「重なり合う実空間と電子空間:ラーニングコモンズ×ディスカバリーサービス」(第11回情報メディア学会研究大会参加記録その2)
引き続いて第11回情報メディア学会研究大会の記録その2、筑波大・宇陀先生のコーディネートの元、第一線で活動されている大学図書館員お三方を交えたパネルディスカッション「重なり合う実空間と電子空間:ラーニングコモンズ×ディスカバリーサービス」の記録です。
- 研究大会URL
午前中から最大限に盛り上がったテンションを引き継いだディスカッション。
宇陀先生からの無茶ぶり(?)とパネリストの皆さんの切り返しが続く中、最後には衝撃のオチが・・・?!
ってことで以下、当日の記録です。
例のごとくmin2-flyが聞き取れた/理解できた/書き取れた範囲の内容であり、ご利用の際はその点、ご注意願います。
誤字脱字、事実誤認等、お気づきの点があればコメント等でご指摘いただければ幸いです。
では、最初は宇陀先生による主旨説明から・・・!
宇陀先生:
はじめに
今日の主旨・・・ラーニングコモンズとディスカバリー・サービスは現在、別々に議論されているが、学習支援という視点からは一体として議論すべきもの。
この2つを学習支援という視点から論じたいが、そのためにはそもそもそれぞれがどんなものか、さらに学習とは何かという3つの話が出てくる。
パネリストの方もその3つの話をする。
その中でみなさんはこの観点が学習支援に有効、と受け取っていただければ有難い。
さらに具体的な目標として・・・なんらかの知見をみなさんに持って帰っていただきたい。議論が盛り上がると忘れるかもしれないが、目標としては知見を持ち帰っていただきたい。
どういう知見か。ラーニングコモンズとディスカバリー・サービス、どちらもいろんな大学にある。
それがいいものか、いまいちか判断する際のチェックポイント、視点を立てる、というのがわれわれが受け取っていただきたい知見。
それができれば、今後やろうという方も、それをもとに自分のしごとに活かせるはず。
私も色んな講演やディスカッションをすると、最後に「〜だからできるんでしょ」と言われる事が多い。お金や人があるから、とか。
でも、中小だからできないということはない。
それぞれに答えがあるはず。我々の議論から「うちだったらこうできるな」ということを知っていただければ。あるいはお金がないならとりにいこう、という風に思っていただければ。
さらに言うと・・・ラーニングコモンズやディスカバリー・サービスをよくわからない、あるいは斜めに見ている方もいると思う。
「また新しいことがでてきたんだね」とか「どうせGoogleには勝てないんでしょ」とか。
それに対してYes / Noというのは我々の議論を聞いて皆さんに判断して欲しい。それはそれで一つの知見。
少なくとも、ここにいるパネリストはそう思っていない人々。偏見とあえていうが、それを払拭したいと考えている。
言葉の確認・説明
次に言葉の説明をしておきたい。特にインフォメーションコモンズとラーニングコモンズの違いは大きいし、目指すべき方向として、両者の違いの話をする。
インフォメーションコモンズには3つのレベルがある。
第一に物理的コモンズ。スペース、ハードウェア、什器、伝統的図書館サービス。いわゆるコモンズはこれ。
第二に仮想的コモンズ。知識メディアの電子的な連続体。電子図書館とかeラーニングシステム。
第三に文化的コモンズ。物理・仮想的コモンズをいかして、社会的・文化的な活動が行われること。学習グループ、コミュニティ。
「コモンズ」といったときにより重要なのは第三のレベルあってこそ。いくら賑やかでもアクティブラーニングが行われていなければ。そこは色んな共同体があってはじめて成り立つ。
次にラーニングコモンズとインフォメーションコモンズの違い。まず、ラーニングコモンズはインフォメーションコモンズの要件をすべて含む。つまりラーニングコモンズはインフォメーションコモンズを拡大したもの。
図書館中心ではなく大学の広範な教育的企画であり、伝統的図書館資源を継ぎ目なく統合して提供し、以前は外部のものもであった機能や活動を取り込む。
端的に言うと、図書館の中だけでなく大学全体を巻き込むもの。そういう意味ではアカデミック・リンクはまさにラーニングコモンズ。
このあとのパネリストからの例についてもこのあたりの観点を持って聞いていただければ。
さらに、重要な概念として、「場」。これはそこで展開される活動を含めた議論。
この「場」では人々の共存在が確認され、共存在が理解される。
次にディスカバリー・サービス。これは最初は「次世代OPAC」と言われたが、それではなんだかわからないのですぐに「ディスカバリー」という名前に変わった。
いろいろ調べてみると割りとぴったりした名前であることがわかる。
OPACが図書館資料を検索するものなのに対し、実空間と電子空間全体から情報が発見されやすいようにするのがディスカバリー・サービス。
私がずっとこだわっているのは「検索する」から「発見する」に移っている、ということ。
情報検索は蓄積が前提で、いくら広くても範囲はわかっている。
ディスカバリー・サービスはDBがたくさん存在し、有限の範囲の中から探すことを超えている。問題自体、情報検索とは違うし、アプローチも違うはずと考えている。
ちょうど7/3のカレントアウェアネスの記事*1で、北米大学図書館のOPACの次世代度がはかられたりもしている。
最後。学習理論の変遷について。ここはあっさりと「こういう議論がある」と知ってほしい。
まず経験主義、次に系統主義。その後、1990年代に構成主義が主流に。教師が学生に一方的に教えるのではなく、学習者が自分自身の知識を構成。
さらに社会的構成主義。1人で完結しないということ。
パネルディスカッションの目標
最後にもう一度ポイントを。
サービスのチェックポイントについて知見を持ち帰って欲しい。
自分たちで作るときにはそのポイントを意識して欲しい。
特に、中小規模の図書館の方に作って欲しい。
天野さん
理想の図書館とは?:自律的学習者の育成
- 理想の図書館がアクティブラーナーを育成するもの、と仮定して話を始めたい
利用者からの声
- 思ったほどにはない
- 検索に対する本質的な質問
- 新サービスの常だが「前のほうが使いやすい」とも。
- これから改造してくサービス
ラーニングコンズ
- 九大館内のラーニングコモンズ的な場所の紹介
- 使い方がわからない、「図書館でおしゃべりしていいの・・・」といった反応
- 図書館で次々企画を実施
- そうすると学生から企画を持ち込まれるように・・・イスラムウィーク、サイエンス・コミュニケーションイベント、就職相談ブース・・・
-
- 学習支援
- ガイダンスの中で学習の動機づけになるよう、インストラクショナル・デザインの研修を行ったり
- 図書館の学習支援が「自分に関係のあること」と思ってもらうことが大事
- 学習支援
-
- 強力すぎる学習サポーター
- 先輩の声の方が届くのでは、ということで
- 学生自身の口からガイダンスをしてもらったりツアーガイドを任せたり
- 強力すぎる学習サポーター
-
- 「僕の・私の居場所」
- 伊都キャンパスの例・・・愛称で呼ぶようになったり、入館者が増えたり
- 「僕の・私の居場所」
まとめ
- ラーニングコモンズは「もっと勉強したい」をかきたてる
- 見る・見られるの関係
- 潜在的ニーズを見事に埋める
- ディスカバリ
- 個人の「検索したい」ニーズを上回っている
- 図書館の書庫で圧倒される雰囲気、セレンディピティを体験できているのではないか?
- 理想の図書館に近づくための2つのアプローチ
- 伊都キャンパスのラーニングコモンズは図書館外にある
- ディスカバリー・サービスは講習などしていないが使いこなされている
- 学生がしゃべった方が図書館利用につながっている
- そうなると・・・伝統的な図書館員っているの?
- といったところで他の2パネリストに投げたい
- 宇陀先生:
ちらっと補完。現在、ディスカバリーを入れているのは日本で5大学。九州、筑波・慶應、佛教大、そしてつい最近、立命館大。あと、ディスカバリーもどきはけっこう、そこそこある。ただ、それを私はディスカバリー・サービスとは思いたくない。
では天野さんの質問も受けつつ、久保山さんお願いします。
久保山さん:「ラーニング・コモンズの先〜重なり合うのは人なのか〜」
自己紹介
- 過去には情報系の部署にいて、そのときにラーニングコモンズ設置のIT部門でのお手伝いをした
- ディスカバリー・サービスについては本学では秋を目処に。ただ、私は別のところ、同じく秋に公開する新スペースに尽力中
- 今日は個人の立場で話す。パネルディスカッションということで問題を投げかけるような話をする。
- 今日は宇陀先生に切られる役と思っていろいろなネタを出したい。
ラーニングコモンズについて
- 若干の蛇足:学生用のPCはこれまで情報教育用と言われていたが、最近は情報の入手・整理・発信と言われるようになってきている。もっと使いやすい道具にしていくべき?
- ラーニングコモンズの要素・・・「デジタル資源」も一要素と言われているが、それはラーニングコモンズだけに限るものか?
- デジタル資源は非常に一般的なもの。図書館内に限っても、デジタル資源・ツールをコモンズに限る必要はないのではないか
- 海外事例・・・カナダの2つの大学を訪れる機会
- (写真を見せつつ紹介)
- 大阪大学総合図書館ラーニング・コモンズ
- 4つある建物の1つを改修した際に作った
- 館長の強い意志。その分、現場にはなかなか受け入れられなかった?
- 入館者数は設置後、増えている・・・が、ラーニングコモンズだけが理由かは不明
- 学内にある端末の中では一番長時間使われている端末。図書館の中で使われることが増えていることがわかる
-
- 「学部生向けの学習用図書館」としての性格が強くなりつつある
- 今後の課題・・・学習支援企画の商品化・定例化など
- 総合図書館での学習支援
- ライティング指導
- 図書館TA
- 「プレゼン入門:話す技術」・・・久保山さんが講師に
- 授業でのラーニングコモンズ利用・・・徐々に増えてきている感じ/ニーズ調査をしていきたい
- 課題
- 教員との連携模索
- そのための「商品開発」と定例化
- 他部局の学習支援組織との連携
- 全学教育の文脈で図書館の取り組みがどの程度なのか、という冷静な目を持って行きたい。
問いかけ:ラーニング・コモンズを巡って
- 率直な印象
- PCの功罪・・・コラボの阻害と複数人利用
- コンピュータゾーンは1人で使う人ばかり。1人用フロアと多人数フロアが上手く分かれた?
- 本は使わない?・・・これは後で調べたら違った
- IT窓口が違うところにあるのが問題
- PCの功罪・・・コラボの阻害と複数人利用
- ラーニングコモンズが図書館にある意味?
- 4月に個別インタビューを実施したところ・・・「本が近い」「書庫の入口が近い」と、本が近くにあるのがいい、という回答
- 図書館内にないからおかしい、というのも違うと思うが
- 4月に個別インタビューを実施したところ・・・「本が近い」「書庫の入口が近い」と、本が近くにあるのがいい、という回答
- ラーニングコモンズが図書館にあるのは当然か?
- 否定はしないが、図書館の存在を前提にするのはどうか
- 安易な図書館有用論は好きではない。それで周囲と会話が通じるかは常々疑問
- 「図書館」のイメージが求められるものと違ったりはしないか?
- 開館時間/閉館日数
- 情報基盤センターが夜遅くまで開館してPC配置変えたら?
- 「スチューデント・コモンズ」もあるわけだが・・・
- 自己イメージだけをもとに、周りの人とお仕事ができるか?
-
- 学習支援≠ラーニングコモンズ
- いろいろな要素の中で、ラーニングコモンズをどのように落としこむか?
- 学習支援≠ラーニングコモンズ
- (補足):「小洒落た什器」
- どういう家具が使われるのかって実は難しい問題では? ハコモノをきちんと用意するのは難しいのでは??
- 「皆さん見学に行った時、メジャー持って行きました? 机の幅何センチって細かいと思う? 僕は細かくはないと思う」
ディスカバリー・サービスについて:これは短く
- これは安易な有用論
- 図書館業界では一部否定的意見もあるようだけど・・・図書館のツールはもうちょっと使いやすくてもいいのでは?
ラーニングコモンズを作りたいのか、教育学習支援をしたいのか?
- ディスカバリー・サービスも同様
- 図書館事業がしたいの? それとも教育学習支援事業がしたいの?
本日の試論:重なるのは人?
- (メモとりきれず)
- 天野さんの最後の問にはディスカッションで
- 宇陀先生:
天野さんが図書館員いるの、久保山さんが図書館でやる必要あるの、と言った。本来それは私がしようと思っていたのだが・・・
多くの問いかけがあった。ディスカバリー・サービスはラーニングコモンズだけではないのではとか、ラーニングコモンズ×ディスカバリー・サービスよりも、重なるのは空間ではなく人では、などと私への問いかけもあった。
少しコメントしたい。私の理解では、やはりラーニングコモンズ×ディスカバリー・サービス。その答えは学習。学習の要素としてディスカバリー・サービスとラーニングコモンズがある。それに対し久保山さんのお話はそこは別で、ラーニングコモンズとはディスカバリー・サービスの利用効率とグループ学習の教育的効果である、ということなのだと思う。どっちがいいとか正しいではなく、ラーニングコモンズ、ディスカバリー・サービス、学習に対する異なるものの見方、ととって欲しい。同じ事を違う側面見ているのかも知れないし。と、言いつつ、久保山さんの構図と私の構図の違いは大きいのかも知れない。そのへん、あとで議論ができれば。
安東さん:「大学図書館が「学び」を変える」
自己紹介
- 1993年に図書館に入り、転々として、2009年に戻ってきた
- 戻ってきたところ図書館のイメージが変わっていた。管理する図書館から一変。情報ツールなども
- 今日の話についてはかなり悩んだ。結論から言えば2つの要素を結ぶのは学び。それは大学にとって今重要なキーワードで、そこを図書館が担わないでどこがやるのか。
- 今は図書館が活躍する時期。私がメッセージを発しても社会的な意味はないのだが、情報共有ができれば
- 私見なので突っ込みどころは満載。それはご了承を
情勢
- 大学の置かれた情勢=競争
- 私立は特に、ものすごい。地方ほど学生が集まらず財政がない
- 財界や文科省の政策に一生懸命ついていく
- 「○○力」とか言われてもついたのかついていないのか・・・
- 執行部も教育をどうにか、とは思っているが、思うようには成果が出ない
- 私立は特に、ものすごい。地方ほど学生が集まらず財政がない
- 学生の置かれた状況
- 学費も高い、親の収入も減る、バイトもある、仕事もあるかわからない、ワーキングプアになってしまったり・・・
- 高校までは「教えてもらう」が主で、大学に入ってもそこは変わっていない。職員になっても「教わってないからわからない、いいでしょ」という傾向はある
- 情報は勝手に入ってくる/人間関係もネットを介した希薄なものに?
- 「勉強せにゃいかん」とは思うが「教わってないからわからない」+バイトなど忙しいから「効率を上げたい」
- 先行きの不安
- 大学の意味の見直しの流れ:
- 「○○力をつける」/「社会=企業に求められる人材」ではいかん、ということに気付いた人が出てきた
- 「主体的学び」/「考える」/「学問の共同体」へ
- 大学がなんのためにあるか考えないと、振り回される、という危機感?
- 学びの変化
- 一方通行⇒双方向⇒学生同士(教員は話題提供とサポート)
- Problem / Project Based Learning
- 「学びの共同体」
- 少人数のグループを中心とする/受身ではない学習
- 「聞いたことは忘れる。見たことは覚える。やったことはわかる。見つけたことは出来る」(老子)
大学図書館の役割(豊富なコンテンツと学習環境)
- 図書館の有効活用ができればそれに越したことはない
- 管理⇒利用へ意識が変わってきている。本が傷もうが使ってもらえればいい、という考え
- 冊数制限をなくしたり雑誌を貸したりするところも。全体的な変化
- 図書館そのものは好立地のところが多い
- 比較的集まりやすい場所。使わずどうする?
- コンテンツが豊富・・・使うなら図書館
- 外から見ると「今、図書館を使わずどうする」という期待は高まっている
学習効果をあげるための取り組み
- ラーニングコモンズ
- 共同/気軽に楽しく/簡単に
- 学ぶ姿が見える(刺激し合い)
- ライティング支援はじめいろいろな支援
大学の教育を図書館が変える
- 従来:資料の収集・提供
- これから:学習支援および教育活動への直接の関与
最後に
- 授業への直接的関与?
- 図書館員が授業で活用できる資料とその活用方法について先生とコミュニケーションをとれるようになれば・・・
- 資料を活用した学習だけでなく、提供された資料をベースに新資料を探し、比較し、活用する授業スタイルに飛躍できないか?
- 図書館が変われば授業を変え、学びを変えることもできない話ではないのでは?
- 授業は学びのきっかけであってほしい
- 宇陀先生:
ようやくシナリオ戻った感じ。学びが変わる、そして大学も変わる、という。それに対し図書館がより積極的に関与して、図書館から学びの流れを・・・というお話だった。
宇陀先生:少し筑波大の話もしたい
- ディスカバリーは私が専門なので外す。筑波大のラーニングコモンズの話を
ラーニング・スクエア
- 筑波大学中央図書館2階にあるラーニングコモンズ
- サポートデスク/可動式の机・椅子/ホワイトボード
- ブクログを使った大学院生による本の推薦
- 大学には色んな分野があってそれぞれの面白さがある。それを伝えることが目的
- さらにリアルでも活動を展開していく
- 学生チューター:ほぼ毎日、平日は誰かが学習サポートを
- つくば院生ネットワークによる自主的な活動:MMI(Mainichi / Monday Morning Institute)
- 筑波大入口のスタバで毎朝、院生が自分の研究について5分間プレゼンをする
- 学生の自主企画。図書館や教員がやってと言ったわけではなく、院生が主体的な活動の場として図書館を選んでくれた
-
- ラーニングスクエアの裏コンセプト:KaleidoSpace(カレイドスペース)
- 万華鏡のように、あなたのスタイルによって千変万化する空間
- 同じ構成要素が、使う人によって姿を変える
- でも大人の事情で名前は今のとおりに
- ラーニングスクエアの裏コンセプト:KaleidoSpace(カレイドスペース)
ディスカッション
- 宇陀先生:
ではコーディネータに戻りまして、いくつか問いかけを。まず皆さんに議論をイメージしていただくために、想像していただきたい。今も、あるいは学生時代も、自分で勉強するより、試験期間に友達で集まったり勉強しない? あれがコモンズの原型だと思う。自然に、勉強・学習するとなるとそうなる。理論云々もあるし図書館からの仕掛けもあるが、そもそもとして、我々は学習となると何か集まって、なんだかんだ言いながら、やっていくイメージがある。
そのとき必要なのは、学習するためのノートや教科書、そして願わくば、快適な空間であること。友達のアパートは決して綺麗ではないし色とりどりの什器もないが、快適。なんか快適。そこだと勉強が進む・・・幻想かもしれないけれど。
そのプリミティブなイメージを持った上で、大学の中にそういうものを仕掛けるとする。それは、天野さんや久保山さんからあったように、図書館/図書館員がやるの、という意見もあれば、安東さんのように図書館からやったるねん、ということもあるかも知れない。
その学習をプロモートするために、とりあえずやっているのは、机と椅子を買ってゾーニング。それだけ見ると小洒落た什器買っているだけのよう。でもそこには意味があるからやっているんだろう、でないと怒る。そこをもっと突っ込んで、見かけ上は机と椅子だけのようで、派生する現象として目に見える変化はあったのか?
- 安東さん:
結論からいうと、机、椅子、照明、必要な資料があればどこでもいい。立命館大の衣笠図書館はもうけっこう古くて、雨が降ったら雨漏りがした。学生に申し訳ないので「移動したら」と言ったら「いい」という、自分にかからなければいいと。ただ、自分でデキる子はいい。それよりもどうしようかな、皆してるけど私もしようかな、という子が勉強したくなる雰囲気があること。パチンコ屋の開店セールと同じで綺麗な机と椅子があれば行ってみようかな、となる。でもそれじゃ続かない、そこなら勉強する気になる、というのがいい。
もう1つ。ドリンクポリシーを作った。蓋付きの飲み物は持ち込み可として、長期滞在型にしようと。「良かったです」「ありがとう」と感謝された。学生時代、私も大学近場の24時間のファミレスで勉強していた。やっぱり飲み物大事。あとトイレ、照明。多少はざわついていてもいい。
- 久保山さん:
聞いた話では、当初は置いただけだったのかも。仕掛けを作ったとは聞かない。いつの間にか学生さんが使うようになった。
ポイントは色々あるが、今はライティング支援や話し方の勉強、学士力と言っちゃうようなところのお手伝いをがんばっている。
空気づくりはとても悩んでいて、前任者にも勉強できるムードのある空間を、とよく言われる。でもそれをどうやるのかは難しい・・・授業? イベント? かな、と思っている。
飲み物については、当館もペットボトル式の自販機を置いたりした。海外の主だった図書館はカフェテリアがあるのは当然で、学内でお腹が減ったら図書館を探す。そこでも、匂いの出る食事を出すのはやめよう、といった議論はあったという。
- 天野さん:
私は学生時代は阪大だったんですが、当時勉強していたのは図書館・・・ではなくファミレス。先輩とコーヒーでねばって、あわよくば奢ってもらって。
今、久保山さんの写真を見て、あんな綺麗な什器があったらそれは行く。私だって行く。
でも椅子・机だけでなくて、椅子・机がなくても図書館が選ばれているなと思うのは、学生用PCは学内いろんなところにあるのに図書館のはいっぱいになる。図書館は資料もあるし友達がいるかもしれないし、学習環境としては要素が多くていいところ。
見る/見られるも、人が勉強している姿を見ると気になる。一緒に勉強しに行ったり、知らない人でも一緒の場所で勉強したり、というのは図書館の魅力。
それは図書館員も気づいていて、例えば私は1年生のガイダンスで「行く場所がなかったら図書館へ」と言っている。
- 宇陀先生:
そうすると、何か勉強したい時に行きたくなる空間のために、綺麗な什器やゾーニングの工夫をしている、と。
それって、新しい什器買わないと駄目? 既存の什器でもゾーニングを工夫したら来たい図書館にできない?
- 天野さん:
集まらないのでは。今の、新しい什器はよくできている。図書館の家具ってあんまり魅力なかった。キャレルで1人で・・・とかあるとは思うが、新しい什器はあったらいい。
- 久保山さん:
お金ない場合にどうする、という話につながるんだろう。考えたことがなかったが・・・なんかやればできるだろうとは思う。さっきの話の続きにもなるが、学生さんのグループ学習のニーズは高かった。学食でもやったり。ラーニングコモンズはそこに行っていた人たちが来てくれた。もしラーニングコモンズができていなかったら・・・書架を動かして大テーブル持ち込んで、とか?
総合図書館のラーニングコモンズは机間の距離が広い。そこに普通の机を入れようかなあと思ったりはする。小洒落ていない什器をおいてもいいかな、と。
- 安東さん:
僕自身は小洒落た什器は好きじゃない、そこにお金かけるの、と。
ただ、自分でできない人の話しをしたが、そういう人に来てもらう時。図書館の什器は明るいものがあまりない。でも見る/見られるときには明るい雰囲気がある方がいい。綺麗な什器で明るい雰囲気を作るのがいいと思う。小洒落て無くてもいいと思うが。
- 宇陀先生:
工夫次第ではできないことはないだろう、というかできる。九州のある小さな大学図書館で、カウンターテーブルの位置を50cm〜1mずらした、という。学生の動線を見るとその差が邪魔をしている、と言っていた。いままで注目されて来なかったがやってみたら効果があった、と。やってみて効果があれば次につながる。
ただ、天野さんのいうとおり、コンピュータだけでなく什器も日進月歩。軽いし丈夫だし。重要なのは新しい什器が欲しいんだ、だけでなく、なんで欲しいのか、を言えないと。「緑が好き」とかじゃ駄目で、学習・図書館サービスの効果として説明できないといけない。
- 宇陀先生:
空間についてもう一問。みなさんはどこに気をつけて空間を設計して、良い/悪いはどう評価した? 例えばいま、スライドに某茨城県の大きな大学のラーニングコモンズが出ているけれど。これいい、悪い?
- 久保山さん:
率直に言って。これラーニングコモンズって言うには、衝立たててPC4つも置いて、これは1人で使う空間では? 僕の固定観念で言えば、こんな使い方するならただのPC机でいいだろうし、議論を促したいなら小洒落た什器置いたら?
-
- 某大学図書館員・斎藤さん:
ここは個人でPCを使うスペースで、写真に写っていない場所にグループ学習ルームは別にある。そこで自由に議論ができる。あと奥の方にもそういうスペースが。ご指摘の箇所は確かに1人スペースになっている。当初は2階全面を話していいスペースにしたかったのだけど、見ての通りの配置な結果静まり返ってしまっている。そのことについて院生スタッフに聞いたところ、大変利用率が高いのは確かなので・・・その理由を聞いたところ、静かに作業したいときに図書館に来ている、とのことだった。綺麗だし。
- 久保山さん:
三重大学の調査によると、お客さんは入口近くの座席を使う傾向がある。なので、ここも入口から近いから選択されるのでは?
- 安東さん:
久保山さんのお話で結論が出ている。僕正直、これラーニングコモンズに見えなかった。声出したら怒られそう。しゃべっていいところは窓際とのことだが、それでは遠い。
入口近く、見える場所にしゃべっていい場所が必要だったのでは。
- 天野さん:
私が良し悪しを言う立場ではない、学生さんが言うことだろう。図書館の人がデザインした意図通りに使われるのはよほど良いデザインのときだけ、めったにない。
九州大学でも「この部屋は〜用」って区切っても、ターゲットの人はだれも来ず、違うことをしたい人が来るようになった。デザインをしても学生は使いたいように使うのでそれにあわせて変える必要があるだろう。
1つ言えば、もしこのスペースが本当にラーニングコモンズ的に使われだしたら、通行のじゃまになるのでは?
- 宇陀先生:
簡単に言えば難しいってこと。物理的配置一つとっても。ただ、幸い、最近の什器は軽いので、使われ方をフィードバックして変えられる。
「作った、やれやれ」ではなく常に学生の活動をウォッチすることが大事。
- 宇陀先生:
時間もなくなってきたのでディスカバリー・サービスへ。
学習をするには本とか電子ジャーナルとか色々な資源がいる。OPACだけでは足りない。そうしたときに、この世界にある色んなドキュメントをどう入手するのか。
ディスカバリー・サービスはまだ出たばかりで可能性はあるが現在の性能では測って欲しくないし・・・って私がしゃべってばかりではいかんですね。
例えばCute.Searchで西垣先生の文献を探すと? 他のディスカバリーだと? 筑波では? 東大では?
色々やってみると、見つかるものも見つからないものもある。ディスカバリー・サービスって見た目が検索サービスにしか見えないから説明が難しいんですが・・・問題は、ちゃんと然るべく検索できるはずのものが検索できていればいい。ところが、実はいまのディスカバリー・サービスのほとんどはできない。色んなレベルでできない。ヒットしないとか、並び替えで然るべき位置に出ないとか、フルテキストに到達できないとか、ファセットの統制とか、そもそもこの検索結果ってなんなんだ、と。
でも、「じゃあだめじゃん」ではない。「だったらそれぞれ検索していけばいつかあたるよ、どうせ使うのは一緒だろ」という人もいるが、それじゃ駄目でしょ? そこを学習という観点から、然るべく、所蔵している資料にきちっと着地させる。さらに広がりを持った形で、入手できるようなインタフェースと、デザインと・・・と非常にたくさんのことを考えないといけない。
だったら、いらないんじゃないか。うちにはいらないよ、という考えもあるかも知れない。そこを皆さんどう考える? 天野さん、一言。
- 天野さん
中途半端なところで振って・・・。「これも検索したら」「これもしたら」って人もいると思うが、図書館の10-20年の歩みを見ると、総合目録データベースはいちいち大学ごとにひかないためのものだし。技術や図書館員の協同、努力で利用者の検索効率をあげてきた。ディスカバリーもその中に位置づけられる。前のものを覆しそうなので反発されるかも知れない。例えば目録カード VS OPAC。図書館員だけでなく利用者でもそうだった。ディスカバリー・サービスもその先にあるものなのではないか。
- 宇陀先生:
図書館の方はもっと学習のためのドキュメントの適切な入手に神経を注いで欲しい? あまりにも「OPACみたいなのがあるよ」で放置し過ぎでは?
- 安東さん:
立命館にディスカバリー入れよう、と言ったのは私。「調べ方を覚える」って本筋ではない。先生方もGoogle使っている。図書館はお金かけて色んなデータベースを買っているが、勿体無い。利用がないのはどんどん切る。ただ、それは知らないから使っていない。いくら広報したって「これなんだっけ」ともなる。簡単に検索できることはすごく大事。
それからお金については、今回はシステムリプレースとあわせてやった。今、ハードは安くなっている。その分で買えるかと思ったら保守料や開発費は高くなってなので捻出できなかった。そこで4年リースを5年リースに変える代わりに、トータルの費用を確保した。そうすれば構築費がどんと出るだけ。予算の余裕ができてディスカバリーの予算が確保できた。さらに今は僕のときよりも価格が下がっていると聞く。それにFTE、大学の規模で価格が決まるところもあるという。コンテンツの契約をしてない、というところでも、フリーなものと一緒に検索出来るだけでものすごいヒットする。あとはうちのディスカバリーでは契約していないデータベースでもただで見られる部分は見られる。目次しかないものもヒットするが、そのときはILLをくれ、と言っている。ヒットしない=ない、を避けたい。「あるんだよ」を出せればいい。「OPACで」とか「他のDBで」とか、わかっている先生はいいが、そうでない学生にはディスカバリーはいい、
- 宇陀先生:
ディスカバリーってあんまり反応がなかったりする。人によっていいとも悪いとも言われる。資料の入手に対する感覚のシビアさかな、と思う。何人かの図書館の方が発言しているのを見る限り、図書館は利用者の「十分文献を探索したね」の安心感と確信をもたせるのが役目だろう。今のディスカバリーは、それがない。どこから持ってきたのかとか。
だけどこれからは、ディスカバリーの方向に行くしかない。そこを超えていかなければ学習する人にこの世界できちっと資料を届けることはできないのでは。
- 久保山さん:
値段については安い方がいいし、アメリカの高等教育予算の比率とかを言って、アメリカ向けと日本向けの価格違うでしょとも思う。ベンダさんはそのへんも考えて。
それから、ディスカバリーは「あれができない、これができない」というのがあると思うが、それで「やめた」ってなるのか。今の従来型OPACの方がよっぽどだめじゃん。
フロアディスカッション
- Q. 郡山女子大・和知さん:
結局、ラーニングコモンズもディスカバリーも、図書館の考えとしては今までやっていたことが利用者によく見えてなかったのを見せるようにする、「見える」化あるいは見せ方の問題? 本質的には竹内先生のお話の最後の部分が本質なんだろうが、とりあえず導入して見せる相手には見せ方が違う/図書館のことがよく見えるようになる、というのが重点でもいいのでは?
- 久保山さん:
見せ方・・・うーん、とりあえず名前は出すようにしている。ポスターに自分の名前入れたり。ラーニングコモンズを見せるのは難しい。その話を聞いて思ったのは、図書館報をやっていた前任者もコラムを書く欄を設けたりしていたので。そういうのもあるだろうと。
- 安東さん:
図書館が色々やっていたことが見えてなかったから見えるように、ということ。僕は正直、図書館がいったいなんなのかが・・・あっていればいいが・・・そもそも「閲覧室」っていう言葉が、役所で住民台帳を見るみたい。そういう文化のままで見られたら「なんやこいつら」ってなる。使ってもらう意識がないと。
具体的にどう見てもらうかだが、何か新しい取り組みをやると話題になる。ディスカバリーを入れるときも他の大学で使われていないものを選んだ。そうすると話題になって、役員が喜び、周辺の人も喜ぶ。ディスカバリーは正直、そんなに手間をかけていない。業者がほとんどやっている。むしろシステム間連携とかの現状確認が大変だった。あと人が割けないことと。
学生にポスター作ってもらったり、キャラクターとか、学生にwebや選書の活動をやってもらったり。他大もやっているがうちは初/他大でもやっていない、というような新しいことをやると喜ばれる。同じ事を繰り返すのではなく、見方を変えてちょっとでもいいので新しい取り組みを。栞作ったり。そんなにお金かからない、とにかく新しいことをして「やってるね」と思われるのが大事。
- 天野さん:
今日の流れだと図書館の学習支援に重きが置かれている。学習支援の中では学生と関わったり、千葉大のリエゾン・ライブラリアンのように1対1で先生に接することも増えていくと思う。
ディスカバリー・サービスについては、資料を見せるというのもあるが、図書館員の時間節約というのもある。色んなデータベースの講習会をしなくてよくなる。教えるコストを下げられるので、その時間を新しい取り組み、学習支援や大学の目標にあった取り組みにリソースをふることができるのではないか。
ただ、今のところはディスカバリー・サービスも手がかかる(苦笑)
- 宇陀先生:
院生ネットワークの企画の中で、研究発表の企画があった。そこに元気のある1年生が「こういうことをしたい」って貼ってた。それを見た4年生が「1年生でこれ?! やべぇ!」となって学習したという。いろんな立場、価値観の違う人が、場所を共有することで社会的なコモンズが出現していく・・・というのが色んなところで出現している。
もう1つは図書館で男女参画の本を展示したりとか、いろんな申し出が来る。そのとき「いや、それは」と断るのは簡単。でもそこで「じゃあこうやりましょう」とかやると、確かにしんどい。しんどいけれど、受けたことでその後の効果が変わってくる。
そういうことをやると、斜めで見ていた別の図書館の人達の意識も変わっていく。それは先程のランチでもそんなことをおっしゃっていましたよね?>久保山さんへ
そういうことがある。今度、院生ネットワークの人がつくばの改札前でプレゼンしたいみたいなことを図書館に相談しに来たとも言う。でもそれもちゃんと知り合いにつないでいって、話を進めていた。図書館員が直接関与できればそれに越したことはないし、それができなければメディエーター的な立場でできることはいくらでもある。
「それ図書館員がやること? いらないのでは?」ではなくて、色んなつながりを演出するメディエーターとして機能すれば、物理・仮想・文化的コモンズも活性化していくだろう。
ただ、それを判断するのは現場。
- Q. 久保山さんの最後のお話が面白かった。大学図書館に限らず、図書館や資料センターで効果が出ているか見ながらチャレンジしないといけないと思うのだが、相乗効果や利用効率をはかる判断基準のヒントをいただけないか?
- 久保山さん:
ラーニングコモンズが客観的にどれくらい役だっているかの照明は難しい。とりあえず人数は言える。さらに、となると・・・どうしよう? 1つ言えるとすれば、人数調査を月1でやるときに、座席占有率は役に立つかも? ディスカバリー・サービスの利用効率は・・・成功している大学図書館でデータベースや電子ジャーナル利用が増えた、と数字が出れば客観的に証明できるかと。
- Q. 午前中、竹内先生からは質的調査で・・・というのもあったが。
- 天野さん:
質ではなく量を考えていたのだが。新館の構想があって授業の合間の過ごし方とかを調べている。食堂で過ごすかラーニングコモンズで過ごすかとか。
学内でInstitutional Researchというのをよく聞くが、学生の成績と図書館利用を結びつけて分析することは可能だろう。
あとは、もちろん利用もそうだが、ディスカバリー・サービスについて佛教大学の飯野さんが以前言っていたのは、ここのDBの件数が減って論文単位では増えたとか、ILLの学内謝絶の件数が減ったりとか。あとは、ディスカバリーからは使えないものの、日本の新聞DB等の利用が増えるのでは、といった萌芽的な分析をしていた。
- 久保山さん:
コンテンツは商品だと思っている。それに対する参加者数やアンケートのフィードバックは売上。アンケートについては5段階で4.5を目指している。
- 安東さん:
これも佛教大学の飯野さんの話。通常、利用がなかった書庫資料の利用が増えていた。OPACでヒットしなかったのがヒットしてきた。
ラーニングコモンズについては、時間単位の学生数は統計をとっている。あと一番大事なのは雰囲気。各学部にラウンジ、休憩スペースがあるのだが、そこでの勉強が増えた。ラーニングコモンズがいっぱいだからそこでしている、と。そういうのを見ると先生が喜んで、先生が喜ぶと熱意もこもる。大学の中で学生が勉強する姿が見えるようになるのは成功。
- 宇陀先生:
図書館評価の話だと思う。いろいろあるのだが、ディスカバリー・サービスの指標には今のところ使えない。他のことも含めて、たぶんこれから評価の話は研究が進んで、指標も生まれてくるだろうとは思う。
以前、ある文献に思いつきに書いたのだが、webサービスにはファインダビリティという概念がある。見つけやすさ。その話をディスカバリー・サービスに適用できないかな、とは考えている。
あとは、ディスカバリー・サービスの評価は学習とのからみ。良い研究、効率良い勉強ができた、というのが最大の指標。それをどう測るかは難しいが、やはりそこだろう。
ここでバッテリが切れました
会場にコンセントはあったんですが、自分がアダプタ忘れましたorz 申し訳ない・・・
そんな衝撃のオチ。
ごめんなさい、本当にごめんなさい、よく「みんつーに電源あげて」というコメントもいただきますが今回は会場に電源もあって完全に自分のせいです本当に申し訳ありませんでしたorz
最後の最後、筑波大名誉教授の小野寺先生の「重なってるようには聞こえなかったんですが・・・」という本質を突いた質問からはじまるパネリスト反撃タイムについては、Ustream等の映像でご確認いただければ幸いです・・・orz
パネルディスカッションの後はスポンサーによる製品説明+ポスター発表のライトニングトークが行われました。
ライトニングトーク映像は非公開だったのですが、自分と同じく図書館情報メディア研究科の平山さん、知識情報・図書館学類の山下さん、近大姫路大学の岡部先生による共同発表については、以下のURLで映像がご確認いただけます。
ご興味がおありの方はぜひ。
ありがたいことにポスター賞をいただくことができました・・・お聞きになった/御覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
そんなこんなで疲れ果てて日曜日は寝過ごした結果、記録のアップが月曜日になってしまったという。
それもこれも電源アダプタを忘れて会場でアップロードできなかったから・・・うう、二度と忘れまい・・・!