図書館情報学若手の会ALIS 第1回定例会に参加してきました
先日当ブログでも紹介した*1図書館情報学若手の会、ALISの第1回定例会に参加してきましたっ。
そもそもの発端は、図書館情報学という世間一般ではマイナーな(^^;)学問を学ぶ学生の端くれである自分たちが、他にも同じテーマについて勉強する、同じ学生たちと知り合いたい、お話したい、と考えたことでした。
辺境の地で学んでいることもあって、普段では中々他大学の学生さんたちとはお知り合いになる機会もありあません。
だったら、「図書館情報学」を合言葉に、学んでいる人たちや、それに限らず広く興味関心を持つ人たちを集めて、相互に交流を持てるコミュニティ(ネットワーク)を作りたいと思ったのです。
こうして、ALISを作ることになりました。
ALIS(Around Library and Information Science)という名前を聞いて、不思議に思う人もいるかもしれません。
"Around" は前置詞。
本来なら、前置詞の前にAssociation やStudentsなど、なんらかの名詞が入るはずです。
でもあえて名詞を入れないことによって、みんなが集まってつくる「何か」は、既存の枠組みに縛られない自由な関係であるということを表したかったのです。
第一回ALIS定例会の詳細決定いたしましたので、お知らせ致します!
開催場所:筑波大学図書館情報学図書館ラーニングコモンズ
開催日時:6/27(日)15:00-17:00プログラム
15:00-15:20 今回の趣旨
15:20-15:50 各自5分程度のライトニングトーク
15:50-16:20 質疑応答
16:20-17:00 ディスカッション
18:00- 懇親会:北方園(http://bit.ly/dosPDe)
ライトニングトーク登壇確定者は以下の通りです。
・KLCとはなにか?:筑波大学春日キャンパスにおける学生の自主的活動
(筑波大学 知識情報・図書館学類 平山陽菜)・LiSA 〜お茶の水女子大学附属図書館の挑戦〜
(お茶の水女子大学 文教育学部 後藤由貴)・本と人をつなげるしおり「kumori」
(千葉大学 教育学部 渡辺ゆきの)・とある履歴の研究主題(コミュニケーション):
Webと人とのつながりを通して研究すること(仮)
(筑波大学 図書館情報メディア研究科 佐浦敬之)
会の様子はustreamでも中継されており、ハッシュタグ#alis_libを通じてTwitterでも多数の実況・参加がされていました。
Twitterでの様子は既にTogetterにまとめられています。
Togetterまとめも既にあるので自分の出番はない気もしますが(笑)、一応メモをとったので以下、いつものように公開します。
なお例によってmin2-flyが聞きとれた/理解できた/書きとれた範囲のものであり、特にライトニングトークやディスカッションはメモが追い切れない部分もあるのでその点はご容赦願います。
誤字・誤りなどはコメント欄等を通じてご指摘いただければ幸いです。
では以下、まずは主催の有元さんによる趣旨説明から!
趣旨説明(有元さん、筑波大学・知識情報図書館学類 [twitter:@ariyosi])
- ALIS:図書館情報学に関連のある人が既存の枠にとらわれないネットワークを作る
- 図書館情報学を学ぶ人と交流の場を持ちたい
- 今回は学生のみの参加だが、それは学生同士の出会う場を作りたいから
- 自由に議論が出来れば今後は学生に限る予定はない
- Around Library and Information Science
- Around=前置詞. 名詞が前にないのは文法的におかしいが、そこに入る名詞はこれから皆で考えたい
- そこに入るものは参加した人が作って行って欲しい。参加した人の数だけあるはず
- 図書館情報学は学際的
- それを活かしたネットワークができればいい
- 今日の参加者は学部生〜博士後期課程学生まで様々
- 年齢に関わらず自由に交流・発言してほしい
- ここから新たなネットワークができてほしい
- 形がないのがALIS. 形があってはいけない
- ALISは成長する有機体である!
ライトニングトーク
KLCとはなにか?:筑波大学春日キャンパスにおける学生の自主的取り組み(平山さん、筑波大学)
- 自己紹介
- 名前:平山陽菜([twitter:@humotty])
- 知識情報・図書館学類4年
- 「図書館学の門をたたく」(http://d.hatena.ne.jp/humotty-21/)管理人
- 本題:KLCとは何か?
- Kasuga Learning Commons
- この会場w
- Learning Commons?
- 大学図書館で広く取り入れられつつあるもの
- 場所、設備、人からなる
- KLCは世界で唯一のラーニングコモンズ?
- KLCは学生が主体で作っている、世界で唯一のLC
- チューター制度:
- 学生はアルバイトとして相談を受け付ける
- シフト管理、運用、設備管理等にも自主的に学生が関わっている
- 他にもさまざまな自主的活動・・・
- 学生主体の勉強会等
- 学生の授業や生活にそった活動が行えている?
- 学生が主体的に行うことで:
- 自分が欲しいもの=学生に身近なサービスの提供
- 友達から欲しいものを聞くことでそのまま運用の改善になったり、口コミで宣伝効果があったり
- 縛りのないことによる積極的活動
- 一方で図書館が関わらないことでサービスの安定性、質の高さや図書館の本来の位置が・・・?
- それでも学生主体であることは意義がある
- 世界に一つであることの魅力
- 学生の自主的な取組みは大きな魅力になる=ALISも一緒
LiSA:お茶の水女子大学附属図書館の挑戦(後藤さん、お茶の水女子大学)
- LiSAとは?*2
- Library Student Assistantの略
- 図書館の補助をする学生団体
- 学部生〜大学院生41人が参加
- LiSAは学生の中から自主的に生まれたものではない
- 図書館長とチームリーダーの協力で誕生
- 大学側からの目的があって、それを掲げている
- 責任を持たせる、という意味で大学から時給500円の賃金も受け取る
- 2007年の後期から始まり、現在第6期
- 第5期からメンバーが増える・・・学生内からも独自の目標
- 今期の目標は「図書館をもっと皆に知ってもらおう」
- そのためにメンバーそれぞれが活動
- 日常業務:
- お金に直接かかわる仕事以外は職員と同様にいろいろやっている
- まわりに職員もいない状況での蔵書点検等もあり、責任は重大
- お茶の水女子にもLCがあり、その中にキャリアカフェがある
- お茶やおしゃべりができる場所
- 普通の図書館とは違うかも
- 大学の蔵書としてはふさわしくないかも知れない、現代小説やキャリア本がある「キャリアカフェ文庫」の管理も
- ホーム・カミング・デー
- 本を紀伊國屋書店に行って選ぶ
- ポップも作る
- 卒業生に本を選んで貰って、寄付して貰う
- あいにくの雨で参加者は少なかったが、けっこうな数の本の寄付があり盛況
- 本を紀伊國屋書店に行って選ぶ
- 展示スペース
- 職員がいろんな展示をしていた
- 第4期からLiSAも参加
- 第5期ではレファレンス・ブックの展示も。文理いろんな人間がおすすめのレファレンスブックを展示、ポップも自作
- ほかにも・・・
- キャリアカフェで国立国会図書館の説明会等も
本と人をつなげるしおり「kumori」(渡辺さん、千葉大学)
- 今おくばりしたしおりは・・・「本と人をつなげるしおり、kumori」
- kumoriとは?
- 本と人とをつなげる、参加型のしおり
- 自分の大切な本をkumoriにのせる、人の大切な本を知る
- 参加方法・・・図書館にある応募用紙への記入/webサイトからの応募
- 応募用紙には本のタイトル、伝えたいメッセージ、本の紹介を記入。参加者はメッセージと紹介を考える必要がある
- しおりの表に伝えたいメッセージ、裏面に本の紹介
- これらにしたがってしおりを作成、図書館を通じ配布
- kumoriのコンセプトと特徴
- 小さな参加型イベントを行って図書館をちょっと面白くしたい、というのがコンセプト
- Web2.0の考え方を図書館に応用したら面白いのではないかと考えて実施
- 最大の特徴・・・図書館グッズとして配布
- 従来のイベントでは利用者から本の紹介文を集めて、ポップ等にしていた
- そこからさらに進んでしおりというグッズにして配布しているのが特徴
- 今後の夢
- これからはkumori応募者と手にとって人がつながれる仕組みを作って行きたい
- そのつながりの仕組みを考えてコミュニティ感を出せればいい
- 将来は図書館員になり、自分の図書館でkumoriを配ったり、自宅に文庫を開いてそこに集まる子どもと作ったりしたい
- 現在のバリエーションは40種類ほど。興味のある方は声をかけて下さい。
とある履歴の研究主題(佐浦さん、筑波大学 [twitter:@haruka_izumi])
- 研究テーマの決定に人同士のつながりが関与。それについて紹介したい
- 研究テーマを決めた経緯
- そんな中、岡本さんやProject Shizuku*3、図書館ブログの反応をまとめたid:humotty-21さん*4を見て利用者履歴の活用を考えている人の多さに気付く
- 図書館の中でも使いたい、という人もいることがわかる
- では一般の人はどう考えているのか? 当時調査例はない
- そこで修士論文のテーマとして選んで、今に至る
- それがどう「つながる」のか?
- 大学院に来た当初・・・外部入学なので右も左もわからない。研究室でも自分一人
- その中で、ブロガーとの交流や、学会、ARGカフェを通じコミュニケーションし、人との出会いややり取りの中で研究をする動機に
図書館情報学を学んで経営者を目指す(山下さん、筑波大学)
- 自己紹介
- 筑波に編入して思うこと
- 学生の図書館の知識は豊富、自主的な活動も活発
- しかし図書館長になりたいという学生はいない。どこに行けば会える?
- なぜ館長を目指さない?
- 何年かかるかわからない、お金が儲からない、キャリアパスがわからない、謙虚?
- どこに行けば館長を目指す方に会えるのか? 見学会? 図書館に興味がない人にも告知すると志望者に会える?
ギリギリ学生が「図書館情報学学生の会」に入りたい理由(中林さん、筑波大学)
- 最年長だけど若手の会に入らせて!
- 入りたい理由を説明する
- 主な体験談:
- 大学院の話:研究科に入ったときは図書館のことを知らなかった。入ってしばらく「???」
- 初めての飲み会の二次会で皆が図書館について熱く語る。輪に入れず残念
- ビギナーに優しい場所が欲しい・・・若手の会へ
- 司書講習にも参加:夏の暑い時期にクーラーのきいた部屋でみっちり、記憶がとびとび
- 雑談ばかり覚えて肝心の話を知らないとか:なので若手の会に入りたい
- 片手間に教員もしている:某短大の非常勤
- 大学院の話:研究科に入ったときは図書館のことを知らなかった。入ってしばらく「???」
- まとめ:
- 図書館情報学を知っている、とは学年を重ねたとか司書資格の有無ではない
- やっていること、研究領域はそれぞれだし、持っている知識も人それぞれ
- そのそれぞれが集まって体験や知識を共有できると面白い
- ということで、若手の会に入りたい。U27と聞いて驚愕したが、入れて!
- 図書館情報学を知っている、とは学年を重ねたとか司書資格の有無ではない
質疑
- Q:山形の図書館の指定管理者ってどこ?
- 天童市。そこが今年3年目で、受託団体は財団法人。
- 図書館って無料の原則があるので儲けるのは挑戦的な気もするが、お金儲けのモデルってあるの?
- 直接の収入は、例えばレシートの裏に広告を載せたりする事例はある。それが利益になるほど収入が出ているかといえばそうではない。
- そこで図書館経営の魅力ってどんなもの?
- 個人の感想としては、小さいころから図書館が好きで、今その経営に興味を持っている。お金がどうよりも図書館と言う場を提供したい、図書館そのものが魅力。でも一般的に見るとお金が大事。だから図書館に興味がない人にもそれが美味しいかも、っていうことを広げて興味を持ってもらえれば。
- Q:kumoriをこれからどんな人にコメントを貰いたいとか、使って貰いたいってある? 自分の周りの友達が意外と使わない、とかあると思うが。
- 今、高校の図書館にも置いているが、高校生にはこのデザインはぴんとこない見たい。カラー版も作っていて、高校生にはそちらの方が人気みたい。小中高校生にももっとしおりのことを知ってもらいたい。
- 筑波大・佐藤:kumoriについて詳しく質問
- 作者: ポールホフマン,Paul Hoffman,平石律子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 199回
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- kumoriに書かれていたイラストはリンク先参照:放浪の天才数学者エルデシュ kumori
- その他のkumoriのイラストはギャラリー参照:ギャラリー kumori
- このイラストはどなたが描かれているのか・・・ということをお聞きしたところ、kumori応募者のイラストについてのリクエストをもとに渡辺さんや、最近は渡辺さんのお友達が描かれているとのことでした!
- 現在は千葉大学や千葉市の図書館で配布されているとのことですが、今後他の図書館での配布も予定されているとのこと。ぜひ筑波大でも! いい栞があると本を読むのが楽しくなっていいです。
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- Q:指定管理者ってどんなものを指すの?
- まるまる民間とかNPOに委託している、と考えてもらえれば
- Q:NPOの人が経営に特化している? 自治体の人よりできる?
- 導入の背景には国の民営化の流れがある。特化している分野もあるけど、図書館は全部直営でやっていたので知識やノウハウは民間、NPOにはない。だからそぐわない、との意見もある。どっちもあるのが現状。
- Q:私も図書館について色々調べたときに、図書館の司書として働いている人は県庁や公務員の方から、特になりたい気持ちがあったわけでもなく、上から言われてきた人も多いと聞いた。それで実際、鹿児島県の県立図書館で館長が図書館に興味がなくて、資料がどこかに行ってしまったという事件もあったという。図書館長になりたいからってなれるわけではないですよね?
- Q:中林さんに。図書館情報学の端っこを研究しているとのことだが、どんなこと?
- マスコミュニケーション研究を。テレビやラジオ、雑誌等のメディアが人にどんな影響をするか。
- 私も他の大学から来たので、外部進学の方がどんなことをやっているか気になった。
- 大学時代は全然違うことをやっていたので、あまり図書館についてはやってなくてたまたま偶然入っちゃった。研究の中身は学部の頃から続いている
ディスカッション:「若手の会に望むこと」*5
ALISをどんな集まりにしたい?
- 有元さん:この会を作った理由は最初にも軽く説明したが、4月からARGでインターンをしていて、色んな人に出会う機会があって、年上の人が多いのだけど、出会うことでいい意味で変わっていけると感じだ。その出会う人の中に学生があんまりいない、それはなんでだろう。授業のときに友達と話すと熱いことを感じている人もいるんだけど、少ししか話す時間はない。熱く思っていることがある人とそういう話をできる場所が欲しかった。そこで、2〜3回こういうことをするときに、どんな人と話せるといいとか、どういうことがしたいとか、あれば。
- この会を知ったのが一昨日。なんで知ったかと言えば研究室の入り口に張り紙があったから。今所属している研究室は・・・私も他大学から進学してきたので知っている人がまだ多くはない。元に戻すと、もうちょっと早めに告知があった方が人が集まりやすいのかな、とは思う。いつ決まったの?
- 1週間前(苦笑) 思いついたのが5月末で、どうしようかとうだうだ悩んでいる間に6月になったので・・・
- 思い立ってすぐできるのは凄い。
- だからこの場所でも「こういうことしたい!」というのがあれば。ALISで終わらなくても良くて、アカデミックなことがしたいのであれば別口でアカデミックな会を作ってみても面白い。そういうことでも。
- 学部の時代は、行っている学校が学校だったのでみんなで集まってお互いのやっていることを話す機会はなかった。なのでこういう場があるのはいい。
- 卒論のときに指導教員にもあんまり見てもらった記憶がない。4年の終わりは人にも会わない。
- 先生はまだしも友達は全然。羨ましい。
- 有元さん:1年生も今日いるけど、「こういうのあったらいいな」ってのはある?
- 本と何かをかけていろいろつくるのは面白いと思う。本とカフェでブックカフェとか、本と英会話で英会話をしている絵本図書室とか。
- 有元さん:今、慶應やインターンの関係で京大の方にも声をかけていただこうとは思っている。今日は筑波だけど、慶應でやったり違う大学でやっても、千葉からいらした渡辺さんのように来てくれれば。筑波の人は腰が重い。皆もっと出て行って欲しい。京都に来いとは言わないが、東京くらいなら皆来ればいい。
- ある程度は先生にも協力して貰うことに? 慶應なら池内先生とか、東大なら辻先生とか。
- 使えるつては全部使いたい。
- そうやってこの会を広げて行って、終着点はどうするの?
- 有元さん:どうしよう? 終着点は必要? 今日の感じだとお試し実験的なのかな、とも思うけど、慶應ともやるというなら形があった方がいいのでは? 形と言うか、場の雰囲気。発言が出来そうな場の雰囲気とか。今回はまわりで勉強している人がいるのでそれに遠慮する、というのもある。場所は考えた方がいいかも。
- 便乗して。場がかっちりしたアカデミックな場にするのか、飯食いながらグダグダやる方が楽しいのか。グダグダの会でも案外日本全国でやれるし、それはここにいる面子がフランクにできれば。第2回はかっちりでも第3回はグダグダとかでもいい。
- それでいいと思う。そうしないと、単語がわからないとか、それぞれの歴にも差がある。フランクに聞けないと、手を上げてわからない単語を聞けたりするゆるい場があっても、それはそれで若手っぽくていい。
- かっちりしたところはお偉い学会に任せて。あと、図書館情報学で図書館やってない、と言う人も多い。そういう人もぽん、と入ってきたりするとそれはそれで面白いし、「図書館最高!」みたいな人が集まってもいい。
- 有元さん:形を作っちゃうと出入りしづらくなるので、出入り自由にしたい。
- 今日の俺みたいにふらっと来て参加できるようにしたい。ごめんなさい、参加申込していないのでw
- みんなどう思っているのだろう? かっちりでもいい?
- さっき質問するとき凄い緊張して、あの雰囲気だと言いにくいなあ、と思った。緊張しちゃう。食べながらとかならリラックスできるかと思う。
- 昼はかっちり、夜の懇親会ははっちゃけるとかもあり。
- 質疑は聞きづらくても一対一で話すときは懇親会、とかもありかと思う。それもあって懇親会もある。
- 出会い系?
- 出会い系じゃない! ・・・と思うけど・・・・
- あと、今はテスト期間中で、懇親会も行きたいけどテスト勉強もしたい。日程が・・・
- 有元さん:ごめんなさい、(4年生である有元さんは)テストないので忘れていました(汗)
- ここに来るときに「テスト期間だから・・・」って悩んだ。他にも1年生の中にもそれがある人もいるかも。
- 2年生はそういう人がいっぱいいる。明日テストだから、って。
- テストは・・・ごめんなさい(汗) もう1週遅くすればよかった。
- ALISって頻度的に何回くらいやる?
- どうしたい? 毎月は無理だよね?
- 季節ごと?
- 3〜4カ月に1回? 「やりたいです」って言ってくれればその時期に、って感じで、やりたいように。立ちあげたのは私(有元さん)だからブログやメーリングリストの管理はしているけれど、私が言わないと何もないようなコミュニティではいけない。やりたいと思った人が手を上げてくれれば。
- 名前は皆で使えばいい。何かやりたいと思って、それが図書館っぽければその名前を使って。節度は守って欲しいけど、そういう緩やかな、決まりのない場所が好き。
どうやって参加者を増やすのか?
- Twitterで「独立した研究科のない学生の方がニーズがある」という声もある。
- そういう研究科がないところで図書館っぽいことをやろうとすると、ゼミの中で話をしても自分の考えのわかりやすい説明から入るので大変。一人でどうしようか、って悩んでいるときにこういう場があると嬉しいと思う。それは今でも思う。
- そういう人にはどうやって告知したらいいんだろう?
- それこそ学会? 情報メディア学会や図書館情報学会。
- 次の情報メディア学会研究大会は7/3(土)
- <会場の人が何見てきたかをチェック・・・Twitterが多かった>
- 図書館情報メディア研究科・常川さん:教育
工学システム*6若手の会、というのに2年くらい前から参加している。そこは教育工学の先生がゼミ生をさらってきて、ホテルに押し込んでLTをさせ、WSをし、優秀なチームは賞を与えて学会で発表させる。若手の会専用の学会がある。若手の会を持続するには浚ってくる人とと成果を上げる仕組みがいる。その会は成果を得た研究室が次を主催する。そうすると参加者も半ば強制的に来る。そういう仕組み作りが重要では。そういうのがあると若手の会も育つのでは?
- 個人的に教育
工学システム若手の会について聞きたい。で、それってトップダウン?
- トップダウン。どうかとは思うが機能しているし、そこから研究が進む学生もいて楽しそう。
- 割とかっちりしている?
- かっちりしている。今のこことは対極だが、そこから学ぶものもあると思う。
- 小さな集まりからどんどん展開して・・・医学生の集まりだと年に1〜2回、合宿形式で2〜3日勉強するイベントとかもある。そういうのに発展すれば他の大学・大学院生も参加できる集まりになるんじゃないかと思う。小さいところからガンガン展開していければ。
- 今日の最初の方で、ライトニングトークで発表された方々は、発表することを事前に申し込んだ?
- 有元さん:私が適当に声をかけた。考えから実行までがあいてしまったので準備が1〜2週間しかなくて、大々的に告知できなかった。不手際。次やるとき、またライトニングトークをするなら1〜2か月前にやるとか。今回は3年生以上だけどそれより下の人にも話してもらうとかしたい。
- 今までの話に関連しないけれど。図書館情報学って広くて、何やっても図書館情報学になる。卒論リストを見ても「?」。「図書館」と名前はついているが全然図書館じゃない。図書館だけじゃなくて、凄く広く図書館情報学をやっている人が集まったら楽しくなるのではないか。
- 「図書館情報学」ってなると来にくいのはある。「図書館なの・・・?」って言う。大学院の授業でも自分の研究発表とそれに対して質疑、というのが多いが、質疑のときに「図書館のことわからないから出来ない」という人も多い。
- みんな図書館メインで熱く語っちゃうのが良くない?
- それはそれでいいのでは。がっつりやっている人はそこを語ればいいし、自分は教育だからそこを熱くやればいい。そんな話では? 図書館メイン、図書館サイコーって人とそうでない人と。
- わからないなりに発言できる場所ってあるといいかも。
こんなに呟いているのが凄いと思います。
- 最初これを開くときも呟きを見ての参加者が多いとのことだけど、そういうのは友達の輪から広がる? 自分だったら、私もTwitterはやっているけど友達しかフォローしていないしされていない。全然知らない人のフォローをしていないんだけれど、そういうのを探してフォローした?
- 有元さん:個人的に春日の人をフォローしたり図書関係の人をフォローしたりはしているけれど、今回の参加者はなんらかの形で私とつながりがある人。ただ、誰かがいるから参加するというのはある。何もなく知らない人が主催する、というのでは私も入ったかどうか・・・。少しずつつながりを増やして人が増えていけばいいんじゃないか?
「最低限の仕組み」の話・・・対象年齢と、メーリングリスト
- 最低限の仕組みの話として。自由にやるとしても仕組みは避けて通れないはず。Twitterでも話があがったが、秋の図書館総合展や全国図書館大会など、前や間の小さな時間に集まって話したりご飯食べるミーティングは持ちたい。それはここにもやりたい人がいればやればいいし、自由にできればいいとは思うが。もう一つは、今日ここにきて下さった方の名前やアドレスを聞いて何かしようかと思ったが、今回はそれだと参加しにくい人もいるかと思った。変な負担がかからない、ということでは自由に入退会できるメーリングリストを作って、そこを使って何かあったら流すとか、相互に発信できるような仕組みを何か作る、もしくはwebサイトとかwikiとか。wikiとメーリングリストがあるといいのでは。
- 学校教員の若手教員の会は実際、メーリングリストとwebしかない。ノリもアバウトで、けっこうそれだけでも大丈夫かも。ただメーリングリストは本名を明かすことが多いので管理者はいるが、ROMもいるし入っていない人もいる。ゆるいけどつながる手段はいいかも。
- 何歳でも入っていいの?
- 若手と非若手の交流があっても面白い、との声も。
- 岡本真さんから、図書館総合展で何かやるならつなぐとの声も。
- ポスターならノリで割とすぐできるのではないか。
- 若手の会、というより若手中心の会、ということ。
- 「わたしは若手です!」と言える人の会。
- メーリングリストはシステム化して、誰でも参加できるようにしては?
- そこは議論があるところ。顔も名前も知らない人がいるところで名前を出して議論するのは自分は怖い。誰でもいいよ、はSPAMや業者のこともあるし。この会はどっちを取る?
- できれば、誰でもよりはある程度、顔は知っているくらいのことがあった方が安心はできる。ごく軽くでもいいので。本当に誰でも、はどうなんだろう?
- 身元が明らかなくらいが個人的な好みとしては好き。
- どこの誰さんがわかるくらい
- 申請はいつでもできるけど名前、所属等のフォームがあって、管理者がそれをチェックする方が安心はできるかも?
- 他の人がみんな個人情報はどうでもいい感じなら、開放した方が楽ちん。変な言い方をすれば、制限するものを開放するのは楽でも開放したものは後から制限するのは大変。迷うならまずは制限すれば。
- 最初はオープンな方がいいと言っていたけど、後の方は名前を出す以上は・・・という話だった。メーリス登録時に何か入れれば?
- でもつながりがある人、となると入れない人も。
- そうなると所属が図書館情報メディアとかでない人が入りづらくならないか?
- ○○大学○学部、みたいな所属とラブコールを書けばいいとか?
- 年齢、分野で制限しないというのは確かにいい。
- あとは本名を出すんじゃなくて、全員がハンドルとかならありでは? 公開して、と言うのでも。本名を出しちゃうのがちょっと・・・ってところ。そこを本名じゃなくてもいい、というのであれば。
- 名前を売りたい人は本名、そこまででもない人はハンドルでもいいのでは?
- そのメーリスって言うのは、こういう会には参加しにくいとか遠くの大学で来れない、という人のために作るもの?
- 有元さん:とか、連絡が見えるとか、こういうことがやりたいというのに意見を求めるとか。
- そういう先の展望がないなら具体的な質問をしても仕方ないかもしれないが、さっき合宿するという話があったときに、ハンドルネームだけだと困らない?
- それはその時に詳細を教えてもらえれば。
- 参加する人には身元を確認するとか。
- そこはそういうときだけ用のMLを作ってもいい
- 「こんな被験者募集」とか「学会で発表します」とか「飲み会しよう」とか、なんでも流せば
- 「ALISは成長する有機体」とあったが、今日MLの方向を決めてもずっと続くわけではないし、今後議論しながらいくらでも変えていけば。
そして〆へ・・・
- あと5分くらい。どうしよう? まだ発言していない人で言いたいことがある人は?
- 自由なんだから共用しちゃ駄目。
- 渡辺さん:今日、このALISの会に来る前は参加する人って筑波大の人ばかりで行きづらいだろうと思っていたけれど、有元さん、平山さんと事前にお会いしたことがあったので、顔が見える方が安心して来れる。顔が見えるからこそなんでも相談できる。そういう関係が続いていってほしい。
- 有元さん:〆。時間も時間なのでこれでこの会は終了。懇親会は18時から北方園を取ってある。今日は皆さんお集まりいただきありがとうございます、ustreamをご覧下さった70人以上の方もありがとうございます。今日は告知が遅かったので知り合いばかりだったり、他の大学の方に参加いただけなかったりしたが、開催場所もつくばでやっちゃうと良くも悪くもつくばになってしまうので、次回はつくば以外で開催したい。続きは懇親会で。
その後、懇親会ではTwitter上ではよく接してもリアルでは普段はそこまで接する機会のない(って研究室常在人間である自分にとって大部分の方はそうなんですが)方とお話する機会もあり、大変楽しかったですっ。
LTもどれも興味深かったのですが、KLC、LiSA、id:haruka_izumiさん、中林さんの活動は以前から存じている(KLCについては知っているも何も関係者ですし)ところもありつつ、あらためて5分で話を聞くとなるほどそこが押しどころなのかー、ということもあり。
渡辺さんのkumoriのお話の詳細と、山下さんの「図書館長になりたい人はどこにいるのか?」というお話は今回はじめて聞くところでもあり、とても新鮮でした。
kumori、上の方でも書きましたがとてもいいです。
これは欲しい/使いたいし、使っていると本が読みたくなりそうです。
とりあえず自分はエルデシュの本を読もうと思います*7。
自分でも何か投稿してみようかな・・・と思ったので(大変カオスなブクログとにらめっこしつつ)これから考えてみようと思います。
図書館長に、という山下さんの話は言われてみれば・・・と言ったところで、自分の周囲でも図書館員になりたいという人はいても、図書館長になりたいという人はあまり聞かない気が。
大学図書館であれば、図書館長は教員である場合が多いので図書館員とはパスが違うとかいうことも影響しているのかも知れませんが・・・他の館もそうとか?
あるいは、みんな現場が好きだから管理職以上はあんまり?
その後、懇親会場で図書館長志望の方とめでたく巡り合われていたので良かったですがー。
今後の会の方向について最後はディスカッションが長時間にわたって行われましたが、さしあたってメーリングリスト・Wiki等による情報共有の仕組みと、あとはつくば以外での(おそらくは次は東京での?)第2回の開催が喫緊のやることでしょうか。
自分は割とほいほいどこにも出ていく人間ですが(先週は平日の5分の4は東京行ってました)、筑波大生全体を見ると確かにつくばの外に出るときの腰はちょっと重いかも知れませんね。
でも、今日の話でもちょっと出ていましたが、自分が出て行って知りあった人に、別の機会にまた声をかけて、新たなつながりを作っていく・・・というのは、ネットワークづくりの基本でもあり*8。
知らない人しかいない場所には参加しづらいという話を逆にとれば知っている人がいる場所には参加しやすいということなので、ALISもそんな感じのハブの1つとして機能するようになるときっと面白いのではないかな、とかなんとか。
さしあたって自分のスケジュール帳に載っていて、今回ALISに参加していた方も多数参加されるイベントと言えば、これまた途中でも話題に出てきた情報メディア学会の研究大会が7/3にありますね・・・
参加申し込み〆切が明日に迫っていますが、こういう機会をちょくちょく活かしていきつつ輪が広げられると良いですねっ。
自分もさしあたってはまだ「若手」名乗っても大丈夫ではないかと思うので、今後もALISに関わっていきたいと思います。
*1:イベント告知:図書館情報学学生コミュニティALIS発足と第1回定例会のお知らせ - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
*3:http://www.szk.co.jp/about.html
*4:貸し出し履歴保存延長問題(まとめ) - 図書館学の門をたたく**えるえす。
*5:min2-flyの判断で今回は発言者のお名前等は主催の有元さん含め、必要と判断した場合以外は書いていません。その点ご了解願います。
*6:2010/06/28 修正
*7:実は以前から書店で見かけて気になっていたけど、購入をためらっていた本なのです。まず図書館にあるか探してみようかと
*8:自分も割とそんな感じでいろんなところに出没しています