日本の研究者の電子情報資源への態度/論文・雑誌の利用状況の現状がわかる! 「『SCREAL2011』報告会:調査結果に見られる電子情報資源の現在と今後の方向 」(第14回図書館総合展参加記録その1/図書館総合展連続更新その2)
図書館総合展連続更新シリーズその2。
初日・3つめのフォーラムの時間帯は学術図書館委員会(SCREAL)主催のイベント、「『SCREAL2011』報告会」に行ってきました!
45機関約4,000名からのデータをもとにした利用の実情および利用者の選好、意見等
公式サイトの紹介文は大変そっけないですが(汗)、2007年にも行われた、日本の研究者の電子ジャーナルに対する態度や、論文・雑誌の利用状況(読み方・発見の仕方や読んだ/書いた本数、かけた時間等の基礎的状況)に関する大規模質問紙調査で、日本の研究者の行動や学術文献に対する動向を知る上で基礎となるデータを、それも経年変化も含めて確認していくという、学術情報流通関係のネタを追っている人なら知らぬもののない調査についての詳細な結果報告会でした。
- ちなみにSCREALについては以下のサイトも参照。調査結果の速報版も!
学術図書館研究委員会は、学術コミュニケーションおよび大学/研究図書館に関わる調査研究を実施し、これにかかわる研究者の養成を図るために行われる事業について、図書館情報学振興と図書館業務支援の観点から後援および調整することを目的として設立されました。
国立大学図書館協会電子ジャーナルタスクフォース、公私立大学図書館コンソーシアム、および各大学図書館と協力し、学術論文に関連する研究者および学生 (大学院生)の情報利用行動に焦点をあて、研究者、学生がどのように論文を発見し、収集し、活用しているかを明らかにし、それによって、電子ジャーナルの 普及やインターネット上の情報資源の充実といった学術情報の利用環境の変化が研究者や学生の情報需要、および大学図書館に対する期待と要求に具体的にどの ような影響を与えているかを明らかにすることを目的とした調査を2007年秋に実施いたしました。
最後に思いがけずご紹介いただいていますが、自分ももともとこの手のネタには目がない上に、データ整形の部分でお手伝いをさせていただいたこともあり、今回の総合展で真っ先に参加を決めたイベントでした。
以下、例によって当日の記録です。
例のごとく不完全な部分が多々ある、min2-flyの聞き取れた/理解できた/書き取れた範囲でのメモであり、ご利用の際はその点ご理解いただければ幸いです。
なお、当日のスライドについては上記リンク先に明日にはアップ予定とのことですので、引用の際には「必ず」そちらの公式サイトのスライドの方をご活用下さい!
では、まずは千葉大・竹内先生による概要説明から!
SCREAL2011調査報告1・調査の概要(竹内比呂也先生、千葉大学アカデミック・リンクセンター長)
- この調査はいくつかの助成の組み合わせで行われている
- 出版社の皆様の協力
- 各大学図書館協会/協議会の皆様の協力
- あらためて御礼申し上げます
- SCREAL調査概要
- 45機関(国立大21、公私立大15、国立研究所9)
- 2011.10-12に調査実施
- webアンケート・・・メールで依頼
- 3,922の回答数(母集団に対する推定回答率は6.04%)
- 調査実施主体・・・学術図書館研究委員会(SCREAL)
- 自発的な研究者グループ
- 学術コミュニケーション/大学・研究図書館に関する調査の実施、研究者養成、図書館情報学振興・図書館業務支援等を目的とする
- 2007年にもほぼ同様の調査を実施
- 報告書:リンク先の下の方に日本語版・英語版ともあります
- 2011年版よりやや小規模
- 同じような調査を定期的に行うことで時の変化と日本の研究者の学術情報利用の変化を見る
- とはいえ時どきによって若干、調査項目は変える必要がある・・・それも反映
- 大きな課題は一貫
- 電子ジャーナルの利用行動
- 研究者の論文のリーディング調査
- 調査内容
- 情報資源に対する意識と行動の変化
- 情報資源の浸透度、認知度、満足度
- 利用状況、利用価値
- 図書館の意義の再確認やサービスマネジメントの適切性の確認に重要
- サービスのマネジメント/政策立案に資するものに
- 質問項目内容:電子ジャーナルの利用行動
- 質問項目内容:リーディング調査
- King & Tenopirが1977年以来継続的に行なっている調査の日本語版
- 国際的な枠組みの中での我が国の研究者の特性を比較・検討できるようにするための調査
- この調査結果が今後、図書館現場・政策検討の素材になることを強く期待したい
報告2. 電子情報資源の需要、行動、意見(佐藤義則先生、東北学院大学)
浸透度
- 電子ジャーナルはどれくらい使われるようになっているか?
- 2001, 2003, 2004, 2007, 2011と同じ項目でやってきたので時系列比較が可能
- 自然科学分野では9割以上の回答者がなんらかの形で電子ジャーナルを利用
- 人文社会系ではほぼ毎日という回答者は少ないが、月に1回であれば人文で60%、社会科学80%
- 時系列比較
- 自然科学・・・週に1回以上使う比率がだんだん上がっている
- 2007と2011では対象機関の範囲を広げたので若干の違いが出た?
- 2007からの参加大学・新規参加大学・研究所をそれぞれ分けると、継続参加大学は伸びていることが判明。利用は定着している
- 人文社会科学栄・・・じょじょに伸びてきている
- 自然科学・・・週に1回以上使う比率がだんだん上がっている
- 大学別に分けてみると?
- 環境、大学、機関によって傾向は異なる
- 自然科学の場合でも「使わない」が多いケースも。
- 電子ジャーナル浸透度・・・最後に詠んだ論文による分類別
- 最後に詠んだ文献が国際的な雑誌に掲載されたものか/日本語のものかに分けると・・・
- 国際誌を使う自然科学研究者は46.1%が毎日、電子ジャーナルを使う。しかし日本語文献では9.2%
- 国際誌を使う人社系研究者は20.2%が毎日、電子ジャーナルを使う。日本語文献では9.8%
- これはなんなんだろう・・・?
- 英語文献を主に使う人と日本語論文を使う人で層が分かれる?
- 最後に詠んだ文献が国際的な雑誌に掲載されたものか/日本語のものかに分けると・・・
- 年代による差
- 年齢が高くなるにつれて利用率が下がる
- コンピュータリテラシーの差ではないだろう。時間の問題や研究手法の違いによる?
日頃利用しているタイトル数
- 3-5タイトル、6タイトル以上が多いなど・・・・
満足度
- 自然科学/人社系、教員/院生で満足度におおきな差はない
- 分野によらず「とても」「ある程度」満足で90%以上。
- 聞き方にも問題? 「満足していますか?」だと「ある程度満足している」が大部分に
- ただし満足度には機関ごとにおおきな差
- 需要を満たした提供ができているのか?
- 不満の内容(自由回答・不満のある者の96%以上がコメント):
- おおむねは非常に真摯な回答
- アクセス対象の限定=使いたいものが使えない
- バックナンバーが見えない
- 利用方式への不満など
- 出版社ごとの満足度:
- あまり出版社と満足度には関連がない・・・? 直接的な因果関係はない
- 電子ジャーナルを利用しない理由
- 利用しない回答者はかなり減っているが、まだ一定数いる
- 自然科学・・・「利用方法がわからないので印刷体があればいい」/人社系・・・「必要なものが電子的にない)
印刷体の必要性
- 最新号かバックナンバーかで態度が異なる
- 最新号は紙の希望が多いが、過去分は電子ジャーナルがあればいいとの回答が多い
- 自然科学/人文社会ともに年々、「電子ジャーナルがあれば印刷体は不要」と回答する物が増えている
- 最新号は紙で見ているが、バックナンバーは印刷体では検索できないし発見しても図書館での入手に手がかかる
- 印刷体の必要性と外国語・日本語どちらがラストリーディングだったか・・・
- 有意な相関あり
- 電子ジャーナルがあれば印刷体は不要、は国際誌利用者に多い
その他の入手手段
- 図書館のILL
- 自然科学院生では50%程度、他では7割程度が利用
- 著者への依頼
- 教員では多い
- 友人等を通じた入手
- 分野を問わずある
- 入手をあきらめる
- 人社系の教員以外では多くの人間があきらめている
- 考えて行かないといけない
発見手段の利用頻度
- 印刷体のディレクトリ等・・・人社系では一定の利用者がいるが自然科学は少ない
- 図書館OPAC
- 人社系では使われているが、自然科学系では院生・教員は5-6割しか使っていない
- 索引・抄録データベース
- かなりの比率で使っている・・・自然科学系は各分野にDBがある/人社系はほとんどCiNii
- Web検索エンジン
- 多くの回答者が熱心に使っている
- 専門分野の雑誌のブラウジング/同僚・指導教員に相談
- 図書館のレファレンスサービス利用
- 非常に少ない/自然科学教員で12-13%程度が月一、一番使っている人社系・院生でも月一は30%以下
- レファレンスというサービスの存在自体「知らなかった」という回答者が自然科学系では多い
- 今までの調査でも日本の場合は同様の結果
- 今後、これをどう考える?
電子書籍表示端末の利用
- 研究・教育のための資料閲覧に利用している人は?
- 一番少ない自然科学系教員で20数%、一番使っている人社院生で33%くらい
- 「今後使って行きたい」という人は4-5割。今後の意向は前向き
- 2007年にもこれは高かった。高い希望に対して、出版・流通・図書館はどう現状を変革していくか?
- 分野別の場合
- 歯学だと60%以上が希望している。その他、人社系も含めて一貫して利用意向は高い
現在の電子書籍サイトの研究教育目的利用
- 各サービスを「知らない」人が多い
- 認知度が高いのはScienceDirect等「電子書籍」と認知されているか怪しいところ
- 電子書籍に関する情報を得るのに役立つのは?
- Webでたまたま
- 図書館案内
- 他の研究者からの推薦
電子ジャーナルに今後必要な機能
- 自由回答・現在テキスト分析で単語抽出しその単語間関係を見ているところ
- 例えば「読める」という語がよく出てくるがどういう文脈か調べたり
- いろいろ紹介
- あるいは「アクセス」の場合・・・紹介
- 例えば「読める」という語がよく出てくるがどういう文脈か調べたり
- 今後、多変量解析等をするか検討中
- 年度末には報告書を出すので、その際にはここも整理して見ていただけるようにしたい
その他の要望・意見
- これも前の設問と同様に分析予定
- 一つ言えること:2007年には「自宅や出張先からのアクセス」への要望が約半数だったが、2011年調査では激減
- VPN等の利用によって解決が進んだ結果?
報告3. 論文と雑誌の利用(小山憲司先生、日本大学)
- 研究者が最も最近読んだ論文の発見・収集・どうやって読んだか等
- 質問項目:
- 最近4週間のリーディング量
- もっとも最近読んだ論文の発行時期、掲載誌、論文探索方法、読みの携帯、その他
- プラス、回答者の属性について・・・自由記述で回答⇒分析側で科研費の専門分野単位に集計/他に年齢・職位も
- 国際文献=英語文献利用者か、日本語文献利用者かによる差も見る
最近4週間で読んだ論文数
- 本数・・・中央値でだいたい10本程度
- ただし化学・薬学だけ15本
- 平均値は生命科学(医学・歯学・農学・生物学)・社会科学で15本前後
- 2007年調査からの大きな変化はなし
「利用した論文」の発行時期
- 調査年発行文献:
- 自然科学系:半数以上
- 人社系:約44%
- 最近のものに利用が集中
- 自然科学・・・過去5年分で8割、過去10年分で9割を超える
- 人文社会・・・過去5年分で7割、過去10年分で8割を超える
- より細かく分野を見ると・・・
- 生物学、医学、歯学・・・比較的新しいものを多く使う
- 数学・・・極端に長期間、論文を使い続ける
- 人文学・・・数学の次に古いものが使われる
「利用した論文」の掲載雑誌
- 自由記述で回答⇒分析側で誌名まで特定/出版社まで特定/特定不能/図書・会議録等雑誌ではないもの、に分ける
- 雑誌名特定3,246件、出版社特定163件を後の分析の対象に。このうち洋雑誌は77.6%、和雑誌(CJK雑誌)は22.4%
- 論文掲載誌を発行する出版社
- 1位:エルゼビア・・・全体の16.7%
- 2位・・・米国化学会(ACS)、3位・・・ワイリー・ブラックウェル、4位・・・米国物理学会+米国物理学協会、・・・
- 上位10グループで全体の50.9%を占めている。大手・著名出版社で全体の約半数
- 論文掲載誌のランキング
- エルゼビアは出版社では1位だがタイトル単位ではCellの8位が最上
- 一番多いのはJACS、ついでNature、次にPhys. Rev. Lett. その次がScience・・・
- これに影響するのは各分野の回答者数。この結果を額面通りには受け取れない
- 論文掲載誌を発行する出版社・分野別
- 回答のあった分野には偏りがある・・・全体の結果に影響
- 人文学・社会科学では利用される雑誌の約半数が和雑誌
- 地球惑星科学分野・・・上位10位以外の出版社の雑誌に集中
- 分野別の出版社集中性:
論文の読みの形態
- 選択肢は以下:
- 印刷体雑誌をそのまま
- 印刷体雑誌のコピー
- 電子論文をPC画面
- 保存済み電子論文をPC画面
- 電子論文を印刷
- 読みの形態:
- 自然科学では多くが電子由来。印刷して読んでいる
- 人文社会では印刷体由来が多い。印刷体雑誌をそのまま、が一番多い
- 2007年との比較:
- 2007年は自然科学分野では6割が電子論文を印刷していたが、現在は52%。減った分は、画面で読んでいる
- 画面で読む人は2007年の4倍?
- 論文の発行時期と読みの形態
- いつ出た論文でも電子媒体由来が多い
- けっこう前のものでも電子的に残っている
- ただし最新年分については印刷体・そのまま、というのが多い
論文の探索方法
- 自然/人社の傾向
- 自然科学・・・DB 24.6%、電子ジャーナル・・・20.9%、ここだけで半数弱
- 人社系・・・個人購読雑誌24.4%、索引/抄録DB・・・11.8%。3分の1はなんらかの形で印刷体から発見
- 和洋別の比較
- 自然/人社という分野による区分けよりも、洋雑誌/和雑誌、という区分けの方がはっきりした違いを示す
- 洋雑誌利用者は電子版由来が自然科学より多い/和雑誌利用者は6割近くと人社系より多くが印刷体で論文発見
- 洋雑誌利用者は電子論文をすったり画面で読むものが多い/和雑誌利用者は印刷体そのままかコピーが多い
- 自然/人社という分野による区分けよりも、洋雑誌/和雑誌、という区分けの方がはっきりした違いを示す
- 研究者のおかれた電子環境の進展の度合いは・・・
- 専門分野以上に、国際的な文献を使うか/国内文献を使うかの方が大きな影響を与えている様子
その他
- 論文を読むために費やした時間
- 30分以内:5割
- 1時間以内:7-8割(いずれも自然科学院生は除く。もっと時間かかっている)
- 30分以内、という回答が2007⇒2011で増えている。King & Tenopirでも最近になるほど論文を読む時間が減って読む量は増えていると言われていて、日本国内でも似たような状況?
- 論文を読んだ場所:
- はじめて論文を読む前に、論文の内容を知っていたか?
- 約4割は読む前から知っている
- 事前知識は他の雑誌論文での言及/学会・WS/仲間との意見交換、等から得ていることが多い
- 論文利用の主目的:
- 一番多いのは研究推進、ついで最新情報入手、論文執筆・・・と続く
- 人文社会系の教員では二次的目的として教育目的利用が多い
- 一番多いのは研究推進、ついで最新情報入手、論文執筆・・・と続く
- 論文利用効果の認識
- 年齢が上になるほど「新たな考えやアイディアにつながった」と答える回答者が減る
- 知識・手法が蓄積され、既にそれなりのスタイルができていることが示される
- 年齢が上になるほど「新たな考えやアイディアにつながった」と答える回答者が減る
- 研究資金源
- 昨日のNHKの朝のニュースで大学院生が予算に貧窮してアルバイトをしていて研究できない、という話があったが・・・
- 人社系の院生は圧倒的に自費による研究が多い! 40%以上
- 自然科学系は外部研究費、人社系教員は学内研究費、人社系院生は自腹
- 昨日のNHKの朝のニュースで大学院生が予算に貧窮してアルバイトをしていて研究できない、という話があったが・・・
- 学術雑誌の私費個人購読
- 平均・中央値とも2007⇒2011で減少
- 自然科学・院生は自費購読の中央値が0にまで。機関購読への依存は高まる
質疑応答
- フロア・学術出版社の方:佐藤先生のスライド39枚目。電子書籍サイトの研究・教育目的利用について。私どももユーザ調査はしているが、その中で、利用者が果たして学術書籍の章か論文か区別できず読んでいることがわかっている。なにを指標に書籍と特定した?
- フロア・学術出版社の方(最初の方とは別の方):前の質問に関連して。佐藤先生のスライド37枚目。電子書籍表示端末について、「端末」の定義とは? PCなのかリーダーなのか等の定義は?
- 佐藤先生:端末については、具体名をあげた上で「〜等」として、そういうものを使っているかを尋ねる形にした。
- 佐藤先生:今日、資料をカラーで作ったが見づらい。グラフが小さくて見づらいと思う。大きくするとページ数も嵩んで運べなくなる。明日の午前中には今日のスライドのPDF版をSCREALのサイトで公開する*1。アドレスは配布資料の中にあるので、そちらでご覧いただけるようにしたい。
- 佐藤先生:今回、SCREAL会員が全員参加した他、筑波大学大学院の佐藤翔さんに自由回答で受けた回答者の分野の正規化を、同じく大学院の池内有為さんに読んだ雑誌タイトルの正規化をお願いした。そういう協力を得ながらやってきた、ということの紹介までに。
- 竹内先生:それではSCREAL報告会は以上、ということに。終了前に最後に、今回の調査は出版社の皆様の協力で可能になった。ファンディングのご支援をいただいた出版社の皆様をご紹介したい(min2-fly注:スポンサー様については全ては聞き取れなかったのでここでは割愛させて下さい(汗) 報告書等には掲載される・・・のでしょうか?!)。
- 報告書は日本語・英語でSCREALのサイトで公開する。それはもうしばらくお待ちいただきたい。
「自然科学系」「人文社会系」という分け方よりも「洋雑誌を使う人か」「和雑誌を使う人か」という方が、電子ジャーナル利用動向とより関連している、というのは実感にもあっていて、それをぱしっと示されているのは和雑誌の電子化問題を考える上でも非常に面白いな、と。
分野が先にあるのではなく雑誌電子化の有無こそが行動を規定している状況なのですな。
その他のデータについてもどれも現在の研究者行動について扱おうというならまず引用しなければ、という内容で、今までその手のネタを書くときにはSCREALの2007年報告書を毎回引用していたのですが、今後は2011年調査の結果を引用する日々が続きそうです。
なお、会の最初と最後には、12/5に慶應義塾大学で開催される以下のイベントのご紹介もありました!
オックスフォード大学出版局(OUP)で20年間学術出版に携わってきたRichardson氏が,これまでの オープンアクセスの発展の経緯をたどり,Gold OAつまりオープンアクセスジャーナルこそが将来の学術出版のモデルとなるだろうという主張を展開する。
発表は英語で通訳はつきませんが,日本語の資料を配付します
※参加登録は不要です
Richardson氏は12/4開催のSPARC Japanセミナー*2でもご講演予定ですが、12/5の会ではより少人数(40-50人程度を想定)で、ディスカッション形式で開催されたいとのことです。
こちらも興味がおありの方はぜひ!
さて、これにて初日分の図書館総合展記録は終了。
明日はDRF⇒公式記録作成のアルバイト⇒DRFのサンドイッチの予定です! そちらも乞うご期待。
*1:エントリ上方のリンク先、SCREALのサイトのことですよ!
*2:国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ H24 │ 2012年度第6回「オープンアクセスによって図書館業務はどう変わるのか~図書館のためのオープンアクセス講座~」