『図書館情報学リテラシー教本:試作版』
筑波大の人なら、最近たまに見かけることとかあったんじゃないだろうか、
これ
↓
http://file.mugenloop.blog.shinobi.jp/0fe68cdb.jpg
どうやら筑波大学附属図書館のイメージキャラクターらしいということはわかるんだが、それ以上の詳しい情報は(名前も含めて)ほとんど秘密のベールに包まれていたこの2人(1人と1匹?)
その正体が、『図書館情報学リテラシー教本試作版』でやっと明らかに!
ちゅうりっぷさん(メガネの女性の方)
出身は「りぽじとり星」。
司書資格を持ち、普段は附属図書館に勤務。
慣れていない人には、図書館の利用の方法をわかりやすく解説してくれる。
がまじゃんぱー(カエル)
まだまだ、図書館をうまく利用できない学生。
出身地は筑波大学中央池で、筑波山で修行。
講義のレポートにも一苦労だけど、好奇心旺盛で知りたがり。
冬眠はしないけれど、雨は嫌い。
時々ひっくりかえって遊んでみたり。
結構チャレンジャー。
得意なスポーツはスキージャンプペア。
まさに狂気。
なんだこの神設定。
筑波山で修行て。修行て。っつーか学生かよカエル!
これ、『〜リテラシー教本』のキャラクター紹介ページに載ってたんだけど、公式設定なのかなあ・・・編者が勝手に作った設定とかでもそれはそれで面白いが。
いやいやいや。えらいもんイメージキャラクターにしたな、Tulips。
『図書館情報学リテラシー教本:試作版』自体は、どうやら附属図書館研究開発室で図書館リテラシー教育とかについて研究している山本順一先生の研究室が、筑波大でのリテラシー教育に使う教科書の試作版として制作したものらしい。
カエルとお姉さんの掛け合い漫才で進む教習パートと、多量のコラムからなる形式。
イラストや余白も多く、文章も簡潔なのでわかりやすい。
情報リテラシー教育の入門者向け教科書としてはかなり良い出来なのではないだろうか?
情報探索お役たちサイトなどもたくさん載っている(しかもhttp://cyclone.slis.tsukuba.ac.jp/?みたいなマイナーどころも抑えてある。まあ図情がつくってるんだから当然か)ので、俺でも思わず欲しくなってしまう感じ。
が、それ以上に面白いのが「試作版」ゆえかそこかしこに盛り込まれたネタ要素。
がまじゃんぱー「(検索サイトをいくつも使うのが面倒なことを訴えて)両生類には荷が重いケロ!」
ちゅうりっぷさん「あらあら、両生類だけじゃなくて哺乳類でも面倒だと思うこともあるわ」
なぜ種族を強調するんだ。パプワくんの生モノたちかあんたら。
投げっぱなしたー!!
わからない言葉に出会ったら、語尾に「とは」をつけて検索してみよう。用語解説やその言葉が何であるかを明瞭に紹介したページにたどりつくことができます。試しに、「ツンデレとは」と検索窓に入れてみると・・・。(強調はmin2-flyが足した)
授業中になに検索させる気だ己らはー!!!
図書館情報専門学群もえらいところまで来たもんだ。卒業生がギャルゲーの背景に学群棟使うくらいならまだしも、研究室単位でこんなオモシロ本を作ってしまうなんて・・・(ちなみに表紙はめちゃめちゃ真面目そうな装丁がかかっています)。
っつーかこれ、キャラクター萌え絵に差し替えたらそのまま「萌える図書館情報学リテラシー教本」とかになっちゃうだろ。文章のノリ的に。
現在のところはまだ試作版ということで、実際にこれを使った授業があるかどうかは定かではないし、現物も筑波大の図書館情報学図書館にしか入ってないんだけど・・・。
是非とも文章のノリや例題の悪ノリはそのままに、全国的に出版していただきたいものだ。
いっそ筑波大学出版会で出版したらどうだろうか?
もちろん挿絵を萌え絵に差し替えて。
割とわけのわからない方向で静かなヒットをかますんじゃないかと思うが(それは一般的にヒットとは呼びません)・・・
現在はmin2-flyが借りているので見ることは出来ませんが、興味を持った方は予約してみるとよいかと思われ。期待はそんなに裏切らない。
筑波大ではない方は・・・ILL?
Webcatには収録されているからできるはずー。
いやもう、本当、早く正式版出版されないかな?