かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

PCスペースの机の広さ=作業のしやすさ


今日は縁あって他大学の図書館を見学する機会に恵まれた。
・・・ふむ、そういやさんざん大学図書館のことを話題にしているが、意外と筑波大以外の大学図書館を見るのってこれが初めてだったりするんじゃないだろうか、自分・・・。
もっと見聞を広めにゃいかんな。


で、見てきて思ったことは・・・PCの置いてある机、というかPCスペースの各ブースが広い!
紙の資料やノートとかを両脇いっぱいに広げて使えるくらい。
っていうか実際、利用している人はみんなそうして使っていた。
中には2人で一つのPCを見ながら作業している人もいたが、それでも余裕があるくらい。
思わず「うーん」とうなってしまった。
これは羨ましい・・・
筑波大(中央図書館)の一般的な(PCの設置されていない)閲覧ブースの机より使えるスペース広いんじゃないかこれ。
人がいない時に横長机の設置してあるスペースでノートPC使って作業すればこんくらいとれるかも知れないが、教育用計算機*1じゃ絶対無理。
まして教育用計算機が館内にない図情図書館なんて・・・(泣)


実際の話、本気でレポートや卒論を書こうと思ったら(特に文系は)資料をいくつも広げながらPCに向かう、なんてのは当り前の話なわけで。
「紙の資料と電子的な情報源の両方にアクセスできるハイブリッド図書館」ってお題目は良く聞くけど、じゃあ実際にその2つを同時に使えるスペースがどんだけ図書館にあるんだよ、ってのは常々思っていたのですよ。
確かに図書館から紙の資料にも電子資料にもあたることはできるんだろうけど、狭いスペースじゃあそれらを「同時に」なんて当たれないだろうが、とか。
作業するにはスペースがいるのですよ。
辞書と紙資料とPCを同時に開く、なんてことは狭いスペースじゃ出来ないのですよ。
それを「甘え」だの「ぜいたく」だの切ってしまうのは簡単だけど、実際問題、スペースが狭いことによって生産性が本来発揮できるものより落ちているのだとしたら、学習や研究を支援するところとしては問題があるわけで。
院生や教員にはそれ用の個室があるところも多いだろうけど、誰もが使えるスペースが作業を快適に進められる空間であればそれに越したことはないよね。
それを追求していくとラーニング・コモンズに行きつくのかも知れないけど、過渡期としてPCブースを広くする、ってだけでもそれなりの効果はあるかもな、とか思ったり。
まあ「だけ」って言っても多大な予算と労力を要することでもあるので、単純にはいかないんだろうけど。


・・・もしかすると世の大学図書館のPCがあるスペースは十分に広くて、筑波だけ取り残されているんじゃないか、と考えると、やっぱ世間を色々見ないと駄目だなあ、と思うが・・・。
あと、資料が全部電子化されているなら別に端末置ける分だけスペースあれば良い気もするのだが、その場合ウィンドウをいくつも広げて作業をしないといけないから今度はでかいディスプレイが欲しくなるジレンマ。

*1:Office製品とかが入っていてレポート作成等に使えるPC。対して、OPAC使用などに使う端末にはOfficeは入っていない