かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

文系とか理系とかpart.2


ネタ元:question:1182191195


正直、図書館情報学なんて学際的と言うかごちゃ混ぜな分野に手を出してると逆に「文系」とか「理系」なんて大雑把な区分になんの意味があるんやねん、という気分になったり。
っつーか主に納得いかないの「文系」な。
文学やら哲学と法学やら経済学がごっちゃで語られる分野になんか意味あるんかい。
類型化するにしてもせめてもうちょっと区分して欲しいよなあ、とか思う。
まあどう類型化されても図書館情報学が蚊帳の外なのは変わらないのだが・・・(苦笑)


ただ、文系/理系なんて大雑把な区別じゃなくて、個別の学部とか専攻とかに着目した情報利用行動とかは研究対象としてはかなり面白いんじゃないかとも思ったり。
例えば卒業論文ひとつ見ても、筑波大だと社会学類の法学専攻してる人たちだと書かなくて良かったり、あと自然学類の数学専攻(今は数学類)とかも書かなくて良かったはず。
前者はなんでかよくわからないが、後者は「学部生レベルじゃ論文にできるレベルの研究できないから」だったような。
恐るべし純粋数学
でも計算機数学とかだとまたきっと話別なんだろうな、とか。


あとは歴史系の学部で西洋史を専攻している人たちとか。
日本史や東洋史ならまだ一次史料にあたれる可能性もあると思うんだが、さすがに西洋史だと学部生レベルじゃなかなかそういうわけにはいかなさそうなわけで。
そうなると二次史料やら三次史料を用いて研究することになるんだろうが、そういうのってなんか理学系や情報学・工学系の卒業研究とは全然方向性が違いそうでどうやってやるんだろうって考えるだけでどきどきわくわく。
そういう意味では調査活動を実際に行うことができる社会学系や民俗学、心理学とかの方が、卒業研究のスタイルとしては理学・工学・情報学系に近そうな・・・あ、でも社会学でも文献調査だけで卒業研究書いてる先輩もいたしなー。
うーんなかなか奥が深い。


と、まあ詳細を見ていくとそれだけでわくわくできるような各研究領域を「文系と理系」なんて大雑把に語ってしまうのはつまらないよなー、という話。


15:48 追記

5月末に全く同名の記事アップしてた・・・orz
内容も前半かぶってるし。
どんだけ記憶力無くしてるんだ俺。
フィーリングだけで生きてるからこういうことになる。


そんなわけでこっちはpart.2だった、ってことに。後付けだけど。


6/20 8:30a.m さらに追記

myrmecoleonさんのブックマークコメントにレス。

いっそ人間もNDCで分けてしまおう。文系は1,2,3,8,9類,理系なら4,5類あたりに分ける。図書館情報学は0類ということで。/そういえば6類や7類だと理系とも文系とも言いがたい気が。農学部って理系なのか?

NDC6類(産業:農学・林業・水産等と商業・運輸等)は確かに難しいですね。
農学とかは理系だと思いますが、商業とかは経営学ととらえれば社会科学だけど、運輸などは経営工学とかともとらえられるし・・・。
筑波大の場合だとNDC6類はざっくり生命環境科学研究科とシステム情報工学研究科(の中の環境工学系)に分かれるので完全に理工系扱いだと思いますが。


NDC7類(芸術・体育・娯楽)は・・・なんというカオスw
これも筑波大だとほとんどは「人間総合科学研究科」というモンスター研究科に所属することになるかと思いますが。
体育とかは自然科学に近くて、芸術は認知科学など自然科学系よりっぽい雰囲気も出しつつそもそもあそこは「科学」の範疇を突き抜けているような。
逆にいえばNDC7類の連中の情報利用行動は本当にカオスっぽいのでこれまた興味津々です。
そして上みたいな言い回しができるあたり、人間のNDC分類は割とハマってる気がします(笑)
まあNDCで言われて理解できるのはNDC0類の人間くらいなわけですが(汗)