かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

「プライベート・ライブラリアン」の意味


昨日書いた戯言id:yhwhから「(タイトルが)プライベート・ライブラリアンに見えた」というコメントを貰った。。
言われてみれば、「プライベート・ライアン」と「プライベート・ライブラリアン」は似てる。
図書館畑の人間なら咄嗟に見間違えてしまうのも仕方ないような・・・


・・・ところで、「プライベート・ライブラリアン」ってなんだべさ?
とりあえずコメ欄では「一人ぼっちの図書館員」という平成生まれには何言ってるんだかわからないようなことを言ってid:sakstyleに見事に元ネタ指摘されたりしてたわけだが・・・それはそれで面白い響きではあるんだけど、なんつーか・・・「プライベート」って言葉が持つ色気のようなものを無駄にしている気がする。


なんかもっと違う意味はないかな、と思ってとりあえず『ALA図書館情報学用語辞典』を紐といてみる。
・・・むう・・・普通に、"private library"は私立図書館、特に個人が所有する文庫を指す、という記述が。
つまり"private librarian"="私立図書館員"?
しかしそれだといかにもつまらんような。
なんかこう、もっと心ときめくような意味はないのか?!
だって"private"な"librarian"だぞ?!
司書でありながらもプライベートな関係。
個人秘書・探偵助手に並ぶ絶妙な距離感。
これでロマンスがないわけがない!


・・・・・・・・・と、アホな気合を入れつつ検索してたら、こんなん見つけた。

Julian Hadeyのprivate librarianになったとき、Rosalind Howardはすぐに自分が彼の魅力に引き付けられていることに気がついた・・・


うん、そう、正にこんな感じ。
いかにもペーパーバック的な。
超ありがち、だがそれがいい
日本的にいえば昼メロクオリティ。
そんなシチュエーションこそ、「プライベート・ライブラリアン」という言葉にはふさわしいのではないかと思うのですよー。




・・・まあ、普通に考えて合衆国の法律事務所なんかだとlibrarian雇ってる例もあるから、そう言う意味でのprivate librarianがけっこういるんじゃないかと思うけどね。
超ビジネスライク。
まあそれはそれで素晴らしいと思うが。