かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

岡本さん来筑&農林水産研究計算センター、農林水産研究情報センター訪問

すでに連休前のお食事会: 日々記―へっぽこライブラリアンの日常―で紹介されていますが、一昨日5/2はARGの岡本さん(id:arg)がつくばに来られていました。


岡本さん視点からのつくば訪問記は後日、ARGブログ版の方にアップされると思うので、自分は岡本さんにくっついて行く形で、Shizukuのid:milkyaの車に乗せて行って貰った農林水産研究計算/情報センターについての感想を。
当日ご案内して下さった両センターの皆さん、ありがとうございましたm(_ _)m


農林水産研究計算センター

いくつものサーバがうぃんうぃん動いている部屋。
・・・正直、ここの説明はハードのことが全然わからない自分よりはShizukuの面々と岡本さんにお任せした方がいい気がする・・・
ご案内して下さったEさんの説明の中でも、「〜は知ってるよね?」と聞かれて首をひねってるの自分だけだったしorz
ただそんな自分でも何が特徴的なのかを理解できる説明をして下さったのEさんはさすが。
直前まで凄い真面目な説明をした後で、真っ赤なケースに納められたマシンを指して「これだけは他より3倍速い。なんでかわかる?」とか聞きだしたり。
答えを聞いた時にはどうしたもんかと思いましたが*1


農林水産研究情報センター

個人的「名前も聞くしwebサイトも良く見るけど現実に行ったことはない図書館No.1」、「図書館退屈男」ことid:tzhさんのご職場としても有名な農林水産研究情報センター(AFFRIC)。
ずっと興味はあったのですが、つくば市内とは言え自分が常駐している春日キャンパスからは自転車で行くにしてもけっこうな距離があり、訪問は今回が初めて。
web上では色々と楽しいことをしているAFFRICですが、実際の図書館もかなり興味深いところでした。


まず、当たり前ですが農林水産関係の雑誌・資料がいっぱい。
特に雑誌は一般誌から専門誌まで色々あって、「こんなものまであるのか・・・」みたいな雑誌(地方の農協の機関紙っぽいのとか)まで揃えてあります。
tzhさん曰く、「タモリ倶楽部ででも取り上げられそう」な雑誌、『冷凍』*2とか。
『現代農業』の最新号の特集が「ヨモギVSスギナ」だったりとか*3
VSて。
闘っちゃうんかい、ヨモギとスギナ。
それらの一般誌・専門誌と並んで置いてある学会誌、日本土壌物学会誌『Edaphologia』*4も個人的にはかなりツボでした。
表紙が全てを表している・・・ちなみに最新号の最初の記事は「南西諸島のヤオイイボトビムシ亜属」。
あんまり人さまのことをどうこう言えた稼業ではない図書館情報学ではありますが、それにしてもこの図書館の雑誌架のカオスっぷりは楽しすぎる。
放り込まれたら2〜3時間はあっという間に過ぎそうです。


それらの雑誌架・開架書庫は建物の2階にあるのですが、3階には閉架書庫もあります。
こちらは過去の製本雑誌や古い和図書などが中心に置かれているそうですが・・・これまたかなり楽しい。
壁半面くらいを占領している"Chemical Abstracts"とか。
明らかに貴重書庫に入るべきと思われる和装書が普通に棚に収まっていたり。
農水省関係の研究図書館のDepository Libraryとしての役割も有しているそうで、相当古い本も多く、タイトルを見ただけでなんかいつもは眠っている愛書家的な気持がむくむく湧いてきたり・・・


館内を一通りご案内いただいた後は、入口に置いてあるレゴの秘密*5を聞いた後、事務室であらためてAFFRICに関する説明を受け、それから計算センターの方もまじえて質疑を。
これまた岡本さんが「あとで整理して記事にしたい」とおっしゃっていたので、自分は細かいところはあまり書きませんが・・・いや、AFFRICのサービス展開は色々と面白いなあ。
以前から農林水産関係のサービスは面白いと感じていたのですが、一つには研究と実践、研究者と一般人の双方がサービス対象となりえるあたりが見ていてなかなか。
医療もそうだしそれこそ図書館情報学もそうではあるんですが、研究の成果が直接的に実践に活きていく(お聞きした例だと衛星画像データベースを利用したスルメイカの漁場分布調査とか*6)のが・・・ある意味、「これぞ真のビジネス支援じゃね?」とでも言いたくなるような何かがある。
それが先端的なweb展開だけでなく、自分が農林水産研究情報センターから目が離せないなあ、と思う大きな理由の一つ。


こんなに面白そうなセンターなのに、毎年うちの大学からの実習希望は少ないらしく、「今年は久々に来るんですよ」とtzhさんがおっしゃっていた。
勿体ない・・・ただまあ、一つには機関名がいまひとつ何をやっているか学生に分かりづらい、ってのもあるのかも。
うちの図書館実習の中には図書館機能を持たないような機関への実習(いわば図書館系以外の学生向けの、インターンシップ)みたいなところも入っているから、AFFRICもそっち系の施設だと思われているのでは。
(もちろん、そもそも学生の間に公共/大学図書館選好の傾向があるというのも一因ではあるだろうけれど)。
もっと面白さをアピールすれば人も集まりやすくなるのでは、と言うことでtzhさんから説明時の資料とAFFRICグッズをたくさんいただいて来て、ラーニング・コモンズ界隈ででも配ることに。


見学終了後は、MIZUKIさんのご紹介通りの食事会へ*7
岡本さん、tzhさん、MIZUKIさん、車だししてくれたShizukuの面々、ありがとうございましたm(_ _)m
おかげでG.W.唯一の予定を楽しむことができました!
次は東京オフか、はたまたNIIのオープンハウスか・・・
オープンハウス、行きたい・・・授業あるけれど、行きたい・・・

*1:とっさに回答にたどり着けるほどには自分はファーストガンダムを読み込んでませんでした・・・

*2:http://opac1.cc.affrc.go.jp/alis/details.csp?ID=Z00009503Google検索したら2件目がまさしくAFFRICの配信しているRSSでびっくりした(汗)

*3:http://www.ruralnet.or.jp/gn/200805/200805_f.htm

*4:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssz/htmls/Edaphologia/latested2.html

*5:これも自分よりは写真を撮影されていた岡本さんか、id:haruka-izumiさんの記事アップを待ちたいところ

*6:http://www.fishexp.pref.hokkaido.jp/SHIKENIMA/551TO600/560/560.pdf

*7:あ、ちなみに神ことid:yhwhはその場にいませんでした。不運な