かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

Googleブック検索でヒットした図書について大学図書館の所蔵が数クリックでわかる件


Google ブックスがはじまってはや2日。
7/5にリリース、7/6に慶應義塾大学がLibrary Projectのパートナーになることを発表と、展開の速さに正直ついていけていない自分がいたり。
書籍内容の全文検索は便利なのでガンガン行ってほしいところではあるが、差し当たりまだ日本語の書籍がそこまで検索対象になっていないので使い勝手はなんとも言えないかなー。
むしろ面白がってやっててヒットした海外の図書についての機能が便利すぎてGoogle Book Search自体の便利さ・面白さは再確認。
ふざけて(せっかくだからタイトルに出てこないような語句で検索したらよかろうと思って)「Key、KanonAIR、One」を検索語にしたらこんな本が出てきて「うわ、米国でもそこら辺の内容を扱った本が出てるんですか?!」と驚愕したりね。
「The Doujinshi Subculture」って。
「Doujinshi」万国共通語化かい。
二次創作的な意味でない「同人誌」をやっていた人には涙目もんですね。


ちょっと遊んでて飽きかけたところで「そういや、どうせSFXとかTulips-Linkerとか入ってるんだから、Googleブック検索からどうにかすれば筑波大の所蔵調べられるんじゃね?」と思いつく。
検索結果の画面では「図書館(英語)でこの書籍を探す」というリンクしかないので日本の図書館は未対応かとも思ったが、「未対応のところを無理やり対応させるのがリンキングサービスのいいところだろー」と。
そこでとりあえず「図書館(英語)でこの書籍を探す」リンクをクリック。
おー、OCLCのWorldcatに飛ぶのかー。
本当米国っつーか英語圏図書館界にOCLCは多大な貢献を・・・


ん?

なに、これ⇒



いや、確かにTulips-Linkerへのリンクもあるけど、それ以前に・・・


筑波大のOPACへのリンクあるやん。


え、なに、Worldcatって日本の大学図書館への所蔵検索にも対応してたの?
うわ、じゃあ普通に(合衆国の所蔵検索よりクリック数は増えるし、Worldcatに入ってない本は検索できないけど)とりあえず筑波大学の所蔵は再検索なしにわかるんじゃん。
へー、こりゃ便利。
今の段階だとブック検索どこまで使うか未知数だけど、この先ブック検索が本格化してきたら見つけた本の所蔵調べるのも楽々じゃん(その頃にはWorldcatでなく日本の図書館サービスがブック検索に対応してくれていると思いたいが)!


とはいえ大学図書館に入ってるのは学術書がメインだから、ここはやはり公共図書館のが欲しいところであるのだが・・・
そしてもちろん検索対象の増加も。
ん、あ、でもリンクリゾルバへのリンクがあるからNDL-OPACWebCat Plusは今の段階でも探せるのか。
うわー、すげえっつーか組み合わせの妙って恐ろしいなー。
でもそこら辺はできれば早急に組み合わせ使わなくてもシームレスに探せるようになってほしいけどね。


しかし日本語版提供はじまって2日でこれなら十分っちゃあ十分な気もしてくる。
この先に期待ー。
早く正夢になれ電子図書館の夢ー(他力本願はいけないと思うが)。