に何があるとかもわかる
- 将来的には1万件くらいのDBを作っていけると思う
- 昨年までに神奈川県図書館協会、渋沢栄一記念財団 実業誌研究情報センターから重複社史をもらった
- くれる人はお願いします。
- 社史wiki
- 「日本の大学院からのILL申し込みで困ること」(グッド和代さん/ピッツバーグ大学附属図書館)
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- ILLはますます利用が増えると思うので、リクエストのときはいろいろ気をつけて
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- 滝乃川学園の説明
- 1,000冊の洋書・・・うち100冊はNDLにも大学にもないもの
- 滝乃川学園の説明
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- 障害児について書かれた調書のアーカイブズがある
- 例えば昭和4年の母親の気持ちがわかることが書かれている資料とか
- 「資料を保存するのは人間への愛だ」
- 資料を作成した人、残された人、将来使う人へ
- 歴史の闇に消えた人のわめきとかうめきとか「明日はよりよい人であってほしい」という思いとかを未来に伝えるもの
- 障害児について書かれた調書のアーカイブズがある
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- セクシュアルマイノリティのコミュニティに出会い、社会人として大学へ戻る
- 図書館:ユーザの必要や興味に合わせて資料がとれる
- セクシュアルマイノリティにはそれが出来ない
- セクシュアルマイノリティのコミュニティに出会い、社会人として大学へ戻る
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- それらの人たちが自分のことを知ってライフプランを立てるには、若い子どもに情報が伝わる必要
- いろいろと障害がある
- 始めて人を好きになるのは6〜10歳と15〜16歳
- 小さい時から誰にも聞けずまったく情報を得られない
- 図書館では手にとれない(人にわかるから)
- webから見られるDBを作りたい
- それらの人たちが自分のことを知ってライフプランを立てるには、若い子どもに情報が伝わる必要
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- 参考リンク
- セクシャルマイノリティとは - はてなキーワード(ちょっと適切なリンク先が思いつかなかったので。問題あったらご指摘願いますm(_ _)m)
- 参考リンク
- 「図書館系ブログを集めて思ったこと」(110kAさん/図書館へ行こう! 図書館系ブログ集/図書館雑記&日記兼用)
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- 図書館系ブログリンク集
- 本当の目的は忘れた(汗)
- 自分が使いたいのを集めた
- 図書館学研究者から図書館の人まで
- 専門的な意見から様々なことまで
- 図書館系ブログリンク集
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- 自分のリンク集がどれだけ使われているのかわからない
- ユニークユーザは毎日20〜30
- 作ったとたんに道立図書館や日外アソシエーツとかからリンクされた
- 職場で(自分と知らず)回覧されていたことも
- ユーザの姿が見えてこない?
- (min2-fly)図書館系ブログリンク集は凄い便利だしブログ調べようとする人にはいつも教えていたが、そんなにユーザって見えないものか。
- 自分のリンク集がどれだけ使われているのかわからない
- 「Next-Lプロトタイプ、本日公開」(原田隆史さん/慶應義塾大学)
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- (min2-fly)ThinkPadをわきに抱えてプレゼン(腹話術かよ!)
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- 図書館員だけでなくユーザも含めてみんなの声を集めたい
- そこそこみんなが欲しくてある程度我慢できるものは出来たと思う
- 次くらいの更新ではまともなシステムに出来る
- 個人や部署内でなら使えるようになる
- 最終的にはベンダがNext-Lのシステムの影響で変わるようなシステムにしたい
- そのためには皆さんが来てくれることが必要
- 図書館員だけでなくユーザも含めてみんなの声を集めたい
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- アウェイの場で話すのは初めて
- みたらし団子買ってきたけど15個しかないからみんなで回して
- 来る途中でタイトルを決めた
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- サイエンスコミュニケーションが図書館に嫉妬すること
- 市民・住民の近くにいる
- 市民・住民への近さは重要
- 昔いた科学館はオタクしか来ない
- 科学が本当に好きなやつだけ。
- それじゃ社会を変える力にならない。
- 市民の声をどうやってサイエンスの場に反映させるのか?
- 市民の声を研究内容や予算に反映できることはどうやったら実現できる?
- そのためには図書館は参考になる
- 大変なのはわかるが、既に書かれたものじゃなくてこれから書かれるものにどうやって・・・そこにデモクラシーを作っていけるか
- お知恵を拝借したい
- サイエンスコミュニケーションが図書館に嫉妬すること
ディスカッション
- 実業史・松崎さん
- 中村さんへ
- アーカイブズのアクセスポリシーは? ユーザは誰?
- 中村さんへ
- 中村さん
- 学園では今100年史を作っている。まずはそれ。編纂が終わったら、研究者に限定して公開。一般公開は(個人の考えとしてだが)今のところ出来ない。現住所とか本籍地まである。ネガティブイメージの多い情報。ただし、図書については前もって見学希望を出してもらえれば誰でもオープンに。
- NIMS・高久さん
- 長神さん
- 全然違う件で高久さんに会いに行こうとしていた。日本化学会の林さんと生データ共有システムについて話していて、尋ねようと思っていた。
- 高久さん
- マックスプランクのシステムとかを自分も一緒に作っている。
- 岡本さん
- 自分も準アウェイ。仕事はweb企業。そっちで話している方が楽。用語がわからないとか。自分が図書館の人に勧めるのはアウェイに出ること。最近だと全国図書館大会とか超アウェイだった。でもアウェイに出ていくことはとても重要。図書館にいると場に守られすぎるよ。
- 筑波大・佐藤
- グッド和代さんに複写についての質問
- グッド和代さん
- 複写依頼は増えている。(具体的な説明)・・・Rapid ILLは最短で20分で電子ファイルを送れる。でも日本には紙でないと送れない。日本はなんで出版されたものの著作権にそんなにこだわるの?
- (min2-fly)いや本当、なんで拘るんでしょうね。20分て。20分て。日本なら最短でも1日以上はかかるよ、国内なのに。
- 複写依頼は増えている。(具体的な説明)・・・Rapid ILLは最短で20分で電子ファイルを送れる。でも日本には紙でないと送れない。日本はなんで出版されたものの著作権にそんなにこだわるの?
- AFFRIC・林さん
- Rapid ILLについての質問
- グッド和代さん
- Rapid formについての説明
- (min2-fly)そもそもILLのやり方が全然違いそうだなあ。日本はNACSIS-ILL一辺倒だもんなあ。
- Rapid formについての説明
- 元大学図書館員・岡村さん
- 小澤さんに。セクシャルマイノリティに関する情報って具体的にどんなもの?
- 小澤さん
- 岡村さん
- 同性愛のカミングアウトは欧米が動きが先だと思うが、本は日本で出ている? 邦訳?
- 小澤さん
- 一般に参考になるようなのは日本出てているもの。海外のは日本に適用できないものもある。現在は『同性愛の基礎知識』などが数点しかなく、注文しないと買えない。図書館では「異常性愛」の項目に入っているので手が出せなく困る。
- id:myrmecleonさん
- 同人誌について反応した。ブログでコミケでやっている同人誌の分類とかを研究していて、海外の同人誌市場とかではセクシュアルマイノリティの人の同人誌の分類とかも扱われているようだが。
- 小澤さん
- myrmecolonさん
- セクシュアルマイノリティと無関係に消費される同性愛ものも増えている。ヤオイ・百合。そこらへんも難しい。
- 小澤さん
- myrmecoleonさん
- 同人誌の個人情報はかなり問題で、加えてセクシュアルマイノリティが関わるとさらに・・・
- 小澤さん
- OCLC・坂口さん
- Next-Lへ。世界は目指さない?
- 原田さん
- システムメッセージは英語になっているし、中国語も入る。CD-ROMを書くのは田辺さんの日本語を直すのが一番苦労した。メッセージは何語だろうと入れられる。将来的にはOSS for Libというサイトにも登録して世界中に使えるようにしたい。FRBRも取り入れているので受ければいい。
- 坂口さん
- OCLCのFRBR使っているシステムを使えれば使ってフィードバックしてほしい。
- 原田さん
- 日本は著者名典拠が貧弱で使えていないが出来れば・・・。
閉会
- 発表者、質疑参加、受付対応した方々、ボランティアの皆さんに拍手
- 〆の言葉
- ARGカフェの由来・・・イギリスのコーヒーハウス文化について。文化的・社交的な場。
- 祝祭的な雰囲気もあっていい。だから第2部はフェストとしてやる。もっと突っ込んだことをやれるといい。
・・・うん、相変わらず長い(苦笑)
それでもメモできた部分とできなかった部分がありますので、足りないところは参加者の皆さんでの補完をお願いしますm(_ _)m
上記記録は(一部を除いて)個人的なコメントはあんまり入れてませんが・・・全体的な感想については後ほどARGに投稿予定なので、そちらがアップされましたらご報告する感じで。
個別のライトニングトークについてはそっちに書かなかったのでここで書いておこうかと。
個人的に面白かった発表はいくつもありますが、まずプッシュしたいのは3番目に話されていた久慈さん。
5分の発表だと伝わりづらいところもあったかと思いますが・・・久慈さんとは今年になって何度もお話しする機会があり、「デザイナー養成のための図書館=Library for designers」が神戸芸工大には必要なはずなのに今は全然ダメだ、と言うお話は何度かお聞きしていて。
「すでに評価の定まったものばかりでは駄目」、「学生に舐められるような図書館ではなくとがっていないと」など、非常に興味深いと同時に分野に特化した図書館の取り組みについては、(図書館に限らず今後の大学経営においても)非常に参考になるものだと前から思っていて、そこから出てきた「新しい時代の図書館研究会」も大学図書館の偉い人を呼んできて話を聞くとかでなくいきなりまずは岡本さんとNDL関西館でカレントアウェアネス・ポータル(カレントアウェアネス・ポータル | 国立国会図書館)に携わられている村上さんに講演してもらったと言うことでかなり刺激的な感じ。
久慈さんご本人はもともと全然図書館の人ではなくアート/デザイン系の方で今の職場に赴任されてから図書館にかかわるようになられたとのことですが、こういう方が図書館系の場に入ってこられたというのは得難いチャンスだと思うので、是非今後のご活躍に期待するとともに第1回は出られなかったけど第2回に多摩美の図書館で行われると言う研究会には是非参加したいな、とかなんとか。
他にはグッド和代さんの「日本の大学院からのILL申し込みで困ること」は、日本とアメリカのILL*2の違いについていろいろ考えたり。
まあ海外はけっこうそうなってるわけだけど、向こうはすでに電子複写で必要な文献のコピーをファイルとして、メールに添付して送ったりできるわけで。
最短20分で必要な文献が届くってどういう事態だよ、と。
郵送じゃ考えられない・・・ううう、マジで羨ましいのでこの点については本当にはやいところどうにか出来ないか・・・著作権的なこととか・・・
あとは110kAさんの図書館系ブログ集の話の中で、「公共図書館のブログには読むべきものがない」と言ったのは自分であると後に指摘されたりとか(汗)
慌てて探してみましたが・・・もしかしてこの記事か??
(前略)
で、以上を踏まえて自分はどう感じたか、と言う話なのだが・・・感覚的には書物蔵さんの方とだいたい同じことを感じていたんだけど、実態としてはhumotty-21さんの方が正しいんだろうな、と言うのが実感。上のリンク集は自分も見たことがあるので、おそらく公共図書館系のブログも相当数存在することは知っている。
実際は大学系のブログとかを凌駕するだけの数があるのかも知れない。
でも感覚的には公共系は少ないように思われる。
なんでか?
答えは簡単で、公共系のブログの多くを自分は読んでいないし、自分の目につくところにも上がってこないから。
実際、自分のはてなアンテナを確認したら、図書館系ブログの登録数全32件中、明らかに公共系であると断言できるのは6件くらいしかなかった。
ただ、じゃあ公共図書館の話題にアンテナを張ってないか・・・と言うとそんなこともなく、大学図書館系だけど公共図書館も扱う人や、図書館ネタなら幅広く扱う人を経由して公共図書館の話題も拾っている、と言う感じ。
(後略)
・・・ああー、俺だ(滝汗)
1年以上前ですか・・・まだアンテナ使ってるもんなあ・・・うん、ごめんなさいm(_ _)m
実際は公共系がつまらないというんでなく、「公共系がはてなブックマークにあがってこない」のがたぶん自分が当時あまり読んでなかった理由ですね。
今ははてなに限らず図書館系の話題に参加されていたブログはがつがつRSSリーダーに放り込んで、日常的な話題はスルーして面白そうなところは拾う・・・ってやってるので、当時に比べると自分も公共系読んでると思うんですが・・・どうだろう、そもそも自分が購読しているフィードの購読理由すら忘れがちだからなあ・・・(汗)
それはそれとして意外なのは図書館系ブログリンク集のユニークユーザの少なさ。
自分のブログのリファラを見ているとコンスタントにリンク集から見に来ている人がいるのでけっこう使われているのかと思っていましたが・・・でもまあ、考え方としてはむしろこのリンク集をコンスタントに(常時)使っている人が20〜30人いるのかも、ってことで、それはむしろけっこう多いのかもしれないとかも思ったり。
原田先生についてはNext-Lのイベントレビューで言及するとして(そっちも参加したので)、あとは面白いと思ったのはサイエンスコミュニケーションについての長神さんの「既に書かれたものじゃなくてこれから書かれるものに」という一言。
その前にデータサイエンス関係で別の先生とも話していたのだけど、図書館員は基本的にすでに書かれた=編集工程を経て出版されたものをどう扱うかをやってきた分野で、同じように「情報の組織化」とか表現されやすいからそっちも得意なんだろうと思われがち*3だけど、実際は「書かれていないもの」はむしろ苦手分野なんじゃないかとか。
そこを本当に図書館員を参考にすべきか、それとも何か別の枠組みでやっていくべきかってのは今後かなり重要な問題で、もちろん「図書館員が今後はそうあるべき」って言ってもいいのかも知れないけど実際には図書館員が覚えなおすより新しい役割として人を育てた方がいいんじゃないか、ってところはよくよく検討すべきかもしれない、とかなんとか。
そんなこんなで記録係を努めつつもあんなことやこんなことを考えていたわけですが、一転してその後のARGフェストでは(もちろん色々な方とお話もしましたが)基本、飲み放題に釣られて飲みまくってた気がします(汗)
結果、今日は昼過ぎまでぶっ潰れてました・・・いやまあ、酒以上に重い荷物抱えて3日間えっちらおっちらしてたのが響いている気もするけど・・・
その他の図書館総合展レビューについてはまた次回。
次はたぶん大学図書館支援機構主催の瀬名秀明さんの講演会レビューだよ!
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2008-12-01 15:55
松崎裕子さんのご指摘を受け一部修正(修正内容はコメント欄参照)