かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

かつてはてなダイアリーで更新していた「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」ブログの、はてなブログ以降版だよ

2009-01-01から1年間の記事一覧

Twitterで全国図書館大会U40プレミアセッションについて議論。あるいは、ceekz, yuki_o, min2flyがいかにプレミアセッション参加を決めるに至ったか

「Twitterってなんぞ?」という方はまずこちらを参照:Twitterとは (ツイッターとは) [単語記事] - ニコニコ大百科。 上のU40プレミアセッション告知エントリをアップする前後から、Twitter上で自分がしだしたポストをきっかけに*1,U40プレミアセッションに…

急いで論文をパブリッシュしたいときはどこに投稿すべき?-図書館情報学編-

北海道出張から戻ってきた翌日、家でごろごろしていたところクロネコヤマトが実家からの救援物資を届けに来ました。 で、その際一緒にメール便で『Library and Information Science』の最新号(61号)も持ってきたのですが・・・ Library and Information Sc…

電子版で読んだ/読める内容を購入するということ

ずいぶん更新をさぼっていたようで、これが今月3日目のエントリです(本数だと4本目)。 更新をさぼって遊んでいた・・・わけではなく。 一昨日まで北海道に出張に行っていて、その前は出張の準備と大学院入試の書類整備に追われていたのです*1。 言い訳タ…

平成20年度CSI委託事業報告交流会(コンテンツ系)〜機関リポジトリの更なる普及と新たな価値創出に向けて〜 部分レポート(2)

(1)はこちら:平成20年度CSI委託事業報告交流会(コンテンツ系)〜機関リポジトリの更なる普及と新たな価値創出に向けて〜 部分レポート(1) - かたつむりは電子図書館の夢をみるか CSI報告交流会、2日目は九州大・池田先生によるOR2009の参加レポート…

平成20年度CSI委託事業報告交流会(コンテンツ系)〜機関リポジトリの更なる普及と新たな価値創出に向けて〜 部分レポート(1)

一昨日、昨日とNIIで開催されたCSI委託事業報告交流会に行ってきました! 平成20年度CSI委託事業報告交流会(コンテンツ系)〜機関リポジトリの更なる普及と新たな価値創出に向けて〜 1日半かけて機関リポジトリの構築とか、リポジトリを使った試みや最新動…

逆に考えるんだ。「自習者は図書館資料を使っていない!」と言うなら自習者が使える図書館資料を揃えればいいんだ・・・と2年前にもう言っていた。

図書館と自習者の話が盛り上がってますね。 発端 公共図書館が、勉強する人を追い出してどうするの? : 丸山高弘の日々是電網 The First. はてなブックマーク - 公共図書館が、勉強する人を追い出してどうするの? : 丸山高弘の日々是電網 The First. その後…

第8回情報メディア学会研究大会に参加してきました

すでに昨日の話になってしまいましたが、情報メディア学会第8回研究大会に参加してきました! 情報メディア学会第8回研究大会報告 基調講演が小野寺夏生先生、特別講演がACADEMIC RESOURCE GUIDEの岡本真(id:arg)さんということでもともと「こりゃあ行く…

SPARC Japanセミナー2009 第1回「研究者は発信する:多様な情報手段を用い、社会への拡がりを求めて」

すでに一部でレポートも上がっていますが、2009年度1回目のSPARC-Japanセミナーに行ってきました! SPARC-Japanのページ 国際学術情報流通基盤整備事業 今回のセミナーのページ 国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ H21 │ 2009第1回「研究者は発…

機械生成した意味をなさない論文を受理したオープンアクセス雑誌。目的は掲載料収入?

「オープンアクセス雑誌ってなんじゃい?」と言う方は以下のリンク先等を参照。 オープンアクセスとは - Open Access Japan | オープンアクセスジャパン 大雑把に言ってしまうと、「デジタルで,オンライン上にあり,無料,著作権・使用権制限の多くを受けな…

ひらめき、ひろがる、知の可能性(かたち):CiNiiリニューアルとウェブAPIコンテスト

今日は午後から国立情報学研究所(NII)のオープンハウスに行ってきました。 http://www.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=317 本当は午前中から行きたかったのですが諸々の事情(TA)により断念。 で、午後のお目当てはそのTAの担当…

ライブラリアンのためのWeb of Scienceアップデート: Get the Most from Your Investment

標記の通り、トムソン・ロイター主催のイベント「ライブラリアンのためのWeb of Scienceアップデート」に参加してきました! http://www.thomsonscientific.jp/event/wos-update/ タイトルにあるとおり「ライブラリアンのための」ということで、そもそもWeb …

RSS使って電子ジャーナルを読んでいる人はどれくらいいるのか?

RSSってなんぞ・・・って人はうちのブログ読んでいるような人の中にはあまりいないのではないかと思いますが、一応なんのことかわからない方はこちらを参照:RSS - Wikipedia。 凄い端的に言うとwebサイトの更新情報とか内容とかを配信してくれる仕組みとい…

産総研主催「科学情報の活用に関するワークショップ」に行ってきました

標記の通り、産業技術総合研究所 評価部主催のワークショップ「科学情報の活用に関するワークショップ」に参加してきました。 産総研:科学情報の活用に関するワークショップ プログラムの詳細は上記リンクを見ていただくとして・・・いや、それにしてもなん…

カレントアウェアネス-Eに国会図書館・長尾館長×山形浩生氏トークセッションの報告記事掲載

参加翌日にアップしたレポート以来、3回連続で件のトークセッション関連のネタですが・・・(苦笑) 5/27発行の『カレントアウェアネス-E』150号に、先日のトークセッションについての報告記事を書かせていただきました。 E929 - これからの電子図書館,著…

国会図書館が蔵書90万冊以上をデジタル化?! −国立国会図書館所蔵資料のデジタルアーカイブ整備費百数十億円を含む補正予算案、衆院通過/権利者の許諾なしで国会図書館所蔵資料の電子化を行える著作権改正法案も衆院全会一致で可決

Web上のニュース等ではまだ上がっていないようですが、5/13付けの朝日新聞で、今年度の補正予算案で国立国会図書館の蔵書デジタル化として計127億円が計上された、という報道がありました。 これは前年の100倍規模だそうです。 同館の蔵書は全部で917万冊…

「構造化すべきものを選ぶことが図書館の役割」、「Googleのケツをなめるべき」、「電子図書館しかない」etc...印象的な言葉の飛び交うトークセッション『もう、「本」や「図書館」はいらない!?』(長尾真×山形浩生)

先日、告知エントリもアップしていましたが、国立国会図書館(NDL)・長尾館長の対談シリーズ第2段、『もう、「本」や「図書館」はいらない!?』(長尾真×山形浩生)に参加してきました。 http://www.d-labo-midtown.com/d-log-detail.php?id=120 シリーズ…

JCR新規導入指標で従来指標と最も評価が変わるのは数学分野の雑誌:学術情報をめぐる新たな評価指標について

まだweb上には情報は上がっていないようですが、日本薬学図書館協議会発行の雑誌『薬学図書館』の最新号(54巻2号)に「学術情報をめぐる新たな評価指標: Impact Factor, h-index, Eigenfactor, Article Influence, Usage Factor」と題した論文を発表しまし…

Researchmap.jpを業績公開に使う

先月の『情報管理』誌で紹介されていた「Researchmap.jp」に登録してみました。 researchmap 新井 紀子. “サイエンス2.0へようこそ Researchmap.jpについて”. 情報管理. Vol. 52, No. 1, (2009), 12-19 . 佐藤翔 - 研究者 - researchmap 登録作業中は気付い…

ジャーナリズムはPLoS ONEがお好き? -朝日新聞編-

先日、スペイン・ハプスブルク家における近親婚についての論文が掲載されて話題を集めていた*1オープンアクセス雑誌、PLoS ONEですが。 その前には世界最速カビ論文*2なんかも掲載されて話題を集めたり、あと最近だと利用に基づくサイエンスマップ*3の論文も…

イベント告知:「図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ」 第2回 「もう、『本』や『図書館』はいらない!?」(長尾真 × 山形浩生(評論家/翻訳家))

以前にうちのブログで開催告知と参加レポートを載せさせていただいた国立国会図書館の長尾真館長が毎回ゲストの方を迎えて対談するトークセッション、「図書館は視えなくなるか? ―データベースからアーキテクチャへ」の第2回の告知が上がっていました! 前…

3月に筑波大学で10番目に売れた本

今回は本当にただの戯言。 「筑波大学新聞」*1が割と好きで、新号が出るたびに見出し読みしているのですが(気になればちゃんと読むよ)。 4月号の20面(最終面)はロボットスーツHALのデモンストレーション時の着用者*2として顔は良く見るのに誰だかよくわ…

大学院にいることのメリットを金銭的に考えてみる(あるいは「かたつむり〜」は皆さんのおかげです)

新学期早々更新停止気味だったのは新学期補正で忙しさが2倍増しくらいだからです(苦笑) 昼はチューター、夜は研究、合間にニコニコ動画。 なんという三重生活・・・(一部明らかに余計です)。 さて、新学期というのは何かと忙しいのに加えて何かともの要…

大学図書館に行列は必要か?

新年度あけましておめでとうございます。 年度末もエイプリルフールも全力でスルーした当ブログですが、2009年度もはじまり、人によってはすでに入学式・入社式等も終えられた新生活シーズン、皆様いかがお過ごしでしょうか! ・・・自分は新年度初日の朝か…

研究者の生産性は英語のライティング能力と強く関係する! ・・・ただしブラジルの話。

id:next49さんのエントリを起点として、大学・大学院教育を英語で行うことについての議論が起こっていますね。 http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=2609 大学院での教育を英語で行うということ - 発声練習 「日本語か英語のどちらでもよい」でいいじ…

LibQUAL+による図書館サービス品質評価:慶應義塾大学における実施と結果(三田図書館・情報学会第139回月例会参加メモ)

「図書館系以外のイベントにも参加しないとね!」と言ったのも束の間、今度は思いっきり図書館系のイベントの参加記録です。 http://wwwsoc.nii.ac.jp/mslis/monthly.html 第139回 演題:LibQUAL+(R)による図書館サービス品質評価:慶應義塾大学における実施…

学士課程教育の改革戦略(IDE高等教育フォーラム)

「学生の教育・学習の話をするなら図書館のことばかり見てたら駄目だ!」みたいな話をして早数ヶ月*1。 言った本人が図書館系のイベントばかりに参加していちゃ話になんないだろう、ってことで今回は図書館以外の大学教育のフォーラムに参加してきました*2。…

絶望した! 「機動戦士ガンダム」放映30年のこのときに「アニメ世代にどう教えるか」を議論しようとするJLA利用教育委員会に割とガチで絶望した!

はじめ、「・・・え、『ネット世代』の書き間違えじゃなく・・・?」とか思っていたこのイベント。 JLA図書館利用教育委員会のセミナー「指導サービス専門家としての能力開発を!図書館員のメディア活用力を問う-アニメ世代にどう教えるか-」 | カレントア…

『ラーニング・コモンズ』フォーラム:図書館における学習教育支援の新展開(主催:東海北陸地区国立大学図書館協会)

名古屋遠征3日目。 初日*1に続きラーニング・コモンズ漬けの遠征です。 以下、例によって主観と聞き取れた範囲に基づくレビューです。 講演会:米国におけるLearning Commons事情について(井上創造先生・九州大学) 後日、資料をこちらで公開されるとのこ…

「ラーニング・コモンズの本質:ICT時代における情報リテラシー/オープン教育を実現する基盤施設としての図書館」(名古屋大学附属図書館研究開発室 第35回オープンレクチャー)

現在名古屋遠征中。 ってことで今日は山形大学の米澤誠さんによる、標記のご講演を聞きに行ってきました! http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/activity/openlecture/35.html 日時:2009年3月16日(月) 18:00〜19:15 講師:米澤 誠(山形大学・学術情報基盤セ…

「図書館情報学教育と大学図書館におけるアウトソーシングの相関」(A-LIEP2009発表報告)

先日のエントリでも予告しましたが、A-LIEP(アジア太平洋図書館・情報教育国際会議)2009で"THE CORRELATION BETWEEN LIBRARY & INFORMATION EDUCATION AND OUTSOURCING IN ACADEMIC LIBRARIES"と題して発表してきました! 予稿集が早くもwebにアップされて…